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十月大歌舞伎「華果西遊記」「口上」「め組の喧嘩」「玉屋清吉」@大阪松竹座

201810       大阪松竹座での、齋入、右團次、右近の襲名披露です。東京では2017年1月に襲名公演をやっていますが、1年半後、「右近さんはこの度右團次を襲名」とか言われても、もうすっかり右團次さんで、右近と言えば右近ちゃんなんですが、大阪の大名跡の襲名披露を大阪で、ということで、黒田征太郎氏デザインの立派な祝幕もかかっていました。

昼の部1つめは、三代目猿之助四十八選の「華果西遊記」。三蔵法師(米吉)一行を迎えた女人国の女王(笑三郎)と妹(廣松)、実は蜘蛛の精との戦い。孫悟空(右團次)、分身(右近)、猪八戒(弘太郎)、沙悟浄(猿四郎)という配役です。

まず、西遊記そのものが面白いんですよね。孫悟空、かわいい隈取と衣装、猿らしい機敏な動き、フサフサの髪を抜いていろいろなものを出す、如意棒に筋斗雲の宙乗り。三蔵一行のキャラも立っているし、踊り、蜘蛛への変化、蜘蛛の糸投げ(貴重な品を惜しげなく!)など、歌舞伎の技との親和性も高くて、とっても楽しかったです。よく考えたら、私、舞踊以外の猿之助四十八選は初めて見るのですが、猿翁さんの構成力の一端を見た気がしました。

右團次、弘太郎、猿四郎の棒を使った見事な踊り(ちょいちょい落とす人もいましたが)、笑三郎さんが女人国の女王だったり、笑野、右若、蔦之助らの侍女たち大活躍なのは、ワンピースのアマゾン・リリーみたいで楽しかったです。

そして何より右近ちゃんがかわいいのって。立ち回りや台詞も多いんですが、お父さんと同じ格好の小さい達者な分身、ニコニコしちゃいます。これ見てください。右團次さんのブログ<孫悟空二人>

2つめは襲名披露の口上藤十郎さん、海老蔵、友右衛門、雀右衛門、鴈治郎、猿之助、とお三方。猿之助の口上は、ケレンを得意とした右團次の名を右近さんが継ぐことは、伯父猿翁も喜んでいる、といった、この襲名をきちんと説明する過不足のない内容で、貫禄がありました。まだ口上の裃の舞台写真持ってなかったので買っちゃった。

3つめは「神明恵和合取組(め組の喧嘩)」。 火消しのめ組と相撲取りたちとの喧嘩。め組のかしら辰五郎(海老蔵)対 相撲取りの四ツ車(右團次)。さすがすっきり海老蔵かっこいい!最初のもめ事が怒る品川島崎楼の場では、寿猿さんがあまりにもはっきりカンペを読んでいて、これがあの噂の、と思いましたが、87才にもおなりになるのにしっかり舞台をお勤めなのはすごい。

芝居前の場面は若干記憶がとんでいますが、辰五郎が家に帰ってきて、決着をつけないのかと迫る女房お仲(雀右衛門)と、水杯を交わし、別れると出ていくお仲に離縁状をつきつける辰五郎。このお芝居、辰五郎は三十代という設定なので、海老蔵は合ってるはずですが、前に見たのが2015年の團菊祭の菊五郎劇団なので…。雀右衛門さんは悪くないんですけどバランスもあるし。

最後は、め組集結しての水杯(っていうんですかね。ひしゃくで水を口に含んでぶわってやるの)、立ち回り。役者さんたちの一体感、緊張感があって、盛り上がります。國矢・猿四郎の一騎打ちかっこよかった!ひときわ若い少年、あのかわいかった福太郎か!そして左團次さん?と見まがったのが男女蔵の九竜山。最近似てるな、と思うことが増えました。

そして留め男として喜三郎(鴈治郎)登場。鴈次郎さんのキャラクターと芝居がこの場を収めるのにぴったりで、すっきりとした終わりでした。

昼の部最後は新作歌舞伎舞踊「玉屋清吉 團十郎花火」。花火屋の清吉(海老蔵)が一人夜の江戸の町にいると、キレイどころがやってきて踊ります(ここでも笑野、右若活躍)。下駄の海老蔵のタップのような踊りもあり。さすが海老蔵、ああ、きれい。

花火の映像はややしょぼかったですが、その間に拵えた海老蔵の團十郎花火の精(でいいですか?)。背景に火も吹くし、キラキラテープは飛ぶし、盛り上がりました。

(知らなかったんですが、この夏の東京花火大会で、歌舞伎&花火というイベントがあったんですね)。

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