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「タイタニック」@青年館ホール

201810        ミュージカル「タイタニック」です。トム・サザーランドの新演出版としては2015年に続く再演。これ、2009年に見た「タイタニック」 とちがうプロダクションなのかどうか気にしていたんですが、ピーター・ストーン脚本、モーリーウェストン詞・曲は同じでした。初演は1997年、その年のトニー賞脚本賞、作品賞、作曲賞、編曲賞等を受賞しています。しかし主演、助演は誰もノミネートもされていません。それだけ最初から群像劇としてよくできた作品だったということでしょう。

今回の舞台と、2009年版とを比較すると(といっても例によってよく覚えていないんですが)、タイタニックのデッキを模した大きな高い台のセットが舞台を占めて、時に前後するという舞台装置、これと動く階段で船内をうまく見せ、乗客と船員たちが軽快に動く点や、美しいメロディと力強いハーモニーの名曲揃いなのは同じですが、キャスト・演出が違うとだいぶ舞台の印象が違いました。

タイタニックの処女航海、設計士アンドリュー(加藤和樹)、船主イスメイ(石川禅)、船長(鈴木壮麻)。1等から3等まで、イギリスから新天地アメリカを目指す乗客たちが乗ってきます。

この3人が、2009年は松岡充、大澄賢也、宝田明だったんですよ。松岡くんが設計士というにはかわいい感じなのはともかく、石川禅のアクの強さと歌のうまさ(←贔屓ですしね)。この役、歌えない大澄賢也でどうやってたんでしょう。鈴木壮麻も何やってもうまい人ですが、低音ボイスが船長に合ってて、イスメイとの緊張関係がよかったです。加藤和樹は一応主演なんでしょうが、このカンパニー、歌のうまい人が多いので、目立たなかったしお芝居としても物足りなかったです。今年加藤和樹バブルが来てますけど今後どうかなあ。

男性キャスト、皆よかったんですが、藤岡正明の機関士、衣装も汗も豪華客船の一番下を支える、愛すべき青年で、のびやかな高音の歌も好きでした。ほかに戸井勝海、相葉裕樹、上口耕平、栗原英雄、津田英佑、小野田龍之介、佐山陽規と男性陣はみんなよくて、全員が前を向いて並んで歌う声が劇場に響き渡って最高でした。

(ところで栗原英雄さんは2015年の上演でも同じ役を演じていて、「真田丸」の叔父上のキャストを探していた三谷幸喜がシルビア・グラブを見に来ていて惚れこみ、ドラマ初出演となったんだそうです。この重厚かつ軽快で演技は老練な栗原さんを見出したとき、三谷さん嬉しかっただろうな)

女性キャストは少なめ。二等客ながら一等客を観察してのし上がろうとするアリス(霧矢大夢)。演技はエネルギッシュでよかったんですが、歌はアップテンポの難曲が多く、ちょっとつらそうでした。ほかに菊地美香、安寿ミラ

豪華客船の夢の夜が沈没という悪夢に変わるまで、さまざまな人間ドラマが描かれるこの作品。曲のよさもあって、見応えがありました。トム版の演出は、群像の動きが軽快で無駄がなく、またキャストの魅力も引き出していてよかったんですが、最後の情緒的な呼びかけみたいなシーンはあまり好みじゃなかったです。観客はだいたい映画の「タイタニック」でもっとリアルな悲劇を見てますしね。

2回目の青年館ホール、前回よりいい席でしたが、やっぱり真っ暗な感じでロビーも味気なくて残念な印象はぬぐい切れず。

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