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ドラマ「美食探偵 明智五郎」BS時代劇再放送「妻はくノ一」

 Ogp 中村倫也の「美食探偵 明智五郎」、新型コロナで4月期のドラマが放送延期で再放送ばかりの中、ひとり気を吐くといった感じでやっぱり今のドラマっていいなあと思わせてくれた傑作でした。

ハズレなし、と言われる東村アキコのコミックが原作ですが、題名と華麗なオープニングとは裏腹に、内容はとってもダーク。事件はけっこう凄惨だし、最初の犯人だったマリア(小池栄子)が回を追うごとにどんどんモンスターになっていきます。映像も凝っていて、毎回どうなるのかワクワクしました。

期間限定で公開されていたコミック1巻を読んだら、コミックならではの濃いキャラクターが、ちょうどいい塩梅に映像化されている感じ。赤いスーツにループタイというスタイルが似合う、クールだけど優しい明智五郎の中村倫也が声もよくてステキ。悪女マリアが、狂気に満ちていて、でもどこかサバサバとした雰囲気がある小池栄子にはとても合っていて、ほかの人は考えられないです。

小芝風花は、「あさが来た」のときは、期待されてる若手だけどその後友人役だった吉岡里帆の方がバーンと売れた感じでしたが、すごくうまい。この役がガチャガチャうるさいだけだったらこんなにこのドラマよくなかったと思うんですが、元気なんだけど憂いの表情も豊かでキュンとしました。

脇もすごくて、れいぞうこちゃんの仲里依紗とシェフ武田真彦(最近再ブレイクしてる)の場面はスプラッタで二人がボロボロになってる感じもすごいし、志田未来の素朴なりんごちゃんもよかった。二号の富田望生、「なつぞら」で、ステレオタイプなおでぶちゃん枠な感じが物議をかもしてましたが、「チアダン!」でもそうだったけど、いい味でほんとにうまい女優なんですね。変な土佐弁の北村有起哉、母の財前直見もさすが安定。ココちゃんなど、そのほかのゲストもみんなよかったです。

途中でコロナのために中断しましたが、その後、その影響を感じさせなかったのもすごかったです。

Photo_20200705164201

 NHKBSの「妻はくノ一」、こちらは2013年の放送の再放送。当時は歌舞伎をあまり見たこともなく、染五郎(今の幸四郎)も幸四郎の息子で現代劇でもけっこう活躍してる人くらいの認識だったので見たことがありませんでした。

長い原作(風野真知雄)のようで、結局これ何だったんだけみたいなエピソードもあり、暗くてお話の進展もあまりないんですが、独特の雰囲気があって、なかなか面白かったです。

開明的で幕府に目をつけられている平戸藩に潜入した織江(瀧本美織)は、天文や科学にしか興味がない変人の藩士彦馬(染五郎)に嫁入りしますが、役目を終えて姿を消します。隠居して妻を探しに来た彦馬は、西海屋(堀部圭亮)の世話になりながら前藩主の静山(田中泯)に可愛がられますが、船を建造しようを考えている静山はやはり幕府に監視され、隠密の織江、母の雅江(若村麻由美)は役目に振り回されます…。

彦馬が想像よりずっと文の人で、立派な武士というより心優しい変り者。それなりに幸四郎に合ってはいるんですが、毎回これでもかって襲われては織江や静山に助けられます。稽古の場面など、体幹が安定しているのが伺えて、それだけにちょっとモヤモヤ。ま、こういう優しい人に、くノ一にしては純な感じの織江が惹かれるのも無理はない。毎回織江かわいそうなんです。

このドラマ、とにかく御前と呼ばれる静山の田中泯さんがかっこいいんですよ。何もかも見抜いたようなセリフの声がいいこと、剣豪という設定で強いし。それから、年上なのに彦馬の家を継ぐため彦馬の養子になって「父上」と呼ぶ梶原善さんも後半盛り上げてました。そして近年ますます迫力の増した若村麻由美のいいこと。

そして、なんと1回だけ、金太郎(現染五郎)が、子役として出てたんですよ!染くんに似てる美形だなとは思ったんですが、貧しいながら父を助ける芯の強い少年、その回の主役みたいな活躍で、うまい子役だろうと思い込んでました。女の子のお化粧もすーっと似合っててまあ。セリフが達者というより、雰囲気がしっかり役を掴んでいたのはよかったです。

最後が大立ち回りですごいんですが、なんと未完のまま終わるんですよ。えー、最終章の再放送は?

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