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三月大歌舞伎「盛綱陣屋」「雷船頭」「弁天娘女男白浪」(偶数日)<偶数日楽幕見追記あり>

201903benten 歌舞伎座夜の部、偶数日のフル観劇です。待ちきれなくて、猿之助弁天小僧だけ幕見2回してました。奇数日の感想はこちら。

 最初は「盛綱陣屋」。秀太郎さんの微妙がやはりとてもよく、日を追って、小四郎への愛情が高まっているのか、祖母が孫に死を迫るのがどんなにつらいか、秀太郎さんに共感して泣かされました。

義太夫も素晴らしかったんですが、錦之助さんの信楽太郎のところだけ、あまりに目が忙しくて何言ってるか完全に抜けてました。錦之助さん、美しかった!

勘太郎くん、お芝居の間が進歩していて、毎日いろいろ考えながら工夫しているんだなと思いました。真秀くんの小三郎も、長い首実検の場面、武士としての気の入った表情をしていて、感心。

道太夫、葵太夫、谷太夫とちからのこもった義太夫も含め、最高の盛綱陣屋。

2つ目は初見の「雷船頭」幸四郎・鷹之資版です。幸四郎さんのシュッとしてかっこいいことといったら、もう最高。金剛像のようなたくましい足(膝には大きな座りタコ!)。若い鷹之資のつやつやのお面をかぶっているのかと見まがう肌と、軽やかで楽し気な舞踊。こういう楽しい舞踊を華のある役者さんで見るのはいいですね。

そしていよいよ「弁天娘女男白浪」。初めて1階で猿之助弁天小僧を見ます。

すでに1週間前に見たときには、だいぶこなれてきた感じがしましたが、もう猿之助弁天小僧としては、現時点のほぼ完成形です。娘のときのさすがの女方のかわいらしさ、正体を現したときの凄み、南郷への甘え、わがままさ加減、やりたい放題感が最高。

弁天小僧としては、菊五郎おやじさまの域にはまだまだだということは置いといてですよ、弁天・南郷の、この勢いのある花形同士の関係というのは、もう菊五郎・左團次コンビにはないわくわく感。猿之助と幸四郎の関係を思うと、今これ以上の弁天小僧・南郷力丸はないのではないかと思います。これからは、あるとすれば、勘九郎・七之助とか、猿之助・愛之助とかですかね。幸四郎丈が今後猿之助につきあってくれなければ、見られないものとして、とても得難い演目となりました。

そして、浜松屋の手代たちのチームワークもきびきびと、橘三郎さんもテンポよく、とにかく楽しかった!

そして稲瀬川の場。この配役での1階は初めてなので、幸四郎南郷が花道に元気よく突っ込んでくるのを初めて見ました。元気がよくて無頼な感じで、手ぬぐいもラフに巻いててかっこいい!花道から舞台に出るところでは、5人が、ひとりひとり目くばせするんですね。衣装も地が同じで柄が個人に合っていて最高なんです。

ということで、夜の部、充実していました。難をいうと、弁天小僧を奇数日・偶数日両方見すぎて、盛綱陣屋はパス!する方が出てきちゃったことですかね。お隣のおばさまも、「もう3回見たからいいの」と雷船頭からいらしてました。うう、1階なのにもったいない!

(偶数日楽日幕見追記)

いい席で見たし、もういいかなと思っていたんですが、気づいたら朝オペラグラスをバッグに入れ、気づいたら幕見に急いでいました。さすが猿之助弁天小僧楽日、発売20分前に到着した時にはすでにお立ち見。雷船頭からの通しの方が多かったようでした。

花道での弁天、南郷の出からして、拍手が止まらず、弁天の台詞が聞こえません。この熱気にこたえるように、すべてがタップリの猿之助弁天。当初の上演時間は奇数日より8分長かったのを数日後揃えていましたが、楽日は少し戻したんですね。

このタップリさが、音羽屋とちがう、ってことなんでしょうが、緋鹿子を落とすときのワルイ表情(鬼揃い紅葉狩みたい!)、正体を現してから、信頼する相棒の南郷がついていてくれることで、安心しているかのように好き勝手悪態つく弁天小僧のかわいらしさ。番屋に突き出せ、切りやがれ、とミーアキャットのように同じ角度で下手を向く弁天・南郷!

そして花道の引っ込み、分け前を多くとられた後、南郷が「この埋め合わせはするから」というのに、「いつもそうなんだから」という言葉が、さらに色っぽくなってました。ここは、わかりやすく変えたのでしょうが、私は、初日の、さらっという「そうなんだから」の方が、「ちょっと待って、もしかしてそうなの?やだー💛」って感じで好きでした。まあ、メリハリ聞かせてわかりやすく、というのが澤瀉屋なんでしょう。猿之助の台詞は、黙阿弥の台本を今の観客にしっかり聞かせるというようでした。

稲瀬川の勢ぞろいでの生意気そうな表情。ああ、楽しい3月でした。最近妙に悟ったような言動が多かったような気もしていたけど、こういうお役を力いっぱい楽しそうに演じる猿之助丈、ほんとにありがとう。

 

 

 

 

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