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「シティ・オブ・エンジェルス」@新国立劇場

      201809cityofangels_3福田雄一演出、山田孝之・柿澤勇人主演とくれば、みるっきゃないと、楽しみにしていた「シティ・オブ・エンジェルス」。ブロードウェイでは1989年12月から1992年1月まで上演され、トニー賞も作品賞、脚本賞等を受賞しているヒット作です。

舞台はハリウッド、私立探偵ストーン(山田孝之)が、老富豪の妻アローラ(瀬奈じゅん)に誘拐事件の解決を頼まれる、という映画の企画。脚本家スタイン(柿澤勇人)は、プロデューサーのバディ(佐藤二朗)に書き直させられて苦悩していますが、なんとか映画は進んでいきます…。

内容を全く知らずに行ったので、そういうことか、とわかってくるのが快感で、わかってみれば確かによくできた二重構造の脚本。スタインとストーン以外の主要キャラは、皆二役なんですが、映画と実生活のキャラクターが微妙に重なっていて面白いです。瀬奈じゅんはすっかり貫禄が出てコメディエンヌ振りも堂にいっていますし、ストーンとスタインの恋人を演じる山田優はさすがスラリときれい。渡辺麻友が娘役で出ていて、肌を思い切り見せたコスチュームも含めてなかなかがんばっていました。若干拍手は辛めでしたが、「三文オペラ」の人よりはずっとよかった。

女優陣でいちばんよかったのは、ストーンの秘書ウーリーとバディの秘書ダナを演じていた木南晴夏。結婚したことをいじられていたので、そのときはわからなかったんですが、玉木宏と最近結婚したばかりの人でした。あまりドラマをまめに見ていないので知らなかったんですが、明瞭な台詞と明るさが的確で、とてもいい女優さんですよ。すっかり贔屓になりました。

残念というか、物足りなかったのが佐藤二朗。いや、私この方ドラマで出ているときはいつも大好きなんですよ。このミュージカルにおけるコメディ担当の比重が大きかったんですが、ギャグがちょっとこの大劇場むきじゃないというか、空間・時間的にスカスカな感じがして、もっと強烈でもよかったんじゃないかな。開演間もないというほどでもないし、デブキャラでスパイスを聞かせていた勝矢との絡みは面白かったんですが、2階の奥(でもSだよ!)で見ていた私が悪いんですかね。「フル・モンティ」や「スパマ・ロット」の破壊力にはもうひとつでした。

しかしやっぱり山田孝之・カッキーはよかったです。「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」では、あのノーム・ルイス相手でちょっともたついていた「You are Nothing Without Me」が二人のコンビネーションとハーモニーで盛り上がって、感動してしまいました。これだけでこのミュージカルの価値があったというか。こういう一生懸命な青年のカッキーはいいに決まっていますが、山田孝之ってやっぱり面白い。かっこいいのに面白くて、ずっと見ていたい俳優です。

ジャジーな音楽、オケもきれいに鳴ってましたが、振付もしゃれてていいな、と思っていたらば、やっぱり「キス・ミー・ケイト」の上島雪夫でした。この人のアンサンプルの振付センス好きだわあ。

福田雄一への期待が天井に張り付いている私、劇場に行くたびに魅力的な次回作のちらしをもらいますが、次はどうかなあ。

 

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