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演劇(ストレートプレイ)

KERA・MAP「キネマと恋人」@世田谷パブリックシアター

201906_2   2016年の初演時は、シアタートラムでの上演で、チケットが取れなかったKERA・MAPの「キネマと恋人」の再演です。今回は世田谷パブリックシアター。「百年の秘密」修道女たち」とはまたちがった傑作でした。

ストーリーはウディ・アレンの傑作映画「カイロの紫のバラ」です。ミア・ファロー演じる妻は横暴な夫と暮らしていますが、日々の唯一の楽しみは映画を見ること。ある日画面からハンサムな男優が飛び出してきて、彼女とデートしますが…というもの。

さて、このお芝居の舞台は、1930年代の日本のとある島。唯一の映画館に、ハルコ(緒川たまき)が通っています。彼女が好きなのは、マルクス兄弟などのコメディと、時代劇「月之輔半次郎捕物帳」シリーズの間坂寅蔵役の高木高助(妻夫木聡)。ある日寅蔵がフィルムから飛び出してきます…。

島では長崎地方を彷彿させる創作方言が使われていて、「ごめんちゃい」などと言う、ちょっと猫背(ミア・ファローと同じ!)の緒川たまきがかわいくて魅力的でもう大好き。これまでも夫であるケラさんの芝居には出ていますが、この作品ではほぼ出ずっぱりの主演で、ケラさんとの関係はティム・バートンとヘレン・ボナム・カーターみたい!なんて思ったりして。

妻夫木君も、俳優である高助と映画の寅蔵を見事に演じ分けていてすごいです。時代劇の所作がきまっているのは、大河ドラマ主演しているんですもんね。この前は野田秀樹の桜の森の耳男だし、すっかり実力派俳優。

ハルコの妹で男に苦労するミチル(ともさかりえ)、先日「LIFE LIFE LIFE!」でも好演していたばかりで、まったくちがう役ですがどちらもすばらしい。どの役も印象的で舞台を引き締めていた村岡希美(この方、猫背椿さんに似てる)、横暴で単純な夫の演技がうますぎて、キライになっちゃうハルコの夫三上市朗(そういえばウディの映画でもこの役の人大キライだった)など、もうみんなよかったです!

私的には、生活のつらさを忘れさせてくれる映画というものの意味、大好きな役者に、あそこのあれは…と話して「君はわかっている」と言ってもらえた喜びなど、演劇ファンである自分にも刺さる場面やセリフがちりばめられていて、ジーンとする瞬間が何度もありました。

ああ、でも、ラストはやっぱりカイロと同じだったかー。いや、この素材を選んだ時点で、ちがうラストはありえないんでしょうが、やっぱりせつなくて悲しかったです。

映画部分の上映をはじめ、いつもながら上田大樹さんの映像が、高度で美しくてでも温かみがあって素晴らしい。また、1幕、2幕がそれぞれ95分もあって、場面割も細かいんですが、転換がダンスと一体になっていて、それ自体楽しめるんですよ。この振付が小野寺修二さん。シンプルながら機能美で役者の動きを引き立てる舞台美術が二村周作さん。美しい照明が関口裕二さん、と、もうケラさんの作品世界を支えるスタッフも盤石でした。

 

六月大歌舞伎「月光露針路日本 風雲児たち」

201906_1   三谷幸喜さんがPARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」以来、13年ぶりに歌舞伎の脚本を書いたことで話題の、六月歌舞伎座夜の部「月光露針路日本 風雲児たち」です。 高田馬場は何度もDVDで見ていましたので、歌舞伎座での観劇をとっても楽しみにしておりました。5月はお稽古で休演の幸四郎・猿之助は、余裕があったのか、バラエティに出まくってくれるし。

以下、ネタバレは控えめで。

 まず松也(眼鏡にスーツで教授風)の口上というか、前説。ある意味もったいないくらいの使い方で、声の良さに感激。しっかりお客を温めます。今日はzeroに出るのか。  

さてお話は、江戸後期、1782年に伊勢を出港し、遭難した神昌丸、17人の乗組員。初めて認識したのが(すみません)、二枚目の松十郎さん、幸蔵さん。さすがにこんなにいると、最初舞台がごちゃっとしているんですが、猿之助、愛之助は最初からそこだけピンスポットが当たっているようなオーラで際立っています。そして徐々に乗組員それぞれのキャラクターが立ってくるのは、群像劇が得意な三谷さんならでは。

一行は、オホーツク、ヤクーツク、イルクーツクとロシアを西進していき、とうとう光太夫は、ロシアの西端に近いサンペテルブルクまで達してエカテリーナ女王に帰国を嘆願し、認められます。17人の乗組員のうち、帰国できたのはたった2人でした…。

幸四郎の光太夫、最初のうちは自分のリーダーシップに迷いながら成長し、日本に帰るために皆を引っ張る役柄はぴったり。彼のキャラクターが一貫して造形されていることもあり、見る方もクルーと一緒に旅をしている気持ちになります。

