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コミック

一条ゆかり「プライド」-(付)名セリフ集

Pride一条ゆかりは、「砂の城」とか「有閑倶楽部」をりぼん時代に読んでてその後ご無沙汰していましたが、ひさしぶりに「プライド」というのを1冊読んでみたら面白かったので、全12巻読んでみました。

生まれも育ちもちがう史緒と萌の愛憎を、歌をテーマに描いたお話。私の乏しいコミック経験でたとえると、「ガラスの仮面」と「のだめカンタービレ」を足してどろどろさせて、さらにマヤではなくて亜弓さんが主役な話。

途中、うわあ少女マンガの限界超えてる、(「コーラス」連載ですから)と思う悲惨な展開もあるんですが、だんだんみんないい人になっちゃって、ある種のハッピーエンドで終わります。

で、それなりに面白いんですが、ベテランらしい無駄のないネームの中に、琴線に触れるような名セリフがちりばめられているのがすごいんですよ。主として、二人の女の子に深くかかわっていくハンサムで気のいい蘭丸の母奈津子さん。銀座のクラブのママという、酸いも甘いもかみ分けた女性という設定です。今後の人生の指針に、メモしちゃいますよ。

「プロは頑張るのが当たり前なの。覚えときなさい 結果が全てよ」

「人と比べてもちょっと気分はいいけど幸せにはなれないのよ それよりもちゃんと自分と戦いなさいな 人とばかり戦っているとつぶれるわよ」

「幸せになりたいから頑張ってるんだろ 萌ちゃん 自分を好きにならないと絶対幸せにはなれないんだぞ」(蘭丸)

「女が二股かけるのはどうでもいいかどうしようもないかよ」

「なんでも時があるのよ うまくいく時いかない時 今は押す時か引く時か 自分は今何をする時か それを間違えるからうまくいかないのよ」

「間違ったと思ったらすぐやり直すのよ 後悔が少しで済むわ」

「泣いてもケンカしても傷ついても 品性だけは悪くなっちゃだめよ いいわね 人を落とすんじゃなくて自分が上がるのよ」

「ちゃんと自分を愛してあげて 自分の好きなところをどんどん増やしてあげる」

最後のセリフは、RENTの「Goodbye Love」でロジャーが歌う「You'll never share real love until  You love yourself, I should know」を思い起させますね。

一条ゆかりって、奈津子さんみたいなママとか、史緒のパパみたいなやさしいおじさんキャラが好きなんですねきっと。

佐々木倫子「チャンネルはそのまま」

Channel昨年まで連載されていた佐々木倫子の「チャンネルはそのまま」全6巻、ほとんど一気読みです。

「おたんこナース」、「Heaven?―ご苦楽レストラン」 に続く職業モノですが、この3つでは一番面白く、どのお話もハズレがなく楽しめました。

舞台は北海道のローカルテレビ局。「バカ枠」で採用された雪丸花子が、テレビとおいしいものを愛するバカならではの突破力で周りをまきこんでいくお話です。バカ枠にはお世話係(緩衝材なのでプチプチと言われる)がつきもので、何でもできる同期の山根は被害を受けながらもいっしょにがんばっていきます。

グルメ取材や身近なニュース、地元プロ野球球団、ライバル放送局との熾烈な視聴率競争と、身近なネタが多く(←テレビ好きだから)、先輩キャラも生きていてほんとに面白かったです。北海道ローカル局という設定が、テレビ制作の特徴や地元テレビ局間の競争もありながら、東京とはちがって自社制作の範囲も限られていて、描きやすいというのもあったでしょう。

