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ライブ・コンサートその他舞台芸術

夏祭クラシックス2017・フォーレレクイエム他@ミューザ川崎

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            高校時代の夏休みというと、吹奏楽部とコーラス部のコンサートを見に行ったり、照明を手伝ったり(演劇部だったので)という思い出があります。 この夏祭クラシックス、公募の管弦楽団、合唱団によるコンサート、お友達が歌うというので、懐かしい気持ちで行ってきました。

ミューザ川崎、初めてでしたが、すばらしいホールですよ。オルガン、円形の舞台に近い客席、よく響く音、温かみのある照明。

プログラムは3部構成で、1部は男声合唱団An die Musik によるSea Shantyほか海の男の歌。みなさんボーダーのTシャツ姿、指揮の岡田直樹さんは赤いキャプテン姿でほとんど無伴奏で気持ちよく。これだけ歌えたら、さぞ楽しいだろうな。子どもがある程度大きくなったら、オットがこういう趣味を持って休みの日でかけて機嫌よくしてるというのはいいんじゃないかと思いましたですよ(←母たちの本音)。

2部は小森康弘さん式によるサン・サーンスの「交響曲第3番」、近藤岳さんのオルガン付き。このオルガン、もはや楽器というより設備ですね。あの高さで一人で演奏するのは、怖いのか孤独なのか気分がいいのか。すごい存在感でした。この交響曲、(もちろん知らないんですが)親しみやすいメロディと、映画のクライマックスで主人公が登場して活躍するみたいな盛り上がりがあって(←語彙貧困)、楽しめました。

Photo_2   3部はいよいよフォーレの「レクイエム ニ短調作品48」。重厚なレクイエムというより、ハープやオルガンも効果的、ソリスト中山美紀さん、小仁所良一さんもよく、美しい旋律に心が洗われるようでした。舞台いっぱいの合唱団、いいな、夏の合唱。

最後は学生時代に歌ったことのある「大地讃頌」の客席も立っての大合唱でした。恒例だそうですが、これもいいですね。

「ザ・ニュースペーパーライブ2017」@さくらプラザホール

Newspaper   久しぶりのザ・ニュースペーパーライブです(前回は2013年、その前は2011年)。

最初に登場したのは、あの不倫で辞職した政務官。昨日の今日ですが、これに限らず、ネタの新鮮さは驚異的。籠池さん、羽生くん、稲田防衛相、トランプ、小池都知事、金正男…

福本ヒデさんの安倍首相も長くなりましたが、今、若干スター不足というか、政治家で一番面白いのはトランプだし、籠池さんも本物の方が強烈ですし、稲田さんもねえ、彼らのコントよりも、現実の方がとんでもないことになってるなあと。笑いながらも、いろんなニュースを思い出すとため息になっちゃうというか。

といいながら、松下アキラさん、福本ヒデさん、山本天心さん(パク元大統領や小池さんきれいだった)、竹内さんらお馴染みの皆さんの熱演、楽しかったです。

そして、ライブならではの最後のご一家のネタ、好きなんですよね。渡部又兵衛さんの奥様、似てないんだけど品があるんですよね。闘病しながらの又兵衛さん、どうぞお体お大事に。

ロビーでのメンバーのお見送りもうれしいんですが、ヒデさんとちょっと話しちゃった。やっぱりまた行きたいです。

「I LOVE MUSICALS(アイ・ラブ・ミュージカルズ)」@武道館

Ilm21日だけのミュージカルコンサート、「アイ・ラブ・ミュージカルズ」に行ってまいりました。

出演は、おなじみラミン・カリムルーとシエラ・ボーゲスの、ロンドン「オペラ座の怪人」25周年公演コンビ、2年前に「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」でもラミンと共演していたピーター・ジョーバック、そしてロンドン「レ・ミゼラブル」25周年記念コンサートのジャベール、ノーム・ルイス、日本から新妻聖子、と、すごいメンバー。期待にたがわぬ、豪華なコンサートになりました。

1日昼夜の2回のみということで、武道館は端を除きほぼ満員。せっかくの東京フィルでもあり、1曲聞いて、本当は普通のホールの音響のいいところでもっと近くで(2階席だった)見たかったなあと思いましたが、出演者たちの力強い歌声に、すぐ忘れてしまいました。セットはないものの、バックの映像と照明で、うまく雰囲気も出していました。司会と通訳がいないということで、脚本があったようなのは(スクリーンに字幕が出ます)仕方がないですね。Pj_3

ピーター・ジョーバックはスウェーデン生まれで、母国で活躍した後、ウエストエンドで「ミス・サイゴン」のクリスやファントムを演じ、ブロードウェイでもファントムをやっている人。この中では一番声が高く、明るい雰囲気で、幅広い役柄ができそうな俳優です。この人がこの、I Love Musicals コンサートの発案者なんですね。どうりで彼も出た「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」(2014)と曲の構成が少し似てたんだ。

ラミン・カリムルーはそのミュージカル・ミーツ・シンフォニー、昨年の「PRINCE OF BROADWAY」以来Rk3回目。あの目をまんまるく見開いて力強い声を響かせるオーラは追随を許さない雰囲気。気さくな人柄もうかがえて、見るたびに好きになります。この方、テヘラン生まれで革命のときにカナダに移住したというイラン人。うわあ、世界中に歌のうまい人っているんだなあと。「Love Never Dies」のオリジナルキャストでファントムをやっていますが、あのどうかと思う続編よりは、本編のファントムの方がずっといいですよね。

シエラ・ボーゲスはデンバー生まれのアメリカ人。2007年のリトルマーメイドSbオリジナルキャストのアリエルだったとは初めて知りました。「Love Never Dies」のクリスティーナをやってから25周年記念公演でもクリスティーヌだったのはラミンといっしょ(私のクリスティーナって言ってました)。ファルセットも美しく、堂々としたたたずまいでかっこよかったです。この人に合わせて作ったからあんなに歌の難しいミュージカルになっちゃったんでしょうかね。

ノーム・ルイスも楽しみにしていました。フロリダ生まれのアメリカ人。ロンドンレミゼ25周年記念コンサートでジャベNormlewisールを演じた時は美しく、ほんとにかっこよかった。今回、大きな体から出るよく響く低めの声が、後の二人と対照的で素敵でした。後半のトニー賞ノミネートの「ポギーとベス」のユーモアあふれる歌もよかったです。