四代目は、紅長的な、チャラチャラした役がおいしくて、公開稽古の取材では、「早く帰りたがる」なんて言われていたとは思えない、終始何かやっている力の入りよう。ラブリンはまたちょっと黒い役ですが、すっきりとかっこよくて。とにかく幸四郎とこの二人が舞台で何かやっているだけでもう私的にはうれしくて、ずっと幸せでした。

脚本は(常になく)早く上がっていたそうですが、やはりお稽古で当て書きの部分があるのか、どの役者さんについても、三谷さんの役者の使い方は最高にうまいです。高麗蔵さん、宗之助さんの高田馬場組はもちろん、彌十郎さん、男女蔵さんの使い方わかってる。彌十郎さん、野田版といい、こういう新作でほんとにいい味出すなあ。千次郎さん、鶴松くん、弘太郎さんも、稽古で膨らんでいったんだろうな。新悟ちゃんもかわいくて、新悟ちゃんでなければ成り立たない役。

染五郎くんが、三幕通して大活躍ですが、すごいお芝居上手になってて、美貌とか、ヒョロヒョロした雰囲気なども生かされていて、とてもよかった。白鸚さんとの絡みも、ドキュメンタリーで見た白鸚さんの厳しい指導を思い出します。

三谷さんのアイドル白鸚さんの、一幕の「黄金の日々」みと、三幕のポチョムキンの洋装のはまり具合と安定感と美しい台詞回し。CMなんてめじゃないくらい、若々しくて素敵。白鸚さんと幸四郎の場面では、二人が演じた「アマデウス」、なんで私見てないのかな、と思ってしまいました。

四代目のエカテリーナ、ポスター以上でしたよ!毛皮もあしらったゴージャスなドレス(さすが前田文子さんの衣装)、王冠、美しいデコルテ、前にすっと出てきたときの輝き、ポチョムキンの台詞への細かい反応。変身の時間があれと思うくらい短くて(顔色違うからたいへんだと思うんですが)、さすが早替わりの超上級者。

前後しますが、この宮廷のドレスの女性たちの美しいこと。猿紫ちゃん、りき彌くんが目を惹きました。竹三郎さんもかわいかった。

おっと、単身歌舞伎座に乗り込んだ八嶋智人、きっちり役割を果たしていました。見得の形もきれいなのは、ほんとに器用な人ですね。3月からこっち、ミュージカル「愛のレキシアター」、劇団かもめんたる「宇宙人はクラゲが嫌い」ときてこの歌舞伎座。観客数はそれぞれ1324、176、1808ですよ。それぞれ印象に残る好演で、事前から終わるまで面白いツイートでしっかり宣伝してくれて、なんて人。この役は松也でもよかったかもしれませんが、クルーとは異質な人間という意味で、はまっていました。

そして、3人の別れの場面。「なぜあそこで笑うのか」とおっしゃる向きもありますが、笑ってもいいんですよ。それだけたっぷりあるし、笑ったり感動したりしていく間に、盛り上がっていきます。ずっとシリアスだとそれに照れちゃうのが三谷さんだし、そこがわかっている、三谷さんの芝居をよく知っている3人。あのほどの良さが品がよくて素敵でした。ある種の俊寛。

実話だけど壮大なストーリーなだけに、歌舞伎とかミュージカルじゃないとショボくなってしまいそうで、歌舞伎座でこの座組で見られてよかったです。カーテンコール2回、何度もやらない歌舞伎座だけに、1回目から立ち始め、2回目はオールスタンディングでした。

【3幕目のみ幕見追記】

3幕目のみ、幕見に行ってきました。イルクーツクの場、エカテリーナの宮殿、そしてイルクーツクの別れ。エカテリーナ宮殿での愛之助にほろり(ここでのマリアンナのいい味)、そして豪華な謁見の場。

ドレスの貴婦人たちはもちろん、衛兵さんたちもみんな彫の深い顔にメイクしてて、立ち姿がすうっとしてかっこいい!一人一人もっとゆっくり顔を確認したくて時間が足りない!その間もポチョムキンと光太夫のやりとりに細かく反応するエカテリーナも見なくちゃいけないんですもん。

今回、やっとエカテリーナの背後に立つ小姓のくん確認。つか、あんなにすぐそばに立っていて、小姓役と知っていたのに目に入らなかったのは、猿さんエカテリーナ様があまりに神々しく光り輝いていたからなんですね。

イルクーツクの別れの場は、やはり2度目なのでじっくり見ることができて、3人の熱演と緩急にぐっときました。帰りたかったよなあ二人。間も数日前とは微妙に変わって、より効果的になっていたように思います。千穐楽まで、どんなふうに進化するんでしょう。

