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「笑う男」@日生劇場

201904warauotoko   ミュージカル「笑う男 ―永遠の愛」です。原作はビクトル・ユゴーの小説、過去に映画化もされているようです。ミュージカルとしては、2018年7月に韓国で初演されたもの。ロバート・ヨハンソン脚本、フランク・ワイルドホーン作曲、「ビューティフル」や「オン・ユア・フィート」の上田一豪演出です。

(以下、けっこうネタバレありです)

時は17世紀クロムウェルの後王政復古したイングランド。誘拐され、慰み者にされるために、笑った顔のように口を裂かれたグウィンプレン(豊島青空、大きくなって浦井健治)は、拾った盲目の赤ちゃんデア(大きくなって衛藤美彩)とともに、ウルシュス(山口祐一郎)助けられます。長じてウルシュスの見世物小屋(フリークスがいっぱい)で見世物となるグウィン。しかし、アン女王(内田智子)の異母妹ジョシアナ公爵(朝夏まなと)に興味を持たれたグウィンプレンは、フェドロ(石川禅)によって、クランチャーリー卿の跡継ぎだったということがわかり、屋敷に連れてこられます。女王は、ジョシアナにグウィンプレンと結婚するようにいいますが…。

ユゴー原作らしく、物語は階層社会や人間の残酷さを描き出している感があり、フランク・ワイルドホーンの曲も、すごくいいです。印象的なテーマ曲のリフレイン、特に終幕近くのグウィンプレンとジョシアナのソロは名曲。演奏も美しかったです。

舞台装置はシンプルですが、映像もうまく使って雰囲気を出しています。しかし特筆すべきは衣装!前田文子さんが、この舞台の衣装の工夫や苦心をTwitterで見せていてくださったので、期待していたんですが、素晴らしかった!布地の存在感と、形の凝っていること。女王とジョシアナがいちばんですが、ウルシュス一座も凝っているし、グウィンプレンの白い衣装、ガウンも素敵でした。

残念ながら、メインキャストはあんまり合っていないと思いました。浦沢くんは、好青年過ぎて、「笑う男」となった悲劇性とか屈折とかが感じられなくてただの好青年。歌も彼の声質では弱い感じがしました。この人ほんとにメタルマクベスやったのかな。衛藤美彩は、雰囲気は可憐だし演技も悪くないんですが、肝心の歌が最初の場面からあまり歌えてなくて、すてきなデュエットもいまいち。乃木坂を卒業したばかりの人だそうですが、夢咲ねねとWキャストとは。

朝夏まなとはきれいで、女公爵としての貫禄、孤独感、グウィンを誘惑するときの下品にならない色っぽさ、でよかったんですが、歌は彼女にもちょっと難しかったかも。

ウルシュスは、最初の無頼な雰囲気はいい感じだったんですが、うさんくさすぎるし、グウィンプレンたちを見世物にしてるし、愛情をもって親代わりをやっていたということがあまりしっくりきませんでした。あのくせのある過ぎる台詞のせいか。むしろ計略みえみえの石川禅(歌もよかった)と役が反対の方がよかったかも。

アンサンブルはうまくて、グウィンの母とか、美声の女王とか。この女王の眉なしのメイクはなかなか迫力で、長台詞はちょっと苦しそうでしたが、歌はよかったです。

結局、韓国製作ミュージカルは、もっとバリバリに歌主体でキャスティングしてくれ、でした。

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コメント

ごめんなさい、間違えて再投稿してしまいました。
訂正ありがとうございました。

アン女王役は安田カナではなく、内田智子さんです。

コメントありがとうございます。

アン女王役はわからなかったので、チラシのお写真からたぶん…と書いてしまいましたが、内田智子さんのようですね。訂正しました。

コメント失礼します。アン女王役は安田カナさん、とありますが、内田智子さんのはずです。

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