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「姫路城音菊礎石」@国立劇場

201901_2       国立劇場の新春恒例、菊五郎劇団の通し狂言「姫路城音菊礎石(ひめじじょうおとにきくそのいしずえ)」。です。

原作は1779年に初演された並木五瓶の「袖薄播州廻」。姫路城を舞台に播州藩のお家騒動と恩義のある武家に忠義を尽くす夫婦狐を描いた作品。平成3年に国立劇場で220年ぶりに上演され、今回はその脚本を補綴しての上演です。

姫路城主桃井修理太夫(楽善)の嫡子陸次郎(梅枝)は頭痛眩暈の持病で将軍家に御目見えもせず、傾城尾上(右近)に入れあげています。幕府の使い(時蔵、片岡亀蔵)が来た日に、家老内膳(菊五郎)の謀略により陸次郎は殺され、家宝の香炉の紛失が判明し、またその夜、仇を打とうとした中心主水(松緑)の手により、修理太夫も誤って殺されてしまいます。

この序幕、迫力ある菊五郎さんの内膳が敵か味方か二転三転、時蔵さんの錦之助さんの面差しに似た格の高い長裃姿、梅枝の軟弱な若殿、りりしい家臣萬太郎、彦三郎・亀蔵の憎々しい敵役、ほんとにきれいな右近、と楽しい一幕。

2幕以降は、お家再興のために、後室碪の前(時蔵)や弓矢太郎(菊之助)、陸次郎の双子の弟八重菊丸(梅枝)、主水・お辰(菊之助)夫婦、そして与九郎狐夫婦(松緑・菊之助)が活躍します。菊之助二役の女房が、若干混乱しかけましたが、大丈夫。菊之助・梅枝の舞踊もあるし、陸次郎の一子国松の和史くん、与九郎狐の息子眞秀くんもかわいらしく、それぞれ見せ場があって楽しいです。二人とも、まだ幼稚園児なのに、台詞も多く、度胸もたいしたもの(ロビーのしのぶさん、きれいだった!)。

しかし一番の見どころは、狐姿の菊之助・松緑。四の切は澤瀉屋しか見ていないので、音羽屋のは知りませんが、狐の姿、動き、あの歌舞伎では認定されているのかのかわいい狐語。二人の滑らかな動きや愛嬌が魅力的で、ほんとに楽しかったです。

最後は大敵の内膳の正体が現されてみんな並んでの手ぬぐい撒き。もう日常ではすっかり抜けたお正月気分の名残を楽しみました。

ここ数年、国立の初春歌舞伎を大体見ていますが、若手が成長して見せ場を受け持つようになり、相対的にベテラン勢の出番が軽くなっているのはちょっぴり残念。脇からお弟子さんたちまで、きっちりよい芝居をする菊五郎劇団、ちょっとほかに分けてあげたらとまで思ってしまいますね。

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コメント

星に願いをさん、こんにちは。

1月は、歌舞伎公演が多くて忙しかったですね!(私は演舞場行けませんでしたが)

梅枝くん、時蔵さんに似てました?私はあまりそう思わないんですが。梅枝くんと右近くんのカップル、「お江戸みやげ」でもありましたが、若い二人でいいですよね。

眞秀くんは、年令より大人びているなっていつも思います。ロビーでしのぶさんお見掛けしましたが、すらりとしてオーラがあって、いつもおきれいです。お正月の菊五郎劇団、楽しいですね。

私は8日に観たのでまりるさんのブログ読んで「ああ、こういう筋だった」と思い出しました。最近忘れっぽくなり(笑)いろんな筋がごちゃ混ぜになってイカンイカン。

時蔵さんの立役の素敵だったこと!それに梅枝さんもそっくり。

お子ちゃま2人も台詞キチンと入っていて観ているこちらもニッコリ、ホッコリ。特に眞秀君、舞台度胸旺盛でやっぱりママの血引いてますね。

最後の一例に並んだ壮観な眺めは本当にお正月に相応しい華やかな幕切れでした。菊五郎劇団健在でこれからの舞台も楽しみです。

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