ところで、先日の一階前方席では気づかなかったんですが、愛之助と猿之助がマイクをつけているのがはっきりわかりました。全員がわかったわけではなかったんですが、いつも4階までちゃんと声が届くので、ちょっと驚き。三谷さんの細かい台詞を聞き取りやすくするためだったんでしょうか。そのうちに明らかになりますかね。

(おまけ・池田理代子「女帝エカテリーナ」)

201906_20190626234901 ところで、このお芝居、池田理代子先生の名作「女帝エカテリーナ」を知っているとより面白いです。タイトル通り、ドイツの貴族の少女だったエカテリーナが、ロシアの女王として君臨する一代記なのですが、国王始めダメ男しか知らなかった彼女が初めて恋した強い男がポチョムキン。二人が愛を確かめ合うとき、エカテリーナは、「もうこの広大なロシアを一人で治めなくていいんだ」と言うんですが、そのシーンが最高です。二人はそういう仲なのですよ。

 アンリ・トロワイヤの小説が原作なんですが、原作も面白いですがさすが池田先生という優れたコミック化でして、婦人公論だったかの連載なので表現も大人向けです。ポチョムキンは、エカテリーナとの恋が終わると、美形の若い男を女帝に与え、統治は続けるのですよね。その頃の話かな、などと思ってみておりました。

 

下町ダニーローズ「不幸の正義の味方」@サンモールスタジオ

 201906 志らくさんが定期公演をやっている下町ダニーローズの芝居、「不幸の正義の味方」です。弟子が稽古を見に来ないと激怒して二つ目を前座に降格させたことでTwitterで話題になり、そのハードルの上げっぷりが気になってチケットをとってみました。モロ師岡さんとかキム兄とかも出てるし!劇場は座席数100ほどのサンモールスタジオ。

自由席なんですが、ギリギリで行ったら最前列、舞台の真ん前の20センチくらいの高さのベンチ(座布団付き)の席。足を折り曲げてほぼ体育座りですが、足先は舞台の端についてます。舞台上の座席の経験もありますが、いや、近かった!キャストが前に出てくると、1mくらいですよ。

最初に志らくさんの前説というか最近の話。そして予告通り、芝浜のさわり。この近さでですよ。ほぼ大みそかの女房の告白だけで10分もなかったと思いますが、毒舌シニカルなおじさんが、純な女房の切々たる語り、目がかわいくて泣きそうになっちゃいました。

お芝居はとある箱根の旅館の一夜の話。ネタバレは避けますが、大人の大真面目な遊び心という感じで、こういうのをやりたい気持ちはわかります。志らくさんの中では全部繋がってるんだろうけど、落語やりたくて弟子やってる人達が、この芝居に積極的に関わろうとしないのもわかるような気がしました。でもそこが弟子だろうっていう志らくさんの気持ちももっとも、そりゃ会社のパワハラとはちがいますよね。

出てる役者さん、みなさんとっても個性的でした。知ってる人ばかりのような気がして、帰りにパンフレットで調べたらそうでもなかったっていうくらい、面白いところのある人ばかり。

主役は志らくさん、親友並河にモロ師岡(もともと好きな役者さん。顔大きいの生かしてました)、時の人木村祐一、昔から知ってる二丁拳銃の小堀裕之、動きが面白くて一番大変そうだったぜんじろう、吉本新喜劇に通じるようなコテコテ感のあった原武昭彦、すっきりといい男で美声の幸田友見、長身で迫力のあったコロンボデンゾ―、台詞のしっかりした声のいい奥村香里、小柄なかわいいアイドル小池美由。で、みんな思い出したんですが、消去法であの人が水島裕?全然面影がなかったんですが(熱演でしたけども!)…。

脚本としては、とくに前半、もうちょっとスピード感があればとか、もっと笑いをぶっこんでもとは思いましたが、でもこれだけの役者をそろえて、何かが起きるかもしれない、と期待して通うファンもいるだろうな、という舞台でした。

休演日、過去作品のビデオ鑑賞とサイン会とトークショーで、チケット持ってる人500円っていいサービスだなあ。行けない日で残念。

もひとつおまけ。前説で志らくさんが、蛍光テープの目印のこと、暗転のときのよすがだから、物置いたりして隠さないでね(←それくらい客席が近い)って言ってたんですが、真っ暗な暗転でもほんとに見えるんですよ。これかあと。そして、真ん前なのに、役者さんが位置変えて揃って座ったりする動きって見えないんですよね。暗転ってすごいなと思った次第でした。

 

劇団かもめんたる「宇宙人はクラゲが嫌い」@赤坂レッドシアター

201905_1  お笑いコンビかもめんたるの演劇ユニット劇団かもめんたる第7回公演「宇宙人はクラゲが嫌い」です。「愛のレキシアター」に続き、八嶋智人さんのTwitterで「まだチケットがある!」と知って連休中に取ってみたら、4列目センターとすごいいい席。行ってみたらぎっしり満員でした。

かもめんたるって、2011年に「爆笑バトルライブツアー」という相模大野のお笑いライブで初めて見たんですよ。その時は何だか方向性に迷いがある感じだけど、声もいいしいいなと思ってたら、2013年には「キングオブコント」優勝。作り込んだコントは好みなんですが、その後テレビで売れてないと言ってるのを見たこともありました。というわけで期待は高かったわけですよ。でもそれ以上に面白かった!いってよかった!