これ、ドラマ化したら絶対面白そう。「Heaven?」に続き、私の選んだキャストは…

・雪丸花子 : 能年玲奈で決まり!年齢的にもバッチリです。もしくは多部未華子。

・山根一 : 三浦春馬か神木隆之介

・小倉部長 : 古田新太。迷ってたんですが、この人が浮かんだら、もう彼以外には考えられない。もう少し若い時なら竹中直人って感じですね。

・花枝まき : アナウンサー技術がある人っていうと、意外と難しい。ここはプロの田中みな実とか。

・広報部長 : 真矢みき。楽しそう。

・気象予報士 降谷 : 忍成修吾

「失恋ショコラティエ」TVドラマとコミック

Chocolatie2014年最初の記事です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今さらですみませんが、年末の紅白、「あまちゃん」がすごかったですね。ファンの願いをすべてかなえてくれた、贅沢なくらい揃えたキャスト。小泉今日子の「潮騒のメモリー」はあまちゃんコーナーがあるなら不可欠で予想どおりでしたが、紅白にはこれまで出場していなかった薬師丸ひろ子があそこまでやってくれるとは。マメリンもしっかり出ていたアメ女、GMTもすごくよかったですね。さらに、キャストたちは最初から最後まで役のままなのは、さすが。歌い終わった海女さんたちが、「きゃー松潤!」とべたべたするの、よかったです。

さて、その松潤主演ドラマ。コミックの「失恋ショコラティエ」は名作として有名でしたが、松潤でドラマ化されるというのでまとめて読み、ドラマも期待して見始めました。

高校の先輩サエコさん(石原さとみ)にふられて彼女の大好きなチョコレートを作るショコラティエを開店した小動爽太(松潤)の物語ですが、この爽太のキャラが、サエコさん絡み以外ではなかなか前向きのいい男でいいんですよね。コミックはまだ進行中で、最新の7巻はええーっという展開になっています(ドラマオリジナルの結末になるのかな)。

さて久々に月9らしいと前評判も高いドラマ。松潤は美形すぎるけど、ストイックでひたむきな雰囲気が爽太に合ってて、ショコラティエ姿もさまになっていて、でも妄想のところはちょうどいい具合に面白みもあって、早くも代表作になりそうな感じです。

石原さとみは「きみはペット」の松潤を恋するダンス仲間の少女だったとき(ドラマ初出演だったらしい)は、なんだかもっさりしててダンサーに見えなかったんですが、その後女優としてのキャリアをつんで、小悪魔的なサエコさんをしっかり演じています。この、女性から見て「うわぁ」というちょっといやな女を、ギリギリのところで踏みとどまらせているところがすごい。 年齢的にもちょうどよくて、「たいした美人じゃない」といわれるくらいなところも、もちろんきれいなんですけどちょっと頷けて、キャスティング正解でしょう。

ショコラティエで働く爽太を思っている年上の薫子の水川あさみが、コミックよりちょっといい女で、せつない表情がうまくていい感じ。出番はまだ少ないですが、リクドーさんの佐藤隆太や色気のないモデルが板についてるえれなの水原希子も合ってます。

ちょっとイメージがちがうのがオリビエの溝畑淳平。コミックではルックスは爽太が仰ぎ見る貴公子で、恋愛に対する大人っぽい考え方も爽太をリードするような感じなんですけど、ちょっと普通の好青年すぎる感じ。まあ、松潤が久々にハンサムオーラ全開なので、不利なんでしょうね。ハーフという設定なら、城田優とかじゃだめだったのかしら。

プロデューサーが、「のだめカンタービレ」と同じ方だそうで、そういえば、妄想シーンの思い切りのよさや、意外ときめ細かい心情表現など、共通のところがあります。

てことで、月曜が楽しみです。

(追記)

2015年2月、コミックの最終巻を読みました。もう、よかったあ、の一言ですよ。コミックとしてのハラハラさはちょっと薄かったですが、もうすっかり登場人物みんなのファンになっちゃってますからね。よかった。みんな幸せにね。

TVドラマ「ぴんとこな」とコミック

Photo歌舞伎を楽しみはじめているところに、折よくというか、歌舞伎のドラマ「ぴんとこな」が始まりました。名門の御曹司河村恭之介(玉森裕太)、部屋子からのし上がっていく澤山一弥(中山優馬)に、一弥の幼なじみで歌舞伎好きの苦学生千葉あやめ(川島海荷)や一弥が好きな澤山家の一人娘優奈がからむ歌舞伎ラブストーリーです。