新妻聖子、このキャストの中で歌うのはたいへんなプレッシャーと喜びだったと思いますが、やっぱり日本のミュージカルスターの中でも歌唱力がある彼女、終始すばらしいパフォーマンスでした。

前半まずよかったのが「リトル・マーメイド」から、シエラの「Part of the World」。Niitumaseikoアニメが大好きで、ディズニーCDでも繰り返し聞いていた歌ですが、シエラの声質にも合ってて、素敵でした。シエラもあの空中ひらひらやったのかしら。

そしてそのときトリトン王だったノーム・ルイスの「ノートルダムの鐘」の「Out There」。これもおなじみ。スケール感のある歌なので、ノームの豊かな声でとってもよかったです。

ここからは、「ガイズ&ドールズ」、ガーシュイン・メドレー、「秘密の花園」、ソンドハイムの「ザ・カンパニー」と、なじみのない曲が続きます。ガーシュインの曲はそれでも聞き覚えはありますが、こういうとき、なるべく名作は見ておきたいと思いますね。1部ラストはウェストサイド・ストーリー。初めの方で、ミス・サイゴンをピーター、ラミンと聞かせてくれた新妻聖子が、シエラと堂々とデュエット。

休憩後は、まず、キャバレーとシカゴ。ピーターはMCも演じていて、赤いスーツで濃いMC。キャバレーも必須科目ですね。シカゴは女性二人だけで「All I Care」の雰囲気をうまく盛り上げていました。

そしてお待ちかねの「オペラ座の怪人」メドレー。前述のとおり、25周年記念公演の主役二人の歌を生で聞けるなんて。この後もラミン、ロイド・ウェバーに指名されたんだと自慢してました。シエラの「Phantom of  the Opera」 の超絶高音には、武道館全体の拍手がしばらく止まりませんでした。さらに、ブロードウェイでファントムを演じた3人の声色の違うスターの「The Music of the Night」 の豪華なこと!(ピーターはコーラスも入れてた!)

ここで当然大盛り上がりなんですが、さらに、私の愛するChessの「I Know Him So Well」の女性デュエット、Sweeny Toddの「Nothing's Gonna Harm You」(新妻聖子)、そしてなんとノームの(途中歌詞が飛んじゃいましたがご愛敬)「Joanna」と続いて感動。Nothing's...は、映画や舞台版のCDの方より美しくて感動的でした。

この後もけっこう知っている曲が続き、いよいよプログラムラストは「レ・ミゼラブル」のメドレー。ノームのジャベールはいうまでもなく、ラミンも25周年記念コンサートでアンジョルラス、新妻聖子は日本でエポニーヌとファンテーヌということで、5人なのに厚みのある、素晴らしいメドレーでした。

通しで振り返ると、大ヒットまでしていないものも含めて、みんなソンドハイムがすきなんだなあ、ということと、やっぱりファントムとレミゼの曲はいいな、盛り上がるなと思いました。

しかし、このファントム、日本では劇団四季の独占で、四季に入らない限り、どんなに素晴らしいミュージカル俳優でもファントムをやる機会は(例外はあるのかもしれませんが)ないでしょう。こんなに個性のちがう3人の俳優ががいずれもファントムを一つの目標としてがんばって、そして実際に演じたというのをみると、ちょっと残念な気がします。もちろん、ファントムも含めたくさんの人気作品を持っているから、四季があれだけの規模で毎日ミュージカルをやって、たくさんの人が楽しんでいることはいいことなんですけどね、ちょっとね。

2015年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10!

恒例の年間ベスト10です。今年は、ミュージカル、歌舞伎、ストレートプレイ、文楽などなど、本当にいろいろな舞台を楽しむことができ、とっても幸せでした。毎年形がかわってますが、今年はミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎その他古典芸能の3つに分けて発表します。

例によって、私が個人的にその舞台で得た感動と、もう1回見るならどちら、といった趣旨のランキングで、舞台としての優劣ではないのでご容赦を。タイトルをクリックすると、このブログの記事にとびます。

(前年までのリンク) 

2009年的ミュージカルベスト10!
2010年私的エンタメベスト10!
2011年私的演劇&コンサートベスト10!
2012年私的演劇等ベスト10! 
2013年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10!
2014年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10!

【ミュージカル】

年はタイプのちがうミュージカルをたくさん見たので、とくに比較が難しかったです。最近のブロードウェイの人気作品、抱腹絶倒のコメディ、モノクロ時代の映画の見事なミュージカル化、心理劇、四季の人気作、日本ミュージカル史のレジェンドと、本当にいろいろで、満足感の高いすばらしい作品が多かったです。

 

1.来日ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」@シアターオーブ

しっかりドラマがあって、キャラクターが際立っていて、泣いたり笑ったり感動するミュージカル。悲しみを乗り越えてフォーシーズンズが復活するシーンでは、客席もたいへん盛り上がりました。

2.「モンティ・パイソンのスパマロット」@ACTシアター

さすが福田雄一演出の爆笑ミュージカル。壮大なマジメなドタバタで、テレビにも映画にもない、ショーならではの贅沢な時間でした。

3.「Memphis(メンフィス)」@赤坂ACTシアター 

山本耕史のヒューイに感動した日本版メンフィス。

4.「HEADS UP!」@KAAT  

ストーリー、キャスト、笑いがそろった、日本製の力作。ラサール石井さん、これからもこういうの作ってください!