 海辺のクラゲが名物の町でうどん屋をやるヒデさん(八嶋智人)の店に集まってくる人々と、海にいる弟テツゾウ(岩崎う大)の場面が交互に出て、だんだん二人の関係がわかってくる話。なんて、雑なあらすじですが、面白い短い場がつながってテツゾウとヒデさんのことがわかっていくのが面白いところなので、あまり書かずにおきます。

八嶋さんはさておき、脚本・演出かつほとんど主演のう大くんがいいんですよ(このお名前、本名は宇内で、やはり「うだい」と読むんですね)。きゃしゃな体に、豊かな表情をたたえた大きめの顔がなんともペーソスを秘めたおかしみがあって、いるだけで面白い。見ているうちに、私こんなにう大くん好きだったっけと思ったくらい。

コンビの槙尾ユウスケくんもよかったし、出てくる人(10人くらい)みんな強烈でうざくって、でもわかる~な人たち、彼らを生かして少しずつ話が動いていく今現在ならではの脚本、う大くん天才だったんだ。

ほかの出演者は、劇団かもめんたる団員が、テツゾウの相方 小椋大輔、絵本作家 森桃子、坊主 土屋翔、ピンクのモフモフ 船越真美子。そしてクラゲ佐久間麻由、筋肉 四柳智雄(ピーチ)<この人自分でも演劇やっていて面白そうな人>、パート森田光(虚構の劇団)、ナイロン100℃の長田奈麻(まりやの母)。―― ネタバレ避けたので、後で思い出すための単語をつけておきました。私はわかる(笑)

八嶋さん、この劇団の芝居を観て、出演させて、と言って、別格なのにちゃんと溶け込んでいい芝居していて、カーテンコール盛り上げて、お客さん呼んで、なんていい人。3月山本耕史と愛のレキシアターやって、6月は猿之助、幸四郎たちと歌舞伎座に出てって、もういっそ八嶋智人になりたいです!

赤坂レッドシアターは、赤坂見附すぐ、赤坂グランベルホテルの地下の小さな劇場ですが、このホテルやこの通り、オープンテラスのいい感じのバーが多くて、外人さんも多くてここは日本?ってなってます。

「ピカソとアインシュタイン」@よみうり大手町ホール

 20190508 「ピカソとアインシュタイン」、川平慈英、岡本健一のこのチラシを見て、てっきりミュージカルだと思っていたんですが、スティーブ・マーティン(映画「リトルショップ・オブ・ホラーズ」にサド歯医者役で出ていた、サタデー・ナイト・ライブのコメディアン)の脚本によるストレートプレイでした。主役2人がダブルキャストですが、私が見たのは若手の方のブルー。

 舞台はモンマルトルのカフェ「ラパン・アジル」、常連ギャストン(松澤一之 )が店主フレディ(間宮啓行 )と話していると、アインシュタイン(村井良大が女性を待つのだとやってきます。シュザンヌ(水上京香 )は恋の相手ピカソ(三浦翔平)を待ちます。アインシュタインとピカソはお互いの専門の話を戦わせます。シュメンディマン(川平慈英)、メンフィスからやってきた派手な男(岡本健一)も現れて…ほかにフレディの恋人(香寿たつき)、画商サゴ(吉見一豊)。

スティーブ・マーティンは、ピカソほかのアートのコレクターでもあるそうで、絵に関するちょっとした台詞やスケッチの扱い方がうまく、創作活動や作品の評価に関する見識も感じられたほか、もちろん、アインシュタインの理論のエッセンスもうまく使われていて、とても知的な脚本だと思いました。

舞台に額縁があって、丸テーブルとカウンターのあるノスタルジックなカフェを囲っているのが効果的。キャストの容貌が個性的で、とくにおじさんたちがみんな渋くていいです。松澤一之は夢の遊民社での若い頃を見ていますが、期待以上の食えないじいさんになっていて(ほめてる)、最高でした。

と、見た目はいかにも面白そうなお芝居になっていて、誰がどう悪い(強いていうなら水上京香は悪くはないんですが、この役には若すぎてちょっと荷が重く、長台詞が単調になってた)わけではないんですけど、構造やストーリーはあまりなく、前述のような知的なセリフの間で、雰囲気とかちょっとした間で笑わせるというこの芝居のスタイルと日本語との相性なのか、あまり笑えず、ああ、このお芝居どこにいくのという感じになってしまいました。もっとアドリブきかせて即興感のある感じでやったらよかったのに。

