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「世界は一人」@プレイハウス

201903       Twitterで追加販売を知って、キャストがいいので取った「世界は一人」、作・演出の岩井秀人さんは最近注目の方だそうで、ミュージシャン前野健太さんが演奏する音楽劇、劇場はプレイハウス、とばっちり。しかもお席はサイドながら通路より前ですよ!

前野健太のバンドが舞台上手にいます。この方、CM等にも出ているそうですが知らなくて、迫力ある、ソウルフルな歌声に感動。すっごくかっこよかったです。

お話は、松尾スズキ、松たか子、瑛太の同級生(!)の、小学生の高学年から中年くらいまでのいろいろを歌とともに描いていくというもの。スズキくんはやや冴えない子ども時代からからやり手のビジネスマンになり、金持ちの娘松たか子は5階から飛び降り、君臨していた瑛太は引きこもり…その先もいろいろあります。

主役の3人がやはりとても魅力的。スズキさん、俳優としても独特の軽みがあって、おじさんなのに少年みたいで大好き。「マンハッタン・ラブ・ストーリー」「ちかえもん」や「いだてん」もいいですもんね。不思議な動きの場面は笑えました。

松たか子、「カルテット」ではちょっと老けたかな、という気もしたんですが、生で見ると、かわいくて、女性としての艶やかさがありながら、女性というより人として魅力的だなという感じがして、歌もうまく身体能力も素晴らしいんですよ。野田秀樹とかこういう作品を好んでいる松さん、どういう方向にいくのか、気になります。

そして瑛太、野田秀樹作品などでおなじみですが、相変わらずバランスの取れた身体、ナイーブな感性、超かっこいいですよ。歌もうまくてですね、若さと成熟のバランスがいちばんいいときというか。若干出番が少なかったのが残念なくらい。

ほかに迫力とユーモアの達者な平田敦子(よしもと所属ですよ)、菅原永二、平原テツ、古川琴音と的確な演技で複数の役を演じる役者さんのキャスティング。

しかしこの作品、3人の人生を描くという割には、ありふれたセリフだけで描こうとする場面が多く、残念な感じがしました。寓話的な描写であっても、部分的なリアリティの積み重ねとか、鋭い表現等が、芝居の実となって観客に訴えかけると思うんですけど、表層的でなんか高校演劇みたい。

音楽、セット(美術秋山光洋)、役者はいいのに、新鮮ないい材料で、料理の仕方を間違えた感。怒鳴るシーンもありましたが、怒鳴ればいいってもんでもないし。

特設サイトをみると、岩井さんは「レ・ミゼラブルやミス・サイゴンのようでない、会話からすっと歌に入るミュージカル」を目指したとのことですが、それって普通にオフ・ブロードウェイ作品でやってるやつじゃないですか。新しくもないし、表現としてはさほど洗練されていない(曲はいいけど)。布団の使い方は生活臭があって好きじゃない。

しかも、「深刻なテーマを内包しながらも、“おばちゃんにもわかる”平易な言葉で」って何です?実は朝この特設サイトのこのフレーズを見て、「おばちゃん」って何だよ!と不愉快だった私。劇場の主要顧客である中高年女性全般を指すなら天に唾する行為ですし、特定の人々を想定するなら差別的だし。言葉知らないのは今どきの若いもんなのに何言っちゃってんの(ガチ切れ)。

瑛太のあまりのかっこよさに、見ている間には、何でこんなに素敵な人がいるのに、あの黒光りしたシニカルなおじさん(←ひどい)のファンなんだろうっていう考えが浮かびましたが、結局、今日は偶数日だったのに歌舞伎座行けばよかったな、なんて思っちゃいました。すいません。

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