5.来日ミュージカル「PIPPIN」@シアターオーブ 

サーカスも楽しめた、クォリティの高いカンパニーの来日ミュージカル。

6.来日ミュージカル「TOP HAT」@シアターオーブ  

軽快で楽しいミュージカル。主演のアラン・バーキットの華麗なダンスに感動。

7.「ラ・マンチャの男」@帝国劇場 

日本ミュージカル史に残る幸四郎ドン・キホーテ。

8.「エリザベート」@帝国劇場 

とうとう見た、あのエリザベート(蘭はなエリザ)。人気の理由はわかりました。松也好演。

9.「CHESS ミュージカル」@プレイハウス 

名曲揃いのCHESSをよく工夫してミュージカル化してくれました。

10.「デスノート」@日生劇場 

デスノートの世界をうまくミュージカル化していました。吉田鋼太郎ほかキャストも好演。

「パッション」@新国立劇場 

ソンドハイムの心理劇ミュージカル。独特の世界観は忘れられません。

劇団四季「ライオンキング」 

久しぶりにみたら、やっぱり曲とビジュアルがよくできた作品、子役がよかったです。

「サンセット大通り」@赤坂ACTシアター 

濱田めぐみが往年の大女優というには若かったですが、切ない名作。

「ダンスオブヴァンパイア」@帝国劇場  

初めての山口祐一郎。強烈でした。

ミュージカル関係のコンサートも3つ。

フランク・ワイルドホーン&フレンズツアー@シアターオーブ 

2年ぶりにアダム・パスカル来日。もううれし涙。結果的に年末の最高のプレゼントになりました。

「Prince of Broadway(プリンス オブ ブロードウェイ)」ジャパンプレミア@シアターオーブ 

ブロードウェイの演出家ハロルド・プリンスのミュージカルの名曲をつなげたショー。キャストの熱演で感動でした。

イディナ・メンゼル@武道館  

イディナの武道館公演。今もっともノッている彼女のパワーがあふれていました。

【ストレートプレイ】

例年よりも見たいと思う作品が多かったです。

1.KERA・MAP「グッド・バイ」@KAAT 

初めてのケラ作品。原作を越えたよく考えた脚本、洗練された演出とキャストとくに小池栄子の好演で、期待以上に面白かったです。

(追記)2月4日、2015年の読売演劇大賞の最優秀作品賞、最優秀女優賞をこの作品がとりましたよ!私のベストワンはご覧のとおりたった6本の中でのものですが、なんだかとってもうれしいです。

2.NODA MAP「エッグ」@芸術劇場プレイハウス  

考えさせられる作品でした。

3.「熱海殺人事件」@紀伊国屋ホール 

懐かしさで見に行ったものの、中尾明憲がよかった。

4.「NINAGAWAマクベス」@コクーン 

これも往年の名作。市村さんが元気なのを確認。

5.「スタンド・バイ・ユー―家庭内再婚」@シアタークリエ 

軽快なコメディ。戸次さん結婚おめでとう。

6.「十二夜」@日生劇場

よくできたシェイクスピア作品。

【歌舞伎等古典芸能】

新作あり、古典あり、襲名披露ありで、歌舞伎俳優の皆さんの幅の広さと実力に、たいへん楽しませていただきました。通しでないものは、一番良かった演目で順位をつけました。

1.歌舞伎NEXT「阿弖流為(アテルイ)」@新橋演舞場 

ワンピースと迷いましたが、染五郎が超かっこよかったのと、出演した役者さんたちが、私がこういう役を見たかったというイメージにぴたりとはまっていたので、1位です。

2.スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」@新橋演舞場  

ワンピースと歌舞伎のファンだから一応見ておかなきゃ、という気持ちが良い意味で裏切られた、役者さんの熱演と歌舞伎の魅力にあふれた、すばらしい舞台でした。

3.壽初春大歌舞伎「女暫」「黒塚」 

幕見ですが、猿之助さんの天才ぶりをみせつけられた黒塚。玉さまの女暫もすごくよかったです。

4.芸術祭十月大歌舞伎「音羽嶽だんまり」「矢の根」「一條大蔵譚」「文七元結」

文七元結、世話物の今の最高のものを見せてもらいました。

5.六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」@EXシアター 

海老蔵の魅力とクドカン脚本がマッチしたエンタテインメント。

6.團菊祭五月大歌舞伎「慶安太平記」「蛇柳」「め組の喧嘩 

め組は賑やかで威勢のいい演目。菊五郎劇団が好きなんですね。

7.文楽「妹背山婦庭訓」 

入鹿をやっつけるところまで、通しで見て面白かったです。勘十郎さん好きです。

 

8.秀山祭九月大歌舞伎「伽羅先代萩-御殿・床下・対決・刃傷」 

玉様の華のある立女形ぶりと、妖気あふれる吉右衛門の仁木弾正。

9.秀山祭九月大歌舞伎「双蝶々曲輪日記」「紅葉狩」「競伊勢物語」  

「競伊勢物語」、お話としては救いがないんですが、吉右衛門、東蔵、菊之助、染五郎と役者がよかったです。

10.四代目雁治郎襲名披露四月大歌舞伎「梶原平三誉石切」「成駒家歌舞伎賑」「心中天網島河庄」「石橋」  

 

河庄は、雁治郎襲名での上方歌舞伎らしい作品。もっと長く見たかったです。賑もよかったです。

 

壽初春大歌舞伎「金閣寺」「蜘蛛の拍子舞」「一本刀土俵入り」  

 

名作一本刀土俵入り。魁春、幸四郎の世話の味に感動。

 

十二月大歌舞伎「通し狂言 妹背山婦女庭訓 杉酒屋 道行恋苧環 三笠山御殿」

玉様の若さ、かわいらしい娘からの変化を楽しみました。

「通し狂言 南総里見八犬伝」@国立劇場 

立ち回りあり、菊五郎さんから萬太郎まで、八犬士の活躍が楽しかったお正月の舞台。

「義経千本桜(渡海屋・大物浦)」国立劇場歌舞伎鑑賞教室 

菊之助の渾身の碇知盛。力演。梅枝もよかったです。

粟谷能の会「安宅」「鉄輪」狂言「鐘の音」@国立能楽堂 

ごめんなさい。粟谷明生さんの弁慶も素晴らしかったし、萬さまの至芸も感動的だったんですが、並べていたら、やっぱり最後になってしまいました。

【その他】

映画は劇場に行ったのが4本だけ。「ホビット」3部作が完結しちゃいましたね。

TVドラマは、「流星ワゴン」、「アイムホーム」、「天皇の料理番」、「あさが来た」、「赤めだか」などを見ていました。「あさが来た」は、「あまちゃん」以来のはまり方で毎日楽しく見ています。

【ブログアクセス年間ランキング】

おまけに、年間アクセスランキング(トップページを除く)も掲載してみます。再演などで昔の記事がヒットしたりしてるみたいですね。どんな形でも、訪問して、読んでいただけるのはうれしいです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

1 Chess in Concert(その2)― あらすじとキャスト  

2 カテゴリ:アダム・パスカル 

3 劇場データベース!  

