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丸山伸彦監修「演目別 歌舞伎の衣装ー鑑賞入門」

201808           歌舞伎でイヤホンガイドを使うべきか、という話を友人としていた時に、「ガイドは衣装の説明とかしてくれるけど、そんなの本読んで勉強すればいいんだし」というのを聞いて、そうだ、衣装の本を読んでみよう、と、とりあえず買ってみたのがこの「歌舞伎の衣装」です(イヤホンガイドはやっぱり舞台を楽しむには邪魔になるんですよねえ)。

この本は、題名通り、演目毎の衣装の写真と解説で、歌舞伎十八番、時代物、世話物、所作事、松羽目物と、それぞれ代表的な作品を4、5本ずつ取り上げています。最近の舞台の写真だけでなく、坂東三津江(1809-1907、長命ですね。幕末に、芝居小屋に行けない大奥の女性たち向けに歌舞伎を披露した方です)の使った豪華な衣装がふんだんに掲載されています。また、三越伊勢丹が、貴重な衣装を保存しているそうで、その写真も掲載されていました。

今の歌舞伎の衣装は本当に鮮やかで美しいと思うのですが、(若手役者の自主会でも、松竹さんが立派な衣装を使わせてくれるのはいいですね。小さな公演だから衣装がシャビーということがないです)、この、幕末の三津江さんの衣装も素晴らしい。ずいぶんたくさんのお役を演じていて、どんなにうまい役者だったのだろうと思います。

2014年3月発行の本ですが、舞台写真の時代はいろいろで、17世勘三郎の人を食ったような河内山とか、七世梅幸の春興鏡獅子とか7世芝翫の娘道成寺等、話にはきく名優のくっきりした写真が多く、興味深いです。あとはとにかく玉三郎さんと十二世團十郎さん。吉右衛門濡髪と又五郎長吉の角力場なんてのもあります。

演目は、見たこともあるものも多いので、裾にこんな柄があったのかとか、背中にこんなに大胆なモチーフが描かれていたのかとか、弁慶格子や童子格子の違いなど、眺めていて楽しいです。女方の役割のちがいによる鬘、衣装の違い等も解説されていますし、浮世絵に描かれた、江戸時代の衣装等もたくさん。文様、格子、色(團十郎茶や芝翫茶など)、歌舞伎役者が流行の発信源だった、という解説ページも楽しかったです。

B4サイズ、オールカラーの110pほどの本なんですが、もっとページ数があればいいのに、全ての演目の衣装を解説してほしい、と思ってしまう本でした。

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