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八月納涼歌舞伎「新版 雪之丞変化」

201908yukinozyou   納涼歌舞伎第3部、「新版雪之丞変化」です。「雪之丞変化」といえば、猿之助が女方役者の雪之丞、盗賊闇太郎を早替わりで演じ、劇中劇もあるという大サービスのエンタテインメント、これを玉三郎さんが演じるなんて、という気持ちで期待していましたが、玉様のほか、七之助、中車以外の追加配役キャストはなかなか発表されず、玉三郎補綴・演出が伝わってきていったいどんなものなのか。

 玉三郎さんは親の仇を狙う女方役者雪之丞、先輩役者星三郎(七之助)、雪之丞の師匠菊之丞、仇土師、闇太郎など5役を中車、そして名題下役者で狂言回し的な役回りの鈴虫を音之助・やゑ六のダブルキャスト。私が見た日は音之助さんでした。

話はシンプルなので、1幕は、雪之丞と星三郎の役者論みたいなやりとり、これまでの玉三郎さんの歌舞伎の映像が出るという噂で楽しみにしていたのですが、それぞれほんの少しだし(玉様美しいけど)、星三郎との台詞も来月の南座四谷怪談の玉様の監修が厳しいという楽屋落ち以外はあまり面白くなく。

役者が少ない分、映像とのやりとりなども多いんですが、横に広い歌舞伎座でのこの演出は、ケラさんの芝居などと比較すると稚拙な感じがして物足りないです。歌舞伎座の芝居を歌舞伎としてみるから許されている部分って確かにあって、歌舞伎じゃないなら、それなりの芝居としての完成度を求めたくなるってものです。

役者は悪くないんだけどなあ。中車は冒頭の仁木はともかく、こういう役をやるなら中車は正解、という活躍ですし、七之助も思ったより出番多く立ち役の七好きなのでよかったです。音之助さんうまいなあ。こんなに大きな役、チラシに名前載せるべき。

最後は、仇討ちを果たした雪之丞が華やかに元禄花見踊をみんなで踊ります。大好きな猿紫・笑野コンビが玉さまと3人で踊ったり、芝のぶちゃんがオペラでガン見しても隙のない美しさだったり。もちろん玉様のオーラもすばらしく、まだまだご活躍いただきたいと思いました。

あと、特筆すべきは、雪之丞の着物の美しさ。何種類か着替えますが、全て地の色といい裾の柄といい、本当に美しく、お顔の小さな玉様に似合っていて、素晴らしいものでした。

ということで、納涼歌舞伎とはいえ、3部制での普通のチケット代だしなあ、と思ってしまった演目でした。

(もっと言うと、これに比べたらこれまで見てきた新作歌舞伎なんてとっても歌舞伎だった、と思いました。朝日新聞の梅枝・壱太郎対談で、梅枝くんがもっと古典したいのに新作に駆り出されて…って話をしていたけど、たとえば「マハーバーラタ」だって歌舞伎でしたよ、心配しないで、なんつて思ってしまいました)

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コメント

星に願いを さん

暗いから眠くなるって声もありましたもんね。私は、これは一瞬でも見落としたらわけわからなくなると思ってみてました。

玉様だから歌舞伎座でできる作品でしたが、私はやっぱりもっと小さい劇場でやってほしかったな。3階以上は、映像が見切れてさらに残念だったそうです。

昨日観て来ました。
一言で言うと私の「予定調和」とは違う展開の演目でした。ちょっぴりシネマ歌舞伎風、ちょっぴりドキュメンタリー風そしてちょっぴり普通の歌舞伎風みたいな。でも寝落ちせずに最後まで観ていられたのは役者さんの演技力の巧さで舞台を引っ張って行ったからだと思います。

お客さんの拍手の雰囲気からもどう反応すれば良いか分かんなーいって感じがしました。

納涼という事であれこれ趣向を考えているんでしょうね。色んな演出方法があって良いと思うし、これはこれで楽しめましたよ!

星に願いをさん、こんにちは。

見る前の予習というより、期待をしぼませてしまったのではと心配です。花子の愛らしさと、お着物の美しさは、私も感動しましたので、どうぞ堪能してらしてくださいね。

20日過ぎには、舞台写真が出ているかもしれませんね。

予習出来ました。ありがとうございます😊

雑誌ほうおうによると劇中劇で政岡と娘道成寺の花子の舞台姿を見せるとの事、楽しみでーす。それにやはりあのお着物の美しさ、傾斜45度くらいのなで肩具合が私達女性よりも女らしくて羨ましい!

明後日観に行くのでワクワク!玉様の魅力にどっぷり浸かってきまーす。

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