4 美輪明宏の「黒蜥蜴」 

5 アダム・パスカルwikiもどき(その1<2009まで>)

6 安部龍太郎「等伯」― 画家小説は面白い 

7 六本木歌舞伎「地球投五郎宇宙荒事」@EXシアター 

8 カテゴリ:ミュ―ジカル 

9「ボカピープル(VOCAPEOPLE)」来日ライブ! 

10 團菊祭五月大歌舞伎「慶安太平記」「蛇柳」「め組の喧嘩」 

11 DVD「レ・ミゼラブル25周年コンサートin London」 

12「エリザベート」@帝国劇場 

13 NYミュージカル-アダム・パスカルの「Memphis」! 

14「モンティ・パイソンのスパマロット」@ACTシアター 

15 劇団四季「リトルマーメイド」 

16 シネマ歌舞伎「らくだ/連獅子」 

17 ミュージカル「デスノート」@日生劇場 

18 劇団四季「ライオンキング」 

19 Chess in Concert(その1)―Chessというミュージカル 

20「Memphis」@赤坂ACTシアター 

21「CHESS ミュージカル」@プレイハウス 

22 NODA MAP「エッグ」@芸術劇場プレイハウス 

23 歌舞伎NEXT「阿弖流為(アテルイ)」@新橋演舞場 

24 ミュージカル「パッション」@新国立劇場 

25 浅田次郎「黒書院の六兵衛」 

26 コクーン歌舞伎「三人吉三」 

27 秀山祭九月大歌舞伎「双蝶々曲輪日記」「紅葉狩」「競伊勢物語」 

28「十二夜」@日生劇場 

29 2014年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10! 

30 ミュージカル「HEADS UP!」@KAAT

 

フランク・ワイルドホーン & フレンズ ジャパンツアー

Fwfriends「ジキル&ハイド」、「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」、「アリス・イン・ワンダーランド」、「デスノート」等、日本でも多く上演されているミュージカルの作曲家、フランク・ワイルドホーンの曲のコンサート、ダグラス・シルズの代役としてわがアダム・パスカルが出演するというので行ってきました。

出演者はアダムのほか、ドイツ人でヨーロッパで活躍するトマス・ボルヒャート、同じくドイツ人でドイツでWickedのエルファバや「ネクスト・トゥ・ノーマル」のナタリーを演じたサブリナ・ヴェッカリン、ブロードウェイでエルファバの最長出演記録を持ち、「If/Then」でイディナのエリザベスのアンダーをやったあとツアーではこの役を演じているジャッキー・バーンズ、そして、元宝塚トップ、今年フランクと結婚したばかりの和央ようか。5人だけなので、キャストが10人だった「プリンス オブ ブロードウェイ」と比べて、一人一人の歌をたっぷり聞けました。

ワイルドホーンのミュージカルは、ここ数年何作も見てはいるのですが、楽曲を買ってはいないので、しっかり記憶している歌はあまりなく…でも、それぞれのミュージカルの名曲を、実力あるスターたちが歌うんですから、初めて聞いたって感動するというものです。

ワイルドホーン氏、美しい新婚の妻と(10年前に宝塚の「ネバー・セイ・グッバイ」を作曲した時から運命を感じたと言ってましたがそのときは結婚していたんじゃ…)、主演級のミュージカル俳優が自分の名曲を歌い上げるステージで、もうご機嫌。作曲者ならではのピアノと、簡潔ながら行き届いたMCで、本当に楽しそうでした。

アダムはオープニングのアリスの「鏡の国へ」を全員で歌った後、「スカーレット・ピンパーネル」の「炎の中へ」を力強くトマスとデュオで、そして「デスノート」のタイトル曲。あれ、こんな感動的な激しいナンバーでしたっけ、とやはり記憶にありません。「南北戦争」から、恋人への手紙を歌った「サラ」は悲しいバラードで感動的でした。

第2部では、サービスの「ワン・ソング・グローリー」。バンドのギターとアダムのギターだけで、さすがでした。そして「スカーレット」の「あなたこそ我が家」をサブリナとのデュエットで。

2日間行ってしまったんですが、若干アウェイ感のあった土曜日と比べて、日曜はその前夜盛り上がったのか、キャストみんなのノリがよくなったうえ声も前日以上に出ていて、たぶん歌詞も覚えたのであろうアダムも楽しそうでよかったです。

トーマスは、「モンテ・クリスト伯」のタイトルロールをワイルドホーンが当て書きしたくらいの間柄で、長身で重厚なルックスなのに茶目っ気のある方。歌は力強かったです。

サブリナはドイツ人なのにブラック系のバラードが似合う声で、ホイットニー・ヒューストンが大ヒットさせた「ブロークン・ハーツ」や、「ゴールド」が素敵でした。

ジャッキーはブロードウェイっぽい、細い体のどこにそんなパワーがあるのかというプリンシパル。サブリナとのダブルエルファバの「Defying Gravity」は、二人分なだけに本家よりも迫力があって、鳥肌ものでした。

そして和央ようか。ワイルドホーンの妻という余裕もあって(ほんとに愛されてる感じ)、堂々としたたたずまいは、プリンスオブブロードウェイの柚木礼音とは対照的。曲も一番多く、1部も2部も和央ようかの歌で終わります!お客も和央ファンが多く、というのは、和央さんのバラードの時だけサイリウムを揺らしているから。うーん、ソロコンサートじゃないんだから、どうなんでしょう。かといって、ずっと揺らされるのも、けっこう目に入って気が散るから困るしなあ。

ということで、演奏もすごくよかったし(特にサックス&フルートのディヴィッド・マン!)、満足度という点では、期待以上だったんですが、ワイルドホーンさん、ウィキッドを紹介するとき、「メガメガヒットミュージカル」とうらやましそうでした。この曲というミュージカルファンの心に残る、コンサートでも歌われる1曲と代表作となるメガヒットを切望しているのでは、という気がちょっとしました。