ローズ版ではアインシュタインを演じている川平慈英は、ブルー版での出番の短いシュメンディマンではけっこう自由にやっていて、その時は観客が楽しんでいるのが伝わってきました。岡本健一も好きな俳優さんですが、この役もクセがあってよかったです。

残念な点のひとつは、セクシーなセリフや場面も多いのに、このお芝居のキャスト、ちょっと色気が足りないんですよね(「She Loves Me」がそのあたり徹底していてうまかったから尚更そう感じたのかも)。ピカソは女好きという設定なんですが、三浦翔平のすくすくと育った健康な雰囲気が、全然そう見えない。名前だけは聞いたことがあるなあと思ったら、桐谷美玲ちゃんと結婚したばかりの好青年じゃないですか。今の彼にはそれは美点なので、全然悪いことじゃないような気もします。

ちょっと感動したのが、ラスト。セットに最後にはちょっとびっくりする変化があって、そしてとても美しかったです。これから見る方お楽しみに。美術 伊東雅子さん、照明 日下靖順 さんでした。

 

NODA・MAP「表に出ろい!」・ドキュメント「超・演劇人 野田秀樹 密着555日」

201904_3     NODA・MAP番外公演「表に出ろい!」を映像で見ました。2001年からの野田版の歌舞伎が好評を博した後、2010年に勘三郎・野田秀樹の最初で最後の共演となった現代劇です。

 能楽師の父(勘三郎)は、東京ディスティニーランドが大好きで、友人とパレードを見に行くつもりですが、その日は母(野田秀樹)が、ジャパニーズのライブに行く日。愛犬のお産のために、留守番を押し付けあう夫婦。娘(黒木華)が帰宅しますが、友達と限定グッズの列に並ぶために出ていくといいます…。

実は、NODA・MAPは家で見るにしても、一人でゆっくり余裕のあるときに見たいと思ってしばらく先延ばししていたんですが、登場人物は3人だけ、家のリビングでの軽快なやりとりで、構えずにみられる芝居でした。

舞台装置(堀尾幸雄)は、写真の衣装と同じ色調(ひびのこづえ)のカラフルなもの。このお二人、ずっと野田作品を支えていますが、毎回多彩で美しい。

新鮮だったのは、最初の夫婦の、どちらが出かけるか、いつどちらが連絡したのか、のやりとりのリアルさ。これ、そのまま子どものいる夫婦の会話ですよ。こんなに生々しい、でも面白い台詞、書こうと思ったらすぐ書けちゃうんですね。

もちろん勘三郎さんの勘のよさとか天性の愛嬌とか、こういうお芝居でもすごい役者だと思いますが(ちょっと汗かきすぎなんだけど)、野田秀樹の母役がすごい!

若い頃の遊民社の彼は、走り回り、ボケとツッコミを一人で叫び、一座をひっぱるというか引きずり回す感じで、とくに20代でもおばさん役が大好きでした。ここ数年再見するようになった野田秀樹は、いい役者に主役を譲り、芝居のスパイス的な役回りで、もう年だし仕方がないな(失礼)なんて思ってたんですよ。

しかしこの芝居は3人だけなので、往年以上の野田秀樹成分の濃さ!信頼する勘三郎さんとがっぷり四つに組んで、緻密な脚本を即興的な雰囲気で(きっちり演出されているのかもしれませんが)演じる楽しそうな野田秀樹。相変わらずの柔らかな身体、しかもおばさん役。

そして黒木華!京都造形芸術大在学中にオーディションで、この作品の前のNODA・MAP「ザ・キャラクター」のアンサンブルでデビューした直後ダブルキャストでの娘役。声、台詞、自分の信念を両親に主張する迫力、軽い動きと、この二人を前にして一歩も引かない熱演で、もう完全に出来上がってます。

この作品、最後まで笑いながらも、前作「ザ・キャラクター」の狂信集団を見た人は、設定がより深く理解できるということで、「人それぞれが信じるもの」というテーマをしっかり描いていてさすが。野田秀樹の3,4人くらいのこの規模の芝居、ぜひまた。今度は生で見たいものです。

 

追記・ドキュメント「超・演劇人 野田秀樹 密着555日」

このすぐ後に、WOWOWの野田秀樹の密着ドキュメントを見ました。さすが演劇に力を入れているWOWOWさん、超・演劇人とはよく言った。

まず2017年の歌舞伎座での「野田版・桜の森の満開の下」のリハーサルに始まり、松たか子も参加したワークショップ、前述の「表に出ろい!」の英語版の上演ドキュメント、2018年の「贋作 桜の森の満開の下」の舞台作りとパリでの上演と、最近見たものばかりで興味深かったのと、舞台裏、野田秀樹のインタビューがたっぷりで、ものすごく面白かったです。