配役はいいと思うんですよね。玉森、優馬はいかにもコミックから抜け出たようなイケメンだし(優馬の女形きれい)、海荷もかわいい女子高生が無理ないし。先輩格の完二郎(山本耕史)、歌舞伎界の重鎮で恭之介の父岸谷二朗や一弥に目をかける澤山家の榎木武明もすごく合ってます。とくに山本耕史は、明るくてサービス精神旺盛だけど歌舞伎に一生懸命な兄さん役がはまってて、脇役ながらぐっときちゃいます。コミックの完二郎よりずっとすてき。

出てくる歌舞伎の演目が、「春興鏡獅子」、「三人吉三」、「棒しばり」、「菅原伝授手習鑑」、「野崎村」と、自分が見たり、最近歌舞伎座で演じられて知ってたりというものだったので、よけい親しみももてました(「棒しばり」など、ドラマでは一瞬とはいえ、ほんものとは似ても似つかぬものでしたけど)。

まあ、でも、このドラマには合ってるとはいえ主人公2人のファン以外には、ドラマ自身にあんまり魅力がないというか、この年代の少女マンガちっくなラブストーリーって大人が見るにはという感じがするんですけど、TBSさんも、どうしてこれで視聴率とれると思ったのかな?(「半沢直樹」よりも?)

で、原作コミックの方も読んでみました。歌舞伎については、恭之介は御曹司のPhoto_3
くせにあまりにもモノ知らなさすぎ、とか、役作りを稽古中じゃなくて本番でやりすぎ、とか、よくみると、二人とも舞台で失敗重ねすぎでそんな大役もらい続けられるはずないじゃん、とか、今の歌舞伎界は70歳前後の方たちがお元気なのでそのくらいの大名跡が出てきた方がリアルだな、とか、野暮なつっこみどころは満載です。一方コミックはもっと恋愛関係ドロドロなので、その点はまあ面白いんですが、完結していないので、この先どうなるのかまだ見えません。ドラマはどうするんでしょうね。

ところで「半沢直樹」で注目されている片岡愛之助ラブリン、子役から部屋子になり、仁左衛門のお兄さんである秀太郎さんの養子になった方で、海老蔵が事件で休演した時の代役で、海老蔵よりいいと賞賛されたこともありましたよね。海老蔵は言わずと知れた歌舞伎界の大名跡の御曹司でいずれは團十郎を継ぐことが約束されており、容姿にも恵まれていますが、事件のときにはいろいろな噂もありました。しかし、父團十郎の死以来、歌舞伎への取り組み方も変わり、今月は初の自主公演で愛之助と共演しています。この二人、リアル「ぴんとこな」だなってワクワクしちゃうのは私だけでしょうか。

コミック「大奥」

OookuいつもDVDを借りてるレンタル屋さん、新刊本売るのやめて、コミックレンタルを始めてからいつも気になってたんですが、まとめて読むなら10冊1週間てやつだけどそんなに読めるかと、今まで借りたことなかったので、初めて利用したのが「大奥」全9巻+1冊です。

ニノ主演の映画「大奥」堺・多部のドラマ「大奥」は見たんですが、コミックは、堺・菅野編の映画が公開されたときに本屋においてあった抜粋版を読んだだけでちょっと読みたかったんですよね。

今さらここであれこれ書くまでもなく、すんごく面白かったです。男女逆転の設定と実際の歴史のできごとのバランスのとり方が絶妙。男女逆転なんだけど、男、女、恋愛の描き方に違和感がなくて、女性作家ならではというところと男性っぽい骨太のところとがうまくミックスしてます。三大改革の吉宗が、実は経済政策としては失敗だったという部分もきちんと押さえられていたりするし。また、同じ登場人物が次のお話に年齢を加えてまた出てくるのも楽しいです。杉下ってその後出世したんだよかったね、とか。マンガってここまで面白いものになってたんだなあ。

映画、ドラマもうまくこのコミックのエッセンスをつかんでいたと思います。コミックファンがニノの水野に異論があったのもわかるし(でも、実際にはちゃんと水野になってたと思うけど)、ドラマの方も、いい台詞をしっかり生かしていたなと思いました。

最新刊は、男性キャラが活躍しててまた少し趣が変わった感じ。平賀源内がいいんだなあ。この後、田沼が失脚するのが分かっているので悲しいです。

佐々木倫子「Heaven?―ご苦楽レストラン」

Heaven_「動物のお医者さん」「おたんこナース」の佐々木倫子のコミックです。漆原教授とハムテル祖母を足して2で割ったような女性オーナーが、ハムテルをもうちょっとおとなしくしたような主人公伊賀くんほかのスタッフを集めて、フレンチレストランをやるお話。