Adam1512今回、和央ようか以外の出演者のサイン、もらっちゃいましたよ。アダムの出待ちスルー、覚悟してたんですが、今回はよかった!(もう、うれしすぎて涙)。Disaster楽しみにしてる、と言い忘れたのが心残り。

ほかの出演者の方たちもすっごくフレンドリーで素敵な人たちでした。ジャッキーに、If/Thenちょっと難しかった、と言ったら、「私にも難しいのよーどうなってるかわからなくなる」なんて笑ってくれました。うふ。

「Prince of Broadway(プリンス オブ ブロードウェイ)」ジャパンプレミア@シアターオーブ

Pobブロードウェイのレジェンド演出家であるハロルド・プリンスの偉大な業績であるミュージカルの名シーンで構成される「プリンス・オブ・ブロードウェイ」が、NYに先駆けてジャパンプレミアをやるということで見てまいりました。名前のプリンスにひっかけた、なかなかしゃれたタイトルですね。私のお目当ては何と言ってもラミン・カリムル―です。

ハロルド氏は今年87歳(!)、60年もブロードウェイの第1線で活躍してきて、トニー賞を21回も受賞しているという人ですから、大ヒット作も多数で、それをつなぐだけでも盛り上がるわけですが、このショーは名演出家・振付家のスーザン・ストローマンとの共同演出で、新しくシーンを作るということで、キャストに合ったシーンが丁寧に作られている感じがしました。衣装もセットも演目ごとに(2、3曲ごとに)ちゃんと変えていて、しかもさほど安っぽくないという贅沢さ。よくぞ日本まで持ってきましたね。

演目の間のプリンス氏の語りは、市村正親さんが吹き替えているので、見やすかったです。市村さんは「オペラ座の怪人」、「蜘蛛女のキス」で、プリンスの演出を受けているそうで、パンフレットの二人の対談でも仲良さそうでした(このパンフレット、ものすごく情報量が多いので、お薦めです。というか、普通はパンフレット買うものですかね?いっぱい行ってるとたまってしまうので、私買わない方が多いんです)。

プリンス氏はただ歌って踊って楽しいミュージカルだけではなくて、社会問題を反映させたり、殺人鬼や心の闇まで迫るドラマを扱ったりと、ミュージカルの表現を追求してきたと回想しています。昔はミュージカルの製作費も安く、新しい脚本家をさがしていたと。だから、「ウェストサイドストーリー」、「屋根の上のバイオリン弾き」、「スウィニートッド」等のさまざまなミュージカルが生まれたんですね。

プリンス氏はあまりにも作品がたくさんあるので、未見のものの方が多く、1幕の「Follies」のシーンは、現在と過去のカップルが出てきたのが混乱したりしましたが、選ばれた名曲を、ブロードウェイのスターたちが楽し気に歌い踊るんですから、贅沢なミュージカルの時間で、何度も鳥肌立っちゃいました。

まずラミン。華やかな力強い歌声。ルックスもエネルギーにあふれていてかっこいいです。人気者なので、あまり歌わないシーンでもたくさん出番があって(「スーパーマン」も!)楽しませてくれました。「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2014」でも聞いていますが、もちろん「オペラ座の怪人」も素敵でした。

その怪人をデュエットしたのはケイリ―・アン・ヴォーヒーズ、まだ22才くらいですが、恐ろしいまでの歌のうまさと大きな目の美貌で、ウエスト・サイド・ストーリーのマリアもよかったです。

前半、もう一つ盛り上がったのが、トニー・ヤズベックの「Follies」のタップダンス。「TOP HAT」のアラン・バーキットは軽やかな体重を感じさせないタップでしたが、トニーのは力強い、表現力にあふれたダンスで魅了されました。

「キャバレー」は見たいと思っている演目のひとつ。ジョシュ・グリセッティが美しいMC。ハロルドも思い入れのある役だそうですが、アダムもMCをやっていて、よく思い出を話している役です。ジョシュのMCを見ると、アダムのはちょっといかついのではという気がしますが。ジョシュ、2幕では「蜘蛛女のキス」のモレーナもよかったです。

ベテランのナンシー・オペルと、シュラ―・ヘンズリーの「スウィニー・トッド」の出会いの場面もうれしかったです。映画のヘレンも、日本版の大竹しのぶも、演技力はともかく、歌はもうちょっとうまい人で聞いてみたいと思っていたので、この難曲を生で聞けて感激。その後のアンサンブルのコーラスも、このキャストで歌うんですから、人数比でみて音の厚いこと。シュラ―の「屋根の上のバイオリン弾き」は、演技に引き込まれて、本当にこの演目を見に来たみたいな気持ちになりました。

唯一日本人キャストの柚希礼音。背が高くてとっても可愛いお顔。上半身ムキムキなくらい鍛えていて、バレエ的なすごいダンスを踊ってくれました。歌もがんばっていましたが、ちょっとこのキャストの中では気の毒でした。でも1幕のヤンキースの歌はダンスしながらでなかなかアピールしてくれました。彼女、パンフレットで、NYでのレッスンのことをとても率直に、きっとそんな感じだったんだろうなということを語ってくれていて、その素直なお人柄に好感が持てました。退団後すぐの舞台だったそうで、宝塚ファンの中では、10年に一人の逸材とされている方だとか。これから頑張ってほしいですね。

ということで、ミュージカルファンには楽しめること請け合いなんですけど、一方で、1本のミュージカルでストーリーとキャラクターをとことん味わう方が、やっぱり自分は好きなんだなと思いました。素晴らしいパフォーマンスに、何度も鳥肌立ちながらも、2時間、そのお話に浸って、泣いたり笑ったりしたうえで、主役の渾身のショーストッピングナンバーを聞くときの醍醐味とはまたちがうものだなあと。

そして、経歴をみると、必ずしも新作や大作の主演を演じている俳優さんばかりではないのに(もちろんハロルドの目にかなった俳優ですが)、歌のうまさ、舞台での表現力、私が主役よというオーラは見事です。比べると、日本のミュージカル俳優たちはおとなしいというか、もっと自分をアピールしてもいいんじゃないかなあ、と思いました。

(おまけ)

