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八月納涼歌舞伎「伽羅先代萩」「闇梅百物語」

  201908senndaihagi 八月納涼歌舞伎第1部です。まずは七之助初役の政岡の「伽羅先代萩」。政岡、鶴千代(長三郎)、千松(勘太郎)の3人が揃ったところから始まります。七之助、今まで見た中で一番若く、政岡は幼い息子を持つ若い母親で、世継ぎの殿を守るという重い役目を必死に果たす健気な女性だったんだ、という感を新たにしました。

前回見た飯炊き(玉三郎政岡のとき)はぼーっと眠かったんですが、今回は長三郎と勘太郎が何をするか目が離せなくて、雀の籠を出して餌を撒くとか、茶筅で米を研ぐとか、千松が毒見した白いお団子みたいなのはどんな味なんだろうとか、面白かったです。ここで、政岡が厳しくも愛情をもって千松に接している様子がよく描かれているんですね。長三郎はやっぱりハラハラしますが、勘太郎は、ほんとにどの一瞬も役をしっかり演じていて立派です。

栄御前(扇雀)の登場から舞台が動き出します。八汐は幸四郎で、私は仁左衛門さんの八汐を見ていないので、最高に冷たく美しい八汐ですよ。千松が健気で哀れ。沖の井の児太郎もりりしい。皆が退出した後の政岡、前述のように、お役を健気に務める必死な女性ですので、切なく悲しかったです。

さて、床下は男之助(巳之助)、仁木弾正(幸四郎)。巳之助もよかったですが、幸四郎の美しい仁木!蝋燭の明かりに浮かぶ不敵な仁木!ああ、素敵だった!

201908_20190816203901   2つめは「闇梅百物語」。腰元が百物語に興じる中、白梅(新悟)が、最後に蝋燭を消す役回りになります。その後、妖怪が次々に現れ…。前半は狸(彌十郎)、河童(種之助)、傘一本足(歌昇)が楽しいです。とくに種ちゃん河童は、水かきのある河童の手がゆらゆらかわいい!かしょたんも、おかっぱヘアが似合ってて、童子いけるかも、なんて思ったりして。

ポスター等で彌十郎さんの狸が強烈だったので、狸が主役かなと思っていたんですが、実は幸四郎の出し物。骸骨のコミカルな踊りから、すっきりした男前の読売になり、軽快でちょっと次元の違う舞踊を踊ります。そして最後は狐(狐忠信風)になって大内義弘(彌十郎、立派な武士)と戦います。

幸四郎、愛嬌のあるニンも身体能力も(海老蔵なんかよりずっと)狐忠信やれる役者だなあと思いましたが、高麗屋頭領としてはそれどころじゃないし盟友猿之助の持ち役でもあるしやらないんだろうなと勝手に想像した次第でした。

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