このオーナーが、自分勝手でレストランのスタッフを振り回します。でも、シェフ(腕はいいがやる店がすべてつぶれる)の料理とワインを愛し、ときどき真実をついたセリフを吐きますが、これがいいんです。自分のマンションの近所に、美味しい自分のフレンチレストランがあって飲み放題なんて、天国だなあ。

どの話もそこそこ面白いんですが、とくに、シェフが一人5万円のオーダーを受ける話と、オーナーが不在で幸せな日の話、経営コンサルティングを受ける話が面白かったです。これらはどちらかというと後半の回なんですが、だんだんみんなのキャラが立ってきて、お店に愛着がわき、さらに話も生き生きと動いてくるところで、たった6巻で終わってしまうのが惜しい!しかも、最終話は、ラストシーンはともかく、えーどうしてこうなるの、という終わり方です。

少し古いコミックなので、検索したら、「ドラマ化したらどんなキャスト」を語っている人たちがいました。ドラマになったら面白いなあ。2012年時点でのキャスティングは…

オーナー:松雪泰子 これは決定。「デトロイト・メタル・シティ」で見せた迫力がよかったですしね。「平清盛」のなりこもしたたかでよかったです。

伊賀くん:向井理か妻夫木聡 ムカイリーってさほど好きじゃないけどなんとなく。

川合くん:ちょっと昔の生田斗真か塚本高史 でも伊賀くんとのバランスで年が合わないので、私の知らないジャニ系かな。

山縣さん:北村総一郎か江守徹 ほんとはお二人ともちょっと実年齢はいってますが、山縣さんくらいの定年直後の年代の俳優さんは雰囲気が若すぎるんですよね。

店長:大泉洋か佐藤隆太 ちょっとキャラはちがうけど華があるから。

シェフ:小日向文世か尾美としのり

鱸石材店の主人:キャラはちがうけど面白いから中尾彬

おー、けっこう見たいかも!

「ONE PIECE 展」@森アーツセンター

6841893_1652960223_79large六本木ヒルズの森アーツセンターで開催されている「ONE PIECE 展」に行ってきました。

ワンピースは映画「ストロングワールド」 のエントリーでも書いていますが、ずっとコミックスで読んでまして、家族みんなで大好きです。ただ最近は、キャラがたーくさん出てきて、とくに他の海賊や海軍幹部がよくわからなくなって、あわわ、な感じになってきてはいますけど、連載開始から14年、これだけクォリティと人気が落ちないのはすごいですね。

この催しは、アニメではなく、あくまで漫画としてのワンピース。マンガの名場面をつないで映像にしたり、実物大フィギュアや立体展示もありましたが、よかったのはその映像と、カラー原画、尾田さんが絵を描き上げる過程の映像でした。

扉絵を中心とした原画の展示、圧巻です。それぞれ、色合いやタッチやテーマがさまざまで、でもキャラクターの性格や、そのシーンの雰囲気がよく出ていて。仲間が増えるごとに絵が複雑になるわけですけど、それを楽しんで描いているのがよくわかります。漫画としてももちろん面白いんですが、こうしてきちんと展示されているのを見ると、尾田さんの絵は、浮世絵のように、庶民の文化としての最高峰にいるんじゃないかと思いました。漫画家の義務として扉絵を描いているのではなくて、独立した鑑賞に耐えうる芸術の域にいるんじゃないかな、と。

作成過程の映像で、コピックを使って色を塗るところ、こんなに色を丁寧に使って、立体感を出しているのだなと感心しました。それに、とても早いんです。

公式ショップのグッズは、意外に少ないなと思ったんですが、もともと世の大量のワンピースグッズは、たいてい東映アニメーションのですもんね。写真のメモパッドは、マンガの名場面を使ってたりして、なかなかです。