Fw212月のフランク・ワイルドホーンのコンサート、アダムの入ったチラシができていました。フランクさんのすぐ右、一番上のいい場所に、RENTの最後のツアーのときのかっこいい写真で。Fw

ちなみに変更前は右のチラシで、来なくなったダグラスさん、かっこよかったのに、ファンの方残念でしたね。

イディナ・メンゼル@武道館

Idina_2大好きなイディナ・メンゼルのワールド・ツアー@武道館、行ってまいりましたですよ。私にとって、もっとも身近に感じられていたブロードウェイ女優のイディナ、「アナと雪の女王」の大成功で、すっかり世界の大スターになっちゃいました。

1曲目は、「Wicked」の「Defying Gravity」。聞きたかった曲ですが、こんなに盛り上がる曲を最初に?! と驚きました。ほんとはもっと後の方がよかったかもと思いますが、でもほぼ満員の観客は大拍手。

そこからしばらくあまり馴染みのない曲が続きましたが、イディナ独特のコブシ、張りのある声はさすが。写真で見るより少しふっくらと、堂々たる姿です。メイクは完璧。

メドレーの合間に、ポリスのヒット曲「Roxanne」や、「Anything Goes」のタイトルナンバー(この役彼女に似合うかも)はわかって、へーと思いつつ、やっぱり「The Wizard and I」(Wickedの最初の方のナンバーなので、すごく耳になじんでる)みたいな曲が聞きたいなあと思ってたら、「いつも元気ではいられない、つらい、落ち込むこともあるわよね」と言ってドラマチックに歌った「Creep」には、知ってる曲とかどうのとかいうのを超えてイディナの歌に引き込まれてしまいました。

そして「RENT」から、「Take Me or Leave Me」。デュエットなのにどうするのかなあと思ってたら、客席に降りて 歌わせる。さすが手を挙げて歌う女の子たち(男の子もいた!)うまい~。彼女らが、イディナが大好きなのが伝わってきて、会場が温かい雰囲気になりました。もしかして、アナ雪ファンで来た観客には何のこっちゃだったかも。でも東京にはRENTファン多いですからね。Idinaph2_2


大騒ぎした後は、「RENT」のことを静かに語ります。こんなにいろいろなミュージカルで成功しても、最初に世に出たきっかけのRENT、やっとダイナーの仕事をやめて夢だったミュージカルのオープニング前夜に急死したジョナサン・ラーソンのことはしっかりと心に残っているのだなあと、今をしっかり生きてというメッセージをせつせつと歌う「No Day But Today」に泣きそうになりました。

さらに3月まで主演していたミュージカル「IF/THEN」から、トニー賞のステージでも歌った「Always Starting Over」。イディナにぴったり合った、感動的な歌で、後半になるほど声に艶が増していたこともあって、やっぱり鳥肌が立ちました。

マイクなしで会場に響き渡った 「For Good」に、会場全体が息をひそめた後は、いよいよ「Let It Go」。サビを日本語で練習していたのは知っていましたが、みんなで歌ったのも楽しかった!さすがコンサートまで来たみなさん、イディナが英語に戻ったら、マイクを向けられたら今度は英語で「The cold never botherd me anyway」ってきれいに歌ってました。

アンコールの最後は、「Annie」の「Tommorow」。少女ではなく、大人の女性が歌い上げるこの歌もよかったです。

「Chess」のナンバー、とくに「I Know Him So Well」とか、「AIDA」のアムネリウスの「My Strongest Suits」なんかも聞いてみたかったですが、今のっている元気でチャーミングなイディナの堂々とした歌に、パワーをもらいましたです。世界中でコンサートをするのが夢だったけどかなったと言うイディナ、ほんとにすばらしかった。ありがとう、イディナ!

2014年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10!

今年もあっという間に過ぎて、恒例の年間ベスト10です。今年は、再びブロードウェイでミュージカルを見られただけでなく、ストレートプレイも面白いのを見ましたし、例年に増していろんな種類の舞台が見られて幸せでした。せっかくなので、今年はミュージカル以外も歌舞伎等とストレートプレイその他に分けて発表します。

例によって、私が個人的にその舞台で得た感動と、もう1回見るならどちら、といった趣旨のランキングで、舞台としての優劣ではないのでご容赦を。タイトルをクリックすると、このブログの記事にとびます。

(前年までのリンク)

2009年的ミュージカルベスト10!
2010年私的エンタメベスト10!
2011年私的演劇&コンサートベスト10!
2012年私的演劇等ベスト10!
2013年私的ミュージカル&演劇その他ベスト10!

【ミュージカル編】

1 「フル・モンティ」

今年のミュージカルは本当に好きなものばかりでしたが、1年間ずっと、2月に見たこれが1位かなと思っていました。山田孝之やムロツヨシらキャストの演技、笑いとペーソスと希望にあふれた展開で、こういうのをもっと日本で見たいと思ったのと、大雪の日のブラザートムさんのアドリブの思い出があいまって、ベストワンでした。

2 「The Book of Mormon」

音楽もダンスもユーモアも秀逸で、ケビン・プライス役のニックも2年前より進化していて、期待をさらに上回る楽しいミュージカルでした。

3 「Kinky Boots」

ハートウォーミングなストーリーとショーを楽しめる期待通りのミュージカルでしたが、なんといってもビリー・ポーターの歌にしびれました。

4 イディナ・メンゼルの「IF/THEN」

大好きなイディナ・メンゼルが、ノリにノッている中での主演作で、彼女のオーラをいっぱい感じました。アナ雪のブレイクが、ラッキーというより、彼女自身のドラマチックな歌で勝ち取ったものであることがさらにうれしく。

5 「キャッチミーイフユーキャン」

もともとよくできたブロードウェイ作品ですが、松岡充はじめキャストがこなれた日本版をつくってくれて、ほんとに楽しかったです。クリエという小さな空間で見られたのもグーでした。

6 アダム・クーパーの「Singi’in the Rain」

アダムクーパーのダンスと水しぶきの名シーンを堪能した完成度の高いミュージカル。え、こんな順位、という感じが自分でもしますが、今年の舞台にたまたまもっと好みのタイプのミュージカルが多かったってことですね。

