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NODA・MAP「Q ~ A Night At The Kabuki」

201911q     NODA・MAPの新作、東京凱旋公演の「Q」です。QはなんとQueenのQ。クィーンサイドから、「ボヘミアン・ラプソディ」を含むアルバム「オペラ座の夜」の演劇性を演劇化できないか、という話があったとのこと。わあ、なにそれ。で、凱旋公演とったら前方センター。

ボヘミアン・ラプソディというと、ナイーブな少年が不条理な殺人を犯すって感じなんですが、この芝居はロミオとジュリエットがテーマ。時代を平家のローミオ(志尊淳)と源氏のジュリエ(広瀬すず)にしたうえで、死ななかった二人の30年後(上川隆也松たか子)と重ねながら描いていきます。

そのBGMとして、「オペラ座の夜」(曲名後述)の曲が、大音量で流れます。フルコーラスではありませんが、なかなか効果的。やっぱりクィーンの曲はドラマチック。しかしあくまで野田秀樹の芝居。

ほかの登場人物は、ジュリエとローミオの母(羽野晶紀)、ジュリエの保護者の源氏方の武将と、毒薬を与える法皇(橋本さとし)、ローミオの父清盛(竹中直人)、巴(伊勢佳世)、ローミオの親族(小松和重)、そしてジュリエのウバ(野田秀樹)。

松たか子以外はNODA・MAPで見るのは初めての役者さんばかり、これまでより普段の活動がバラエティに富んだキャストだなと思っていましたが、さすが野田秀樹のきっちりした演出と、これが凱旋公演なだけあって公演回数を重ねていることで、うまく個性とのバランスがとれていて見事だと思いました。

竹中直人が普通の芝居に入ったらああ竹中直人だって思うだろうなあと思っていたんですが、橋本さとしや羽野晶紀もすごいので、浮くこともなかったのが驚き。そう、橋本さとしはある意味当然として(かっこいいのに出落ち的な!)、羽野晶紀は、新感線で活躍していたとはきいていましたが、動きのキレといい、華やかさといい、いい女優なんだなと思いました。

前後しますが、広瀬すず、やっぱり光を放つようなかわいさ。スピード感、エネルギーは抜群で、彼女を見ているだけで、パワーチャージしてもらったような気がしました。伊藤蘭から続く野田作品のヒロインの系譜。その相手役としての志尊淳も、何度もある壁のぼりのスピード感、整った美形。

しかし上川隆也もすごかったです。まったく変わらないかわいさのある顔、バランスの取れた肢体!この人、街を歩いていても俳優になりませんかっていう感じ。一人商業演劇の座頭みたいな貫禄があって、そういえば「燃えよ剣」とかの主演もしていましたっけ。松たか子とのバランスもよくて、二人の関係はドキドキしちゃいました。

もちろん、NODA・MAP名物の実力あるハイレベルなアンサンブルも最高。映像効果と見まがうようなスローモーションや躍動感溢れる動き、布プレイ。

前半は、ロミオとジュリエットにけっこう忠実で、台詞もかなりとっています。役の早替わりと、法皇の拵えの鬘に境目がくっきりなところ、舞台上ですが宙乗りがあるところが歌舞伎を感じたところです。早替わりは、野田作品でもやりますが、今回は多かったです。

そして後半は、とても野田秀樹的な展開で持っていきます。ああ、こういう風に「ロミオ様、あなたの名前を捨てて」が生きてくるのか。企画ものなんですが、あくまで野田秀樹で、いつもよりわかりやすく笑いも多めで、楽しかったです。

「オペラ座の夜」クィーン

デス・オン・トゥー・レッグス
うつろな日曜日
アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
マイ・ベスト・フレンド
39
スウィート・レディ
シーサイド・ランデヴー
預言者の唄
ラヴ・オブ・マイ・ライフ
グッド・カンパニー
ボヘミアン・ラプソディ
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

おまけ

野田秀樹と糸井重里の、とても充実した対談「演劇ひとすじ。」が「ほぼ日」にアップされてます。面白い!

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