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スーパー歌舞伎Ⅱ「新版 オグリ」猿之助オグリ

201911oguri2   やっと猿之助オグリの「新版 オグリ」です。隼人オグリの回を見てから約1か月、もうすぐ千穐楽ですが、ああ、見られてよかった!

前回、予想の範囲でのエンタテインメント作品でそれなりに満足だったものの、どうなのスーパー歌舞伎Ⅱよ、なんて言ってごめんなさい四代目!四代目のファンなのに。やっぱりスーパー歌舞伎でしか見られない四代目がいるのだということがよくわかりました。

まず登場。隼人が歌舞伎界きってのイケメン故、ビジュアルはとても敵わないなんて思ってたんですが、うわあ、こんなかっこいい、ポスターから抜け出てきたようなオグリ!(少し顔の輪郭がすっきりした?)オグリ衆たちと比べて長身ではないですし、照手の新悟ちゃんよりもちろん小さいですが、なんかピカーっと光るオーラの迫力がすごくて、舞台にいる間、目が離せません。台詞の説得力がすごい。内容が耳にすーっと入ってきます。そしてとにかく歌舞伎。

思えば、今年は、紅長、おとく、弁天小僧、岩手、風雲児たち、かさね、弥次喜多、と、アンサンブルに配慮した役が多く、白塗りの立役で見得たっぷりというのは久しぶり。ああ、オレがオレがのくどい四代目猿之助、こんなにもうれしいものかと、改めて思い知りました。往年の熱狂的な猿之助(現猿翁さん)歌舞伎ファンの気持ちがちょっぴりわかったというか。照手とのロマンスも、四代目らしい愛情が感じられて素敵でした。

1幕は、オグリ衆の若手の成長を確認。男寅もがんばっていましたが、やはり福之助がすごい安定感。踊りはしっかりやっている人なので、立ち回りもよくて見違えました。

2幕、婆たちの場面が好きじゃない人が多いみたいですが、さほど長くないし、今回もそんなに抵抗なかったです。下村青さんも石橋正次さんも好演だと思うんですが、むしろ二人のシーンがやや長い感じ。

さて、今回の注目はなんといっても3幕の四代目の餓鬼病ですよ。前回冗長と感じた照手と餓鬼病の場面が、渾身の四代目の演技で、もうずっと見ていたい!この場面、隼人はどうやっていたかもはや記憶していないくらい。劇的効果としても、オグリの心境の変化を端的に表していて、感動しました。

しかし、これを1日2回はたいへんだと思いました。今回2回公演も必ずオグリは交互、それを考えたら、隼人は十分貢献したと思います。

そして、隼人の遊行上人。清らかで純粋で、四代目のラスプーチン味は皆無。しかしどんな扮装でも隼人は美しい。照手の新悟、2か月の長丁場を一人で務め上げ、動きも台詞も磨きあげられて疲れもみせず、成長を感じました。あ、今回はくんの金坊、右近くん、猿くんにあてたいいお役です。

本編のオグリの台詞が正論的なだけに、それを茶化す浅野和之さんの台詞の数々の効果的なこと。正面から語るオグリとの対比が面白く、今の時代での照れくささを中和するようで、この芝居の中での浅野さんの自在感の意味、と思いました。

あとね、今回、初めの方のスタッフ紹介で、亀井三兄弟のお名前が!お能の囃子方の、あのカーンという力強い大鼓は、広忠さまだったんですね。くー、すごい。

演舞場はこれで最後ですが、南座か博多座は行きたいかも、と思うオグリでした。    

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