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「マリー・アントワネット」@帝国劇場

201811ma     リニューアルした帝国劇場での初めての観劇、ミュージカル「マリー・アントワネット」です。原作は遠藤周作「王妃マリー・アントワネット」、脚本ミヒャエル・クンツェ、音楽シルヴェスター・リーヴァイ、初演は2006年、東宝が制作し、その後韓国、ドイツ、ハンガリーでも上演されたヒット作。初演の演出は栗山民也さんですが、今回はロバート・ヨハンソン。主要登場人物がかなり入れ替わっていて、脚本自体が大幅に変わってるようでした。

お話はフランス王妃マリー・アントワネット(花總まり)の下にアメリカ独立戦争からフェルゼン伯爵(古川雄大)が戻った頃から、首飾り事件、革命、一家での逃亡の失敗、断頭台まで。アントワネットに反発する町の娘マルグリッド・アルノー(ソニン)を中心に、革命新聞を書くジャック・エベール(坂元健児)、革命を裏から扇動するオルレアン公(吉原光夫)によって、革命側も描かれます。

このあたりのストーリーは、「ベルサイユのばら」でお馴染みで(原作の遠藤周作の本が1979年出版、ベルばらは1972年連載開始なので、ベルばらはこの本を参考にしていないんですよ、さすが池田理代子先生)、シンプルながら傾斜で見やすいセット、豪華で凝ったドレス、市民たちの力強いアンサンブル、王家周辺と革命派たちの丁寧な描写で密度の濃いミュージカルでした。首飾り事件が要領よく説明されていたのには感心(実は、ベルばらでも描かれていたこのエピソード、王妃は購入を断ったのに何でスキャンダルになったのか、これまでよくわからなかったんです)。

キャストが皆さん歌が素晴らしいうえに熱演。ソニンの怒りに突き動かされている娘、フェルゼンへの思慕、癖のあるオルレアン公の吉原光夫、おっとりぷっくりながらアントワネットを愛する国王ルイ16世の佐藤隆紀。アントワネットの豪華な衣装を担当するローズ(彩吹真央)と鬘のレオナール(駒田一)がいいスパイス。

花總まりのアントワネットはもちろん美しく、役には合っているんですが、ちょっと曲が多くてたいへんそうだったのと、古川フェルゼンとのバランスがやや難しいと思いました。花總まりがいくら若々しくても、とても同世代には見えなくて、若い男に迷っている妻。「王妃でなければあなたと逃げる」と歌いますが、いやいや、たとえ庶民でもこんなかわいい幼子置いて、男と逃げちゃまずいでしょ、と思っちゃって。まあ、花總まりはいいミュージカル女優だとは思いますが、私にとってはすごく見たい人ではないんだな、きっと。

しかし上記のとおり、よくできたプロダクションで、もっと間をおかずに再演されてもいいなと思いました。

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