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ドラマ「怪談 牡丹燈籠」

201911_20191103233201    NHKBSプレミアムドラマ4回のミニシリーズ、「怪談 牡丹燈籠」をまとめてみました。牡丹燈籠(灯篭とも書きますね)といえば、2018年7月に見た、白石加代子さんの朗読 で、その悲恋から始まっての壮大な陰謀や仇討ちのストーリー、キャラクターの際立つ登場人物たちと、その面白さに感動しましたが、それを丁寧に映像化。しかも、さすがNHKという、実力派の理想的な配役と、凝った特殊メイクや映像効果も駆使して、冒頭の語りはややとってつけたようですが松之丞で、長さもちょうどいい感じ、これを脚本・演出した源孝志さん、企画を聞いただけでさぞうれしかったのではなんて思ってしまいます。

人間関係が重層的なんですよ。旗本平左衛門(高嶋政広)の跡目を狙う毒婦お国(尾野真千子)と不義の愛人源次郎(柄本佑)、平左衛門が親の仇とは知らずに仕える孝助(若葉竜也)、縁談を嫌って、浪人新三郎(七之助)と恋に落ちる平左衛門の娘お露(上白石萌音)。お露は新三郎と会えない苦しさに死んでしまい、幽霊となって、侍女お米(戸田菜穂)とともに牡丹燈籠を持って新三郎を訪れます。このままでは取り殺されると、新三郎は勇斎(笹野高史)の勧めによりお札を家に貼り、金の観音を枕元に置いてお露を入れないようにしますが、金に目のくらんだ下男伴蔵(段田安則)、お峰(犬山イヌコ)に裏切られます。一方、婿入りが決まった孝助は、平左衛門を殺して出奔した源次郎・お国を追って仇を討とうとします…。

話がゆっくり丁寧に語られていくんですが、役者が揃いも揃って存在感があるので、画面の迫力がすごいです。尾野真千子・柄本佑の官能的な感じほか、とにかくうまいに決まっている人しか出ていませんが、若手の上白石萌音も、箱入りで純粋、恋に焦がれる娘の感じがとてもよかったです。若葉竜也も初めて見ましたが、一本気な好青年、殺陣が決まってると思ったら、大衆演劇の方なんですね。

そして、犬山イヌコをテレビでこんなにガッツリ見られるなんて。ちょっとアニメ声が、舞台では異彩を放っていますが、少し低めにして、その迫力たるや。白石加代子さんの後を継いで、怪談噺やってほしいなあ。

七之助もね、品の良い知的な若い浪人、素敵でした。ラブシーンは熱っぽくて、彼の持つ色気があふれてて。こんな七之助、めったに見られない。

BSプレミアムドラマ枠で、視聴率はどうなんだろうと思いますが、ほんとにすばらしい完成度のドラマでした。

(追記ー歌舞伎での上演)

この演目、歌舞伎でも上演されています。見たことないですが、データベース調べてみました。うわ、これは見たい!特に2011年の幸四郎・七之助の伴蔵夫婦と新三郎・お露役替わりとか、2007年のニザ玉・愛七とか、ドロドロで純愛で仇討で、歌舞伎にぴったりではありませんか。納涼歌舞伎にぴったりと思ったら、2003年にやっていますね。三津五郎伴蔵と福助のお峰、そして勘七が男女逆だけど、勘九郎が幽霊って迫力ありそうです。こういう配役で見たいです。

2015年7月歌舞伎座伴蔵女房お峰 = 玉三郎、伴蔵 = 中車、娘お露 = 坂東玉朗、新三郎 = 九團次

2011年5月明治座:伴蔵・新三郎 = 染五郎(現幸四郎)、伴蔵女房お峰・娘お露 = 七之助、船頭・三遊亭円朝 = 勘太郎(現勘九郎)

2007年10月歌舞伎座:下男伴蔵 = 仁左衛門、伴蔵女房お峰 = 玉三郎、船頭・三遊亭円朝 = 三津五郎、新三郎 = 愛之助、源次郎 = 錦之助、娘お露 = 七之助、お国 = 上村吉弥

2003年8月歌舞伎座:下男伴蔵 = 三津五郎、伴蔵女房お峰 = 福助、船頭・三遊亭円朝・馬子久蔵 = 勘九郎(18代目勘三郎)、源次郎 = 橋之助(現芝翫)、愛妾お国 = 扇雀、新三郎 = 七之助、娘お露 = 勘太郎(現勘九郎)

 

 

 

 

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