尾田さんの絵が好きで、「Color Walk」を買うような方は是非どうぞ。

「きみはペット」コミック&TVドラマ

松潤の傑作ドラマとして有名な「きみはペット」、2003年のドラマですが、DVDで一気に見ると前後してコミック全14巻も読んじゃいました。

Tvストーリーは、新聞社に勤める東大出で長身・美人のスミレが、ある日拾った二十歳の男の子に、昔飼っていた犬と同じモモという名をつけて、ペットとして住まわせるのですが、次第に恋人よりもモモと過ごす方が自分らしくいられることに気づき…というお話。

拾った男の子?って思いますが、コミックPhoto_3はもちろん、ドラマも松潤ですから、こんなにかわいかったら家においてなでたら癒されるかも、って思っちゃいます。当時松潤くん20才、フワフワパーマが似合ってて、華奢で繊細で、最高にかわいいです。器用な役者ではないんですけど、表情は豊かで、いやー、きれいな顔立ちも一つの才能ですからね、小柄という設定も含め、彼以外にはありえない配役でしょう(原作コミックではモモは164cmですが、ドラマでは169cmといってます。ほんとは172cmのスミレ=小雪と同じくらいなんですが)。しかも、ただ子どもっぽくかわいいのではなく、スミレに本気になっていくところも説得力があって、素敵です。画像がないのがもったいない!

結局、スミレはエリートの恋人ではなくて、ペットくんを選ぶことになります。

小雪も、すらっときれいなだけに、今一つ演技力という印象はないんですが、生真面目で自信なさげなスミレには適役で、今まで見た中ではいちばんよかったです。スミレの恋人の田辺誠一、彼を狙う同僚の酒井若菜(この人クドカン作品でもおなじみですが、やっぱりうまい!)モモの友人の瑛太、スミレの同僚の佐藤隆太など、キャストみんながいいです。

残念なのはモモの元カノの石原さとみ。女子高生とはいえ、ダンスの才能のある色っぽい役どころなのに、単なる優等生という感じです。彼女って、男性からは「清楚でかわいい」ってことなんでしょうが、スタイルのせいなのか、女性からみてあまり魅力的な感じがしないです。

さて、お話に戻ると、バリキャリ女性がエリート恋人か年下ペット男子を選択するお話なわけですが、ペット君は、学歴のないフリーターとかではなくて、クラシックからモダンに転向した期待の若手ダンサーなんですね。ステージでスミレに魅力を再認識させるシーンが何度もあります。そうなると、かっこつけなくても自然でいられるペットくんを選ぶのもそういうもんかということになっちゃうんで、ちょっとずるいかなという気がします。

コミックはスミレとモモの家族も出てきてもっとぐちゃぐちゃするんですが、一番ドラマと違うのが結末。ドラマではモモはスミレと離れられなくて留学に行こうとする成田から引き返しちゃうんですが、コミックでは、モモはスミレにふさわしい男になろうと、振付とダンスを勉強しにベルギーに旅立ち、スミレは新聞社を辞めてフリーになってベルギーに行く決心をするんです。スミレのそれまでの働き(地味な職場のときもあった)が認められて、フリーでも仕事のオファーあり、という結論なんですね。それぞれの仕事もがんばりつつ、好きな人と一緒にもいたいという方が、より今風かなあ、と思います。

脚本は「10年先も君に恋して」の大森美香さんで、すごくうまく原作のエッセンスと、オリジナルキャラを動かしているんですが、連載中にドラマ化されたためか、惜しかったですね。彼女は、松潤主演で「夏の恋は虹色に輝く」も書いていますが、こちらは明らかに駄作で、別人のようです。たまたま見た女性誌で、遠距離恋愛が実って仕事をやめてきてくれた方と結婚なさったという話が出ていましたので、これからも注目です。

(追記)これ書いてから、今をときめくチャン・グンソクで「きみはペット」の映画があって日本でも公開されると知りました。うーん、かっこいいとは思いますけど、彼大きいし、よく見るとそこまで繊細な美形じゃないよね?マッコリのCFは確かにかっこいいですが、やっぱり日本のCFの力ってすごくて、彼のよさを一番引き出してる気がします。