野田版桜の森では、映画版パンフレットに載っていた、「高いところが平気な夜長姫七之助と、怖がる耳男勘九郎」が実際に見られましたし、「表に出ろい!」は前述の2010年版と同じところと、イギリス人俳優(キャサリン・ハンター、グリーン・プリチャード、しかもこの二人が父と娘を、男女逆転で演じるというしかけまで。ちなみに父の職業は能楽師ではなくてシェイクスピア俳優!)ならではの違うところが明確に見えました。ルーマニアの演劇祭で上演したのですが、この演劇祭自体がとてもきれいで面白そう。

贋作桜の森は、紙やゴムバンドを使った演出ができあがってくるところ、そしてパリでの上演の苦労。

野田秀樹自身の精力的な仕事ぶり、密度の濃いことば遊びの綴られる芝居を英語で上演する、しかも主役の一人は自分というのは本当にすごい。とくに舞台装置のしかけや字幕の段取りなどの苦労は、以前読んだ「野田秀樹」のムックにも率直に語られていましたっけ。

演出家らしく、自分の仕事を無駄のない詞で的確に説明する姿もかっこいい。ついでにファッションも遊び心があって凝りすぎなくて好みでした。

「LIFE LIFE LIFE ~ 人生の3つのバージョン」@シアターコクーン

201904lll  ケラリーノ・サンドロヴィッチの翻訳劇、「LIFE LIFE LIFE ~ 人生の3つのバージョン」です。もとはフランスの劇作家ヤスミナ・レザの「Trois Versions de la vie」。副題が原題なんですが、そのままだとちょっと理屈っぽいか。フランスといっても、ソ連から移住したペルシャ系の父とハンガリー移民の母というユダヤ人夫妻の下に生まれたとありますので、豊かな文化的背景をお持ちの方なんですね。写真をみるとすごい美人。

 もともと「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない」を上演するはずが、事情でこの作品となり、ケラさんは苦労していたようですが、出来上がってみると、すばらしい舞台で、さすがケラさんという認識を新たにしました。

(以下、ネタバレありです)

ソニア(ともさかりえ)とアンリ(稲垣吾郎)の若い夫婦が、別室の息子アルノーに、ビスケットをやるかどうかで言い争っています。ソニアは元弁護士のエリート、アンリは天文学の研究者ですがいまいち。そこへアンリの上司で有力な学者ユベール(段田安則)とイネス(大竹しのぶ)夫妻がディナーにやってきます。しかしアンリたちは、招待は明日だと思っていて何も用意がなく、ワインとお菓子、チーズでもてなすことに…。

題名通り、同じシチュエーションで、少しずつ異なるバージョンが演じられます。思い切りネタバレすると、最初は気の強いソニアにうまく対処できないアンリ、妻を小ばかにしているユベール、やっと完成したアンリの研究にはライバルに先を越された可能性が出現し…という、なんともやるせない展開。しかし、2つめ、3つめと少しずつ変えるだけで、印象がガラリと変わっていきます。

このバリエーションが絶妙で、力のある脚本に、ケラさんの生きた台詞。人生なんて、ほんの少しの気の持ち方や関係性で、幸福感も大きく変わるんだよ、ということが見事に描き出されていきます。

真ん中の一番低いところにアンリの家のリビングがあり、四方を客席が囲む形。役者は自然な形でリビングにいるので、人の家をのぞいているような感じも新鮮でした。3つの芝居の区切りの音楽も、不協和音がちょっと不思議な感じで合ってました。

キャストがはまってます! 大竹しのぶと段田安則の自在な雰囲気、テンポのメリハリは、さすが。大竹しのぶはこういう四方から見る舞台なためか、前からしか見られない舞台よりもさらにほっそりとして、とってもきれいでした。ともさかりえは、最近はドラマでは落ち着いた役が多くなってきたようですが、この役は、仕事と家のことに追われながらも美しい若い妻で、とてもリアル、台詞や動きにもキレがあって、こんなにいい女優だったんだ、と思いました。

そして、吾郎ちゃんですよ! 初めての生SMAP、こんなに近くで見てもいいの、ほんとに人間なんだ (←失礼)と思いながら、私の中のミーハーが、さほど遠くないのにアップを見たくてオペラグラスでガン見。眼鏡が邪魔ですが(!)、やっぱりとーってもきれいなお顔でした。役も、吾郎ちゃんへのあて書きなのかと思うほど、ナイーブな、ちょっと不器用な愛すべきキャラクターでよかったです。

休憩なしの90分。中身が濃かったので物足りなさはなく、90分でここまでできるんだ、と思いました。

 

 

シネマ歌舞伎「桜の森の満開の下」

201904_1   2017年の納涼歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」のシネマ歌舞伎版です。1回だけ見たのですが(その時の感想、野田秀樹の世界観とメッセージが、歌舞伎役者の魅力と衣装、美術、音楽とが見事に合体して、とても満足な舞台でした。そのときは、舞台全体と個々の役者を見るのに忙しすぎたので、ゆったり集中できるシネマ歌舞伎を楽しみにしていました。その後NODA・MAPでの「贋作 桜の森の満開の下」も見たので、比較して見たかったし。