7 「Once―ダブリンの街角で」

これも、東京でこんな素朴で素敵なミュージカルが見られるなんて、という経験でした。

8 「Wicked」

あまりの激戦に、ブロードウェイのWickedがここですよ。大きな劇場の凝ったセット、生き生きとしたキャストで期待通り楽しかったんですが、ちょっとアンサンブルのコーラスに難があったのと、アルバム聞きすぎてて自分の中で新発見がなかったので。でもブロードウェイで1本だけ見るなら、やっぱりおすすめです。

9  「アリス イン ワンダーランド」

安蘭けい、濱めぐさんほかキャストもよく、楽しい舞台でした。さよなら青山劇場。

10 アダムスファミリー

キャストのビジュアルは完璧(特にモーティシアの真琴つばさ!)。作品として、映画の面白さを十分取り込めていなかったのが残念。

「ラブ ネバー ダイ」

これは、名作「オペラ座の怪人」のロイド・ウェバー自身の手による続編なのですが、本家の感動をどうしてくれるんだ、というめちゃくちゃなストーリーと、濱めぐさんへの期待が高かったので残念。セットやビジュアルはかなりハイレベルでした。

番外ですが「ミュージカル ミーツ シンフォニー2014」、あのラミン・カリムル―や、新妻聖子の熱唱が聞けて大満足のショーでした。

【ストレートプレイその他編】

今年は素敵なストレートプレイをたくさん見る機会がありました。サーカスも落語もここ(いいのか?!)。

1 「抜け目のない未亡人」

三谷幸喜作演出の舞台。圧巻の大竹しのぶほか浅野和之、八嶋智人などコメディセンスばっちりのキャストでほんとにおもしろかったです。

2 「火のようにさみしい姉がいて」

清水邦夫脚本、蜷川幸雄演出の不条理劇。清水邦夫の完成形を初めて見られたことと、宮沢りえがいつもながらよかったです。

3「海をゆく者」

見終わってじわじわくるマクファーソンの現代版クリスマスキャロル。今年ブレイクの吉田鋼太郎がよかったです。Onceといい、アイルランドに縁があった年でした。

4 「WAR Horse-戦火の馬」

珍しい来日ストレートプレイ。馬の表現や、舞台上の世界観の実現が素晴らしかったです。

5 「テンペスト」

初めてのシェイクスピア。不思議な舞台セットの面白い舞台でした。

6 「酒と涙とジキルとハイド」

愛之助&三谷幸喜作品。事前の期待が大きすぎましたが、愛之助は歌舞伎でまた見たい。

7 シルクドソレイユ「オーヴォ」

これ、並べちゃっていいのか迷いますが、いろんな要素を合わせてみると、自分が満足するものってやっぱりストーリーと言葉があるものなんだとよくわかりました。

8 春風亭小朝独演会

以前から見たかった小朝さん。若いころからの勢いからみると、もっと違うところに行っていてもいいのかな、という感がありました。次はばっちり古典落語を見たいです。

【歌舞伎等古典芸能編】

歌舞伎座にはあまり行けず、やや変わった演目ばかりになりましたが、私としてはまた一段と歌舞伎が身近になった感じがした1年でした。

1 「三人吉三」

最初から最後まで、いちばんワクワクして見ました。大幹部もよいけれど、勘九郎、七之助、松也がほんとに生き生きとしていてかっこよかった。面白かったです。

2 国立劇場11月歌舞伎「通し狂言 伽羅先代萩」

もう一度見ておかねばの藤十郎さんの政岡。梅玉さん、翫雀さん、扇雀さんの大活躍に、橋之助さんの大きな仁木弾正が素晴らしく、見ごたえがありました。

3.十一月花形歌舞伎「高時」「夏姿女団七」

猿之助のかっこいい女ぶりに、竹三郎さんの渾身の悪婆。息を呑むような緊迫感のあるびしょ濡れの戦い場面は忘れません。

4 スーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」

私、通しが好きですね。スーパー歌舞伎の新作、たいへん楽しめました。ここでも浅野和之さん大活躍。

5 八月納涼歌舞伎「輝虎配膳」「たぬき」

三津五郎さんを見に行った舞台。その後「歌舞伎の愉しみ」を読み、ますますいい役者さんだなあと思っているところで、早くお元気な姿を見たいです。

6 文楽「伽羅先代萩」「紙子仕立両面鑑」

初の文楽はやっぱり「伽羅先代萩」。たいへん幸運な出会いでした。劇そのものが面白いのに加え、歌舞伎との比較や、歌舞伎を見る際に参考になるところも多く、またぜひ見たいです。

7 七月大歌舞伎「天守物語」

文句なしに玉三郎の名作ですが、立ち見のうえにオペラグラス忘れちゃって。再演を待ちます。

8 テアトル・ノウ「砧」、狂言「茶壷」

昨年よりはだいぶ身近になってきた能。まだまだこれからです。

9 歌舞伎鑑賞教室「ぢいさんばあさん」

森鴎外の原作がけっこう好きな作品でした。

【その他】

今年は、なんといっても「アナと雪の女王」。「美女と野獣」や「リトルマーメイド」時代を思い出させる作品でしたが、イディナがブレイクしたのもうれしかったです。そのほか映画は、「キンキーブーツ」「ジャージー・ボーイズ」「Once」「雨に唄えば」など、やっぱりミュージカル関係が印象に残りました。
ドラマは「軍師官兵衛」、 「素敵敵な選TAXI」、「ごめんね青春」「失恋ショコラティエ」、「アリスの棘」と、毎週欠かさず見たのも多くて、当たり年でした。「花子とアン」にも楽しませてもらいました。一方、お笑いは、ネタ番組が減ってしまったのが残念です。
さて、来年は、どんなエンタメとの出会いがあるでしょうか。

シルクドソレイユ「オーヴォ」

Ovoお台場で初めてのシルクドソレイユ「オーヴォ」を見てまいりました。前から気になってはいたのですが、見る機会がなかったんですよね。初めてといっても、2013年にシルクドソレイユの元メンバーが作った7Fingersの「LOFT」 を見ていまして、天井から下がったロープの演技など、似たところがかなりあるなと思いました。

7Fingersとちがうのは、その徹底したおしゃれな衣装とデザイン。今回はご承知のとおり、虫がモチーフなのですが、特徴をうまくとらえた衣装と、その扮装をモチーフにしたポスターやグッズがステキ。会場前の売店のグッズを見ているだけでも楽しいです。

