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ART歌舞伎

2007art  壱太郎・右近の「ART歌舞伎」です。配信されてからすごい、と評判なのでアーカイブで購入してみました。

ART歌舞伎を銘打つだけあって、新作歌舞伎というより、歌舞伎と音楽、衣装、照明、映像などの才能ある者たちが集まって作り上げた一つの新しい芸能ジャンルという感じ。なのでART歌舞伎の後にタイトルがつくのかなと思ったら、今回はついていないですね。いや、今回限りではもったいない感じですよ。

記事等によると、各演目名は、「四神降臨」、「五穀豊穣」、「祈望祭事」←三番叟、創作舞踊物語「花のこゝろ」舞台は靖国神社の能舞台。

演者は、踊り得意の壱太郎、右近のほか、日本舞踊家の花柳源九郎、藤間涼太朗。音楽は、中井智弥(箏・二十五絃箏)、浅野祥(津軽三味線)、藤舎推峰(笛)、山部泰嗣(太鼓)、友吉鶴心(琵琶)。冨沢ノボル(ヘアメイク)、里山拓斗(衣装)、edenworks(ヘッドピース)。

皆さん、壱くんが声をかけたそうで、壱太郎さんのプロデュース能力とか人脈とかリーダーシップとかすごいですね。そういえば「僕らの歌舞伎」だったか、壱くんのプロデュースへの意欲を読んで頼もしいと思ってたんだった。事前の宣伝もできる限りのことをした、という感じで、メディアをうまく使っていました。生配信の日は、11時から図夢歌舞伎のおかる、夜がこのART歌舞伎で、本公演ばりの忙しさ。

さて、最初から、PCにも拘わらず音の響きの良さも含め音楽がとてもいいのに驚きます。中井さんの二十五絃筝の豊かな音。津軽三味線も笛も太鼓も琵琶も、邦楽なんだけど親しみやすく、とにかくすばらしい。浅野さんの歌も三味線に劣らずまっすぐなよいお声。鼓童を使った玉三郎さまの舞踊の例もありますから、歌舞伎座の本公演にも出ていただきたいと思いました。

源九郎さん、涼太朗さん(元歌舞伎役者尾上松男)、いい目をした粋のよい踊り手です。全部で1時間20分もある中で、歌舞伎の二人といっしょに盛り上げます。衣装も斬新です。

後半の「花のこゝろ」。まず壱太郎くんの顔に赤い丸を描き、とんでもないまつ毛をつけたメイクが、すごい初めて見た気がする斬新さなんですが、とても美しい壱太郎になっています。表情もせつなく美しい。

夫と子供を失った女が美しい男(右近)と出会い、運命に翻弄され、というのを琵琶と歌で友吉さんが語っていく大作。ただ、若干語りの文言が直接的すぎるのと、語りにはメロディがないのが残念なんですが、終盤に向けての笛と筝のメロディが美しいです。ちょっとオグリのテーマを思い出します。

ということで、どの演者もすばらしいパフォーマンス、照明も映像も凝っててとてもすごかったんですが、見始めてすぐ、ああ私こういう踊りで語る出し物苦手だった、と思い出しました。生で見ればいやおうなく演者の迫力に引き込まれたと思うんですけど、1時間20分は、配信では長かったな。

そして、この3か月、演者の距離をとったテレビや図夢歌舞伎をずっと見ていたので、踊り手近くない?って。セリフはしゃべっていませんが、激しい踊りですもんね。

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