 感想は、生の舞台のときと同じなんですが、2回目なので物語がよりすんなり入ってくるのと、じっくり見てもやっぱり勘九郎の耳男と七之助の夜長姫すばらしい。ひとつひとつの台詞が本当にさまざまなバリエーションで的確に発せられているし、とくに耳男の動きがおそろしく面白いのと、早回しかというくらいの素早さ。

歌舞伎美人の野田秀樹インタビューは大変興味深い内容ですが、女方である七之助が夜長姫を演じることで、サディストぶりがより際立っているといっています。もう魅力的な悪女をやらせたら七之助の右に出るものがあろうか。

オオアマ(染五郎<当時>)、マナコ(猿弥)、赤名人(亀蔵)、ヒダの王(扇雀)は記憶通りよかったですが、映像で見て意外に重要な役割をしているのがアナマロ(新悟)とマネマロ(梅花)。エンマ(彌十郎)、ハンニャ(巳之助)、青名人(吉之丞)、もよかったですし、そしてやっぱりエナコ(芝のぶ)がすごいんですよ。そのまま現代劇で歴史に残る役がやれそうな弾むような女。

早寝姫(梅枝)もいいんですが、先月のあの小町姫墨染を見た後では、この1年半で、彼がいかにめざましく役者ぶりを上げているかを感じました。アンサンブルの人数が多いのも、歌舞伎ならではの贅沢。

野田秀樹は好きで、いつ見てもテーマと表現とエンタテインメント性のバランスのとれたきっちりした芝居を見せてくれると思うんですが、やっぱり歌舞伎は何かひとつその上を行く力があって、(納涼で見たとき、「いつもの野田秀樹の芝居は役者がパーツに見えるけれど、歌舞伎では役者の光が強い」と感じました)、少なくともこの作品に関しては、歌舞伎の方が好きだなと思いました。

映画用の小ぶりのパンフレットがいいです。扮装の写真もいいし、上演後ならではの、野田秀樹と美術堀尾幸男、衣装ひびのこづえ、美粧柘植伊佐夫、作調伝左衛門の記事が読めます。配役にもスタッフにも妥協のないプロダクションっていいですねえ。もっとチケットとればよかったと思わずにはいられません(でもこの月、1部は猿之助勘九郎の団子売があったし、2部は弥次喜多だし、日数は短めだったんですよね)。

 

 

 

木ノ下歌舞伎「摂州合邦辻」@KAAT

201903         木ノ下裕一さん歌舞伎演目の再構成による演劇、木ノ下歌舞伎「摂州合邦辻」です。木ノ下さんと児玉竜一先生の座談会 ですっかり天才木ノ下さんのファンになって、直後にチケットをとっていたのでした。

木ノ下歌舞伎は、私の理解では、歌舞伎台本の原典に立ち返り、物語として再構成したうえで、現代劇として上演することで、歌舞伎の演劇としての骨格を再認識するというもの。木ノ下さんの細かい読み込みと分析によりよりくっきりと演劇的構成が浮かび上がるということだと思います。

この「摂州合邦辻」は、高安通俊の後妻玉手御前(内田慈―ダンスも歌もよい女優)が、継子である俊徳丸(田川隼嗣)に毒酒を飲ませ、盲目・らい病にしますが、それは彼の腹違いの兄次郎丸からから守るためのもので、彼を元に戻すため、命を犠牲にするという壮絶な物語。歌舞伎では残念ながらまだ見たことはありません。

KAATの大スタジオ、11列目までしかなくてほんとに小さい、しかし舞台は十分な大きさのよい空間。無機質なインテリアは、実験的な作品にもぴったりです。

しかし、開始直後、全員での歌に驚き!黒い背景に大きな四角い木材が何本かあるだけの舞台に、キャスト全員が登場してイージーリスニング的なメロディの、現代の生活はたいへんだとかいう感じの歌詞の歌を延々と歌うんですよ。ミュージカルだったんだ!しかしいつ終わる?

オープニングでビッグナンバーを歌うミュージカルはけっこうありますが、最初から心を奪われる曲ですよね、RENTとかミス・サイゴンのような。中途半端な歌唱で歌われる歌に多少イライラしました。

そして、芝居が始まっても、ずっと音楽が鳴っているのに閉口。芝居としては、ヴァイルとか、ソンドハイムみたいな曲に合いそうなのに、フォークロックみたいなやや古い曲が、けっこうなボリュームで流れているのは本当にストレスでした。だっていい芝居ってBGMはいらないでしょう?後半、しばらく消えたと思ったら、最後にはまた鳴ったりして、BGMを流すかどうかの基準は見えず。