さて、本編。円形の会場の、ステージ左側の(9時くらい)はじっこの奥の方なので、演技は横からみるような形になります。空中ブランコは距離感がわからないのが残念だけど、トランポリンは、真横からすごい回転とスピードがわかってよかったです。

ボーカル入りの生演奏がおしゃれでステキ。曲にのって、アクロバット、ディアボロ(←覚えた)、足での樽回し…と虫の姿のメンバーが次々と芸をしていきます。みんな、スタイルが超絶に美しい。私が好きだったのは、テカテカした衣装のコガネムシの綱渡りと、ロープの演技と、トランポリン。マスター・フリッポのお客さんいじりも楽しかったです。

タイトルのオーヴォ(卵)が、ときどき出てくるんですが、形としてきれいでよくできているだけに、これどうなるのかなあとずっと思ってたんですが、… そこがちょっと残念でした。

それから、もうちょっとチケットが安ければ、もっといいのに、って思いました。いや、正面の真ん中くらいまでだったら高くないのかもしれませんが、SSの範囲広すぎですからね。キャストも多いし、宣伝も派手だし、仕方ないかもしれませんが。

「キャッツ」が好きな方は、虫版だなってちょっと思うかも、とニヤリとしました。

「ミュージカルミーツシンフォニー」2014@国際フォーラム

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「オペラ座の怪人25周年」「レ・ミゼラブル25周年」のDVDですっかり魅せられたラミン・カリムルーが出演する「ミュージカルミーツシンフォニー2014」に行ってまいりました。読売交響楽団の演奏でのミュージカルコンサート、毎年開催されているようですが、私、ミュージカルの曲ってお芝居の中で聞くからいいのだと思っていて、コンサートには興味がなかったので、きっとチラシをもらってもスルーしてたんですよね。でも昨年12月の「華麗なるミュージカルコンサート」(何度も書いてますがこのタイトル恥ずかしい)で、コンサートにはそのよさがあると思いまして、さらに、今ブロードウェイでジャン・バルジャンにを演じているラミンが見られるなんて!!他に、安蘭けい、彩吹真央、新妻聖子、田代万里夫、沼尾みゆき、ピーター・ジョバック(25周年で歴代ファントムの一人として出演)と豪華な顔ぶれです。
 
曲目は多いのですが、セットリストはたくさん出ているのでラミン中心に振り返ります。
前半では、何といっても初めて見た新妻聖子の「着飾って輝いて(Glitter and Be Gay)」(キャンディード)。このミュージカル、名前しか知らなかったんですが、ミュージカルというよりソプラノの超絶コロラトゥールの難曲なんですね。それを楽しそうに歌う美人の新妻聖子にすっかり惚れてしまいましたよ。

さてここでいよいよラミン登場。小柄だし地味なサラリーマン風のスーツで、そのままだと明るい性格の普通のお兄さんなんですが、歌う姿は、仕事が面白くてたまらない時期の、ノリに乗っている魅力にあふれていてですね、まさにオーラがありました。ただ、ラミンのこの1曲目は「Can You Feel The Love Tonight」(ライオンキング)で、ちょっと軽い曲かな、と思いましたが。

四季の「ウィッキド」ですばらしいグリンダを見た沼尾みゆきの「サウンドオブミュージック」のタイトル曲。のびやかな美声は健在でした。その後の安蘭けいとの「For Good」(ウィッキド)も久しぶりでほんとに素敵でした。

ピーターはいい人なんだろうなと思わせる雰囲気でラミンから出演を誘われたと後で言っていましたが、仲がよさそうでした。「蜘蛛女のキス」は、映画は大好きなんですが、ミュージカルは未見で、機会があればと思いました。

それからマリオくん「君の歌をもう一度」(ラブ・ネバー・ダイ)。ラブネバではラウルだったけど、ファントムの名曲ですね。

ピーターと新妻聖子の「Come What May」(ムーラン・ルージュ)もよかったです。ムーランルージュはまだ見ていなくて、もっと軽い歌が多いのかと思っていたら、意外と情熱的でした。

1幕最後はラミンの「.Bring Him Home」(レ・ミゼラブル)。これはそもそも誰が歌っても感動しますからね。ラミンの高音のファルセットが優しくて、素敵でした。

2幕の初めは「ミス・サイゴン」から3曲。ピーターの「.Why God Why」ももちろんよかったのですが、次のラミンとキムの扮装の新妻聖子の「.The Last Night Of The World」がすばらしく。そして次の「命をあげよう」は、キムになりきった新妻聖子の涙の熱唱。聞く方も涙でした。彼女の英語はとてもきれいと思っていたら、帰国子女なんですね。これは、ブロードウェイでキムを演じて欲しいと思いましたですよ。ラミン、彼女を連れてってあげて。

彩吹&安蘭の宝塚をほうふつする超かっこいい「闇が広がる」(エリザベート)の後はファントムから3曲。「.Phantom Of The Opera」では、ラミン&新妻にピーターがジョインして、豪華な1曲となり、「All I Ask Of You」は田代ラウル&沼尾クリスティンでよかったです。沼尾さんは当然四季時代にクリスティンをやっているんですよね。

そして、この日のハイライト、ラミンの「Music Of The Night」(どうだったかもう言うまでもない)、そしてだんだんノッてきた感じの彩吹「私だけに」(エリザベート)、安蘭「ひとかけらの勇気」(スカーレット・ピンパーネル)のドラマチックな2曲ででラストとなりました。

アンコールは「民衆の歌」(レミゼ)。うぉー、あの25周年コンサートの生き生きとしたラミンのアンジョルラスが蘇ります。この曲がかかるとは全く思っておらず、うれしかったです。

ほのぼのとしたトーク(彩吹さんってほんとにかわいいキャラ)のあと、最後ラミンとピーターがピアノ伴奏1本で「Music of the Night」。オケとはちがった味わいで最高でした。

と、盛りだくさんな内容で、曲自身のよさと、ミュージカル俳優ならではの、役を映し出す演技力、ぜいたくなオケとの共演と、満足の夜でした。1日だけってもったいない!