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松竹ブロードウェイシネマ「She Loves Me」

201905shelovesme  ブロードウェイの舞台を映画で見るという松竹ブロードウェイシネマの第1作「She Loves Me (シー・ラブズ・ミー)」です。

  原作は、ハンガリー生まれの作家ミコラス・ラズロの1937年の戯曲「Parfumerie」。1940年、1949年に映画化され、後者はジュディ・ガーランド主演。1998年にはトム・ハンクスの「ユー・ガット・メール」の原作にもなっています。ミュージカルとしては、ハロルド・プリンスの演出で1963年に初演、1993年に再演。

そして今回のシネマは2016年2月から7月まで上演されたリバイバル版。トニー賞のリバイバル賞、主演男優・女優・助演女優賞等8部門にノミネート、舞台装置で受賞しています。また、ストリーミング中継をやった初のブロードウェイ作品なんだそうです。作品名は知っていましたが、ユー・ガット・メールと同じ原作とは知らなかったです。

お話は、街の香水店(というか高級化粧品店)マラチェックスに新しく雇われたアマリア(ローラ・ベナンティ)は、同僚のジョージ・ノバック(ザカリー・リーバイ)とケンカばかりしていますが、実は二人は匿名で文通している間柄。文学や音楽の話で盛り上がる二人は、とうとう会うことにしますが、急な残業を命ぜられ、アマリアはカフェで待ちぼうけ…。

往年のアメリカのテレビ映画のようなセット、衣装。ケンカばかりで仲の悪そうな二人が実は惹かれあっていて、という古典的なシチュエーションの元祖のような物語。キャストの演技がうまくて間がいいので、まばらなお客さんなのに声立てて笑うシーンがいっぱいありました。

主人公の二人も素敵なんですが(アマリアの歌が超絶うまい!)、マラチェックスの店員たちが、社長のほか女たらしのコダーイ(ギャヴィン・クリール)、彼にぞっこんのブロンドのイローナ(ジェーン・クラコウスキー)、元気のいい配達員のアルパッド(ニコラス・パラシュ)、生活のためにプライドは捨てているというシーポスと個性的なキャラクターがうまく描かれていて、それぞれの持ち味を生かした見せ場があって楽しいです。とくにイローナ、かわいくてバイタリティがあってとってもよかった!

カフェの場面は、前半はヘッド・ウェイターのピーター・バートレットとうるさいウェイターが面白く(ダンスもすてき)、後半はアマリアがかわいそうで泣きそうになっちゃいます。そのあとのバニラ・アイスでもアマリアのかわいさに感動し、歌にも鳥肌でした。

ハッピーエンドの終わり方があっさりしていたのは、これ以上何も足さなくていいなと好感が持てました。

キャストの繊細な演技に、やっぱりミュージカルってレビューじゃなくて芝居なんだよね、と思いつつ、字幕で内容もすっきりわかりながら舞台全体と役者のアップを上手に撮影した映像で見せてもらって、見逃さなくてよかった、と思いました(ブロードウェイシネマのことは知ってはいたんですが、このブログのコメントで教えていただいたんです。ありがとうございました。)

ところで、カーテンコールまで映っているんですが、アンサンブルの後プリンシパルが登場する辺りから、観客がばっと立ち始めて、四番手位の時には総立ち。オケに拍手して、最後全員で繋いだ手を上げて挨拶して1回で終わりでした。日本の舞台で盛り上がると、何回もカーテンコールがあって、3回目くらいに立つのがお約束みたいなときがけっこう多いと思うんですが、どうせスタオベするなら、もっと早く立つ方がいいのにな、って思います。

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