また、途中でもしばしば歌があります。最後も玉手の母おとくの歌。ミュージカルをこよなく愛する者として、こんなぬるい歌ばかりのミュージカルはそれ自体残念。歌を入れるなら、より感動を盛り上げるものでなければ意味がないんです。

男性はスーツ、女性は玉手は黒いレースのドレスですが他の女性は普段着。しかし前述のような意図のある芝居なので、脳内変換していきます。なるほど、この悲劇の背景にはそういう父娘関係があるのかということもわかっていきます。

木ノ下歌舞伎は、歌舞伎の映像を見て、台詞をすっかりなぞる稽古をびっちりやるそうで、元の台本通りの台詞の言い回しは、現代風となっていても、違和感は感じません。そういうところも含めて、お稽古は十分やれている感じ。俊徳丸以外は、活舌もはっきりしていて聞きやすく、その点からもお芝居が理解しやすいです。中でも羽曳野の伊藤沙保がクールでメリハリのきいたセリフがかっこいい。

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しかし、プロダクションの意図はともかく、エンタテインメントとしては、やっぱり歌舞伎役者の歌舞伎で見たい!ということでした。ついでに第1回亀治郎の会の玉手御前のチラシ。この役、とても猿之助に合ってると思うので。歌舞伎座でやってくれないかしら。

「世界は一人」@プレイハウス

201903       Twitterで追加販売を知って、キャストがいいので取った「世界は一人」、作・演出の岩井秀人さんは最近注目の方だそうで、ミュージシャン前野健太さんが演奏する音楽劇、劇場はプレイハウス、とばっちり。しかもお席はサイドながら通路より前ですよ!

前野健太のバンドが舞台上手にいます。この方、CM等にも出ているそうですが知らなくて、迫力ある、ソウルフルな歌声に感動。すっごくかっこよかったです。

お話は、松尾スズキ、松たか子、瑛太の同級生(!)の、小学生の高学年から中年くらいまでのいろいろを歌とともに描いていくというもの。スズキくんはやや冴えない子ども時代からからやり手のビジネスマンになり、金持ちの娘松たか子は5階から飛び降り、君臨していた瑛太は引きこもり…その先もいろいろあります。

主役の3人がやはりとても魅力的。スズキさん、俳優としても独特の軽みがあって、おじさんなのに少年みたいで大好き。「マンハッタン・ラブ・ストーリー」「ちかえもん」や「いだてん」もいいですもんね。不思議な動きの場面は笑えました。

松たか子、「カルテット」ではちょっと老けたかな、という気もしたんですが、生で見ると、かわいくて、女性としての艶やかさがありながら、女性というより人として魅力的だなという感じがして、歌もうまく身体能力も素晴らしいんですよ。野田秀樹とかこういう作品を好んでいる松さん、どういう方向にいくのか、気になります。

そして瑛太、野田秀樹作品などでおなじみですが、相変わらずバランスの取れた身体、ナイーブな感性、超かっこいいですよ。歌もうまくてですね、若さと成熟のバランスがいちばんいいときというか。若干出番が少なかったのが残念なくらい。

ほかに迫力とユーモアの達者な平田敦子(よしもと所属ですよ)、菅原永二、平原テツ、古川琴音と的確な演技で複数の役を演じる役者さんのキャスティング。

しかしこの作品、3人の人生を描くという割には、ありふれたセリフだけで描こうとする場面が多く、残念な感じがしました。寓話的な描写であっても、部分的なリアリティの積み重ねとか、鋭い表現等が、芝居の実となって観客に訴えかけると思うんですけど、表層的でなんか高校演劇みたい。

音楽、セット(美術秋山光洋)、役者はいいのに、新鮮ないい材料で、料理の仕方を間違えた感。怒鳴るシーンもありましたが、怒鳴ればいいってもんでもないし。

特設サイトをみると、岩井さんは「レ・ミゼラブルやミス・サイゴンのようでない、会話からすっと歌に入るミュージカル」を目指したとのことですが、それって普通にオフ・ブロードウェイ作品でやってるやつじゃないですか。新しくもないし、表現としてはさほど洗練されていない(曲はいいけど)。布団の使い方は生活臭があって好きじゃない。

しかも、「深刻なテーマを内包しながらも、“おばちゃんにもわかる”平易な言葉で」って何です?実は朝この特設サイトのこのフレーズを見て、「おばちゃん」って何だよ!と不愉快だった私。劇場の主要顧客である中高年女性全般を指すなら天に唾する行為ですし、特定の人々を想定するなら差別的だし。言葉知らないのは今どきの若いもんなのに何言っちゃってんの(ガチ切れ)。

瑛太のあまりのかっこよさに、見ている間には、何でこんなに素敵な人がいるのに、あの黒光りしたシニカルなおじさん(←ひどい)のファンなんだろうっていう考えが浮かびましたが、結局、今日は偶数日だったのに歌舞伎座行けばよかったな、なんて思っちゃいました。すいません。

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