「テルマエ・ロマエ」

516wr233fcl__sl500_aa300_ 「ローマ人の浴場技師が日本のお風呂に現れるシチュエーション限定タイムスリップもので面白い」と聞いても、なかなか面白さを想像できないでいたのですが、やっぱり、手塚治虫賞をもらっているようなマンガがつまらないはずはなく(←人気のあるものはたいてい好き)、寝酒ならぬ寝マンガがひとつ増えました。

(ちょっと話はそれますが、寝マンガって、本当にお勧めです。仕事や家庭やいやなニュースのストレスを忘れて、心がニュートラルになってぐっすり眠れます。繰り返し読んでも飽きない、先が気になるストーリーでないものがお勧め)。

ローマの浴場技師ルシウスは、「平たい顔族」(=日本人)が清潔でお風呂でのくつろぎを何よりも愛することに親しみを感じ、うまくそのエッセンスをローマで実現して大ヒットします。

読んでいると、あたりまえだと思っていた温泉の気持ちよさや、風呂上がりの冷たいフルーツ牛乳(私はコーヒー牛乳の方が好きですが)やラムネ、温泉玉子の美味しさが、すごい人類の知恵なんだ、という感じがしてきてある種感動します。快楽の客観的把握っていうんでしょうかね。

それから、ルシウスが出会う日本のおじいさんたちがみんな元気で親切でお風呂を愛しているのが、ほのぼのしていていいです。お風呂を愛する者同士の友情がそこに成立するんですよね。

友情といえば、「テルマエ・ロマエ」の先輩のようなとっぴな設定の「聖おにいさん」。世話焼きで倹約家なブッダとちょっとワガママな愛すべきキリストの不思議な友情。この二人を取り巻くのも、(立川なんだけど)下町風の飾らない人たちで、温かい51yyi8oknol__ss500__2です。

こうしてみると日本のマンガの描く世界は、本当に自由自在ですね。でも、私がいちばん好きなところは、このほのぼの感なんです。

「山田太郎ものがたり」TVドラマ&コミック

ひきつづきニノのドラマを見よう、と2007年の「山田太郎ものがたり」を見ました。主人公の山田太郎は特待生の超ビンボー、バイトや家事で母と弟妹6人の生活を支えていますが、おぼっちゃま風のルックスのために周囲はそれを知らない、知ってるのはホンモノのお金持ちの御村くん(櫻井翔)と玉の輿を夢見る隆子だけ、というホームドラマです。

51uyedklzql__sl500_aa300_ニノは、多少ライティングで強化してはいるものの、どこからどうみてもお金持ちのボンボン、というよりやや庶民的な感じがするのは否めないんですが、いつも家族のために苦労するのを苦にしない素直な太郎で、さわやかです。翔くんはそんな太郎や家族を面白がりながら見守る御村ですが、こちらはけっこうボンボンが板についてます。

隆子の多部未華子が、表情がくるくるかわってすごくかわいいです。この人、今風の顔だちじゃないんですが、うまいなあと思いました。それから太郎のことが好きになっちゃう忍成信吾さん、かっこいいんだけどまぬけでおかしいです。

すぐにフラフラ家出しちゃう自由人の太郎の父役に松岡充。おー、ミュージカル「タイタニック」でこの人気のある見たことない人は誰?と思った彼じゃないですか。鳥居センセの吹石一恵もぴったりでした。

最後の方の回で、クドカンドラマでおなじみの猫背椿さんが出てきます。この方、いつも(顔も)面白いんですが、このドラマの役でのルックスはごく普通。うわあ、かわいいブス(失礼!)も演技力なんだなあと感心しちゃいました。柴田理恵さんもそうですけどね。

ドラマとしては、太郎と御村の会話の教室でのシーンなどが動きがなくて、全体にTBSというよりテレ朝っぽい感じ(?)ではあるんですけど、やっぱりニノがほわんと演じていながらここぞというところで泣かせたりして、ほのぼのしてて癒されました。

原作コミックも読んでみました。こっちはもっとギャグがきいてて笑えます。とくに忍成さんの演じた杉浦のかなわぬ恋が爆笑!それから、御村が太郎の妹と、9才ちがいで婚約するんですけど、あー、どこまでもあなたは山田家とくっついていくのね。

本編も面白いんですが、15巻の山田家のその後がけっこうおもしろいです。とくに三郎の恋のお話が好きでした。