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2018年8月

納涼歌舞伎第3部「通し狂言 盟三五大切」

201808     納涼歌舞伎第3部、「通し狂言 盟三五大切」です。たしか昨年、松竹座でニザ様が絶賛されていた鶴屋南北の凄惨な物語。

お話はやや複雑ですが、忠臣蔵の仇討ちのために金を工面しようとする源五兵衛(幸四郎)をだまして金を奪う三五郎(獅童)、芸者小万(七之助)の夫婦。怒った源五兵衛が殺しまくり、しかし結局数々の犠牲の下に、不破数右衛門として、討ち入り浪士の列に加わります。

初めて見たので、あらすじは知っていたものの、驚きの連続ですよ。まず、不破数右衛門って、仮名手本忠臣蔵の六段目で、勘平のところに来る立派な武士の人でしょう?そんな人殺しだったなんて。しかも伯父さんの富森助右衛門(錦吾)って、綱豊卿に諭される青年だったはず、と、なんかいろいろ混乱します。

しかも小万夫婦の引っ越し先長屋の大家弥助(中車)が小万の兄だとか、ふらっと現れた僧了心(松之助)が三五郎の父で、勘当が許されるとか、ストーリーはご都合主義も極まれり、です。

しかし、個々の場面は、歌舞伎の楽しさ満載です。なんたって源五兵衛の幸四郎がもうかっこよく、七之助の小万が綺麗でそれだけでもうありがたい。最初は呑気にじゃらじゃらしているのが、殺し場の迫力、そして源五兵衛が小万の首と一緒に食事する凄惨さ(この首のところ、知らなかったので、ああ七之助の顔はお人形にぴったりのきれいさだな、と思っていてとてもびっくりしました)。

幸四郎はやはり襲名公演を経て一回り大きくなった感じがしますし、七之助のこの盛りの美しさと的確さ。ここに獅童のバランスの良さ。

幸四郎は、この月、一部で田舎の人のいいおやじと激しい舞踊、二部は剽軽な弥次さんときて、三部でこれですよ。しかも先月勧進帳と油殺しやって。もう朝から晩まで大丈夫なんでしょうかと心配になるくらいです。七之助、獅童も1部でこってり芝居を見せて、2部はこれでもかの早替わりを大真面目にやって(猿之助のうれしそうな顔が想像できます)、この重い3部。中車は1日中幽霊か。

脇もしっかりしているんですが、やや驚いたのは八右衛門の橋之助。はっきり言って、これまで今のヘタクソは誰だレベルの芝居も多かったのに、かなり健闘していました。実は先日見た2部でも、3兄弟で一人だけ、役者の顔でお客にしっかり魅せる表情で踊っていて、一人前の役者になったなと思っていました。本気になればここまで成長するんだな、と驚きました。

 

テレビ映画「グレイ・ガーデンズ」(2009)

201808greygardens     2009年にアメリカHBCで放送されたテレビ映画「グレイ・ガーデンズ」を、Amazonプライムで見ました。

2009年に大竹しのぶと草笛光子で上演されたミュージカル「グレイ・ガーデンズ」は、ミュージカルというものの表現の深さ、豊かさを教えてくれた思い出深い作品なのですが、そのとき、この映像作品を知って、是非見たいと思っていましたので、思いがけず手軽に見られてびっくりしました(なぜか映画のトップ画面に表示されていたんです)。

主役の二人は、イディ・ブービエ・ビールと、その娘リトル・イディ。元は名家でしたが、イディは離婚後、夫からもらったわずかな信託財産とイースト・ハンプトン(ロングアイランドの先の方にある高級リゾート)にある別荘グレイ・ガーデンズで暮らすことになります。リトル・イディは女優を夢見ていましたが、両親の理解は得られず、上流階級に嫁ぐこともなく、母と二人でグレイ・ガーデンズに暮らします。

月日を経て、荒れ果てたこの屋敷にメイズルス兄弟がやってきて、二人を題材に映画を撮影したいと言います。1975年に公開されたこのドキュメンタリー映画「グレイ・ガーデンズ」は反響を呼び、抜け落ちた髪を隠すためのスカーフなど、独特のリトル・イディのファッションは人気となります。1971年には猫やアライグマが住み着く不衛生な屋敷に保健所が入り、親類であるジャクリーン・ケネディ・オナシスの援助により、グレイ・ガーデンズは修復されるのでした。

「グレイ・ガーデンズ」は、2006年には、ミュージカル化され、主演のクリスティン・エバーソウルはトニー賞をとりました。

今回見たこのテレビ映画は、ミュージカルがヒットした後のテレビ映画で、リトル・イディをドリュー・バリモア、母イディをジェシカ・ラングが演じています。

ミュージカル同様、イディの離婚までとグレイ・ガーデンズの日々が描かれますが、二人は若い日々も演じていて、まあ、とにかく見事。時代的な要因が大きかったとはいえ、名家に生まれながら、共依存の母娘が働かず、他に為すこともなく、しかしプライドを持ちながら屋敷とともに朽ち果てていく姿がドキュメンタリーと見まがうまでにリアルに語られて行きます。戦前の豊かな生活と、荒れ果てた屋敷の様子もリアル。ついでにジャクリーンのジーン・トリプルホーンもそっくりでした。

登場人物に共感するところも何もないんですが、なぜか、「グレイ・ガーデンズ」好きなんです。

「ゴースト」@シアタークリエ

201808     1990年の大ヒット映画「ゴースト」を原作とするミュージカルです。ウエストエンドに続くブロードウェイの初演は2012年4月、残念ながら8月にはクローズしてしまっています。

お話は映画と同じ。銀行員のサム(浦井健治)は、恋人の陶芸家モリ―(咲妃みゆ)と新しい部屋に引っ越して幸せですが、路上で強盗に殺されてゴーストになってしまいます。この世に留まるサムは、霊媒師オダ・メイ(森公美子)の助けにより、モリ―を守ろうとしますが…。映画は見ていますが、だいぶ昔なので、デミ・ムーアがどんなだったかすっかり忘れており、新鮮な気持ちで見ていました。

浦井くん、私が思うに、ミュージカル界でいちばん「普通の彼氏」が似合うかっこいい人なので、この役はぴったり。咲妃みゆは昨年雪組を退団したばかり、ほっそりとかわいくて、演技も的確、二人のラブシーンはとってもほほえましくて(胸キュン的な)、お似合いでした。映画で印象的だった、Unchained Melody もうまく使われていました。

そして、映画ではウーピー・ゴールドバーグが大スターになった、オダ・メイの森公美子。さすが、歌がうまいうえに、アドリブ自在な演技が秀逸で、怪しくて単純でかわいいオダ・メイ。彼女のおかげで、生き生きとした舞台になっていました。

サムの友人カールの平間壮一も好演でしたし、役名はないアンサンブルも力演。とくに強盗ウィリー(松田岳)、ゴースト仲間のひのあらたさん。オダ・メイのアシスタント二人も素敵でした。

最近のプロダクションだけに、シンプルながらスピーディに転換される効果的な舞台装置や、照明、過度でない映像効果(横山翼、石田肇)がなかなかよかったです。

ラストはしみじみとした別れで、大切な人を突然失ったモリ―の悲しみが胸に迫り、観客も泣く人多数。夏にふさわしい、素敵なゴースト物語でした。

来日ミュージカル「コーラスライン」@シアターオーブ

201808       かの有名な「コーラスライン(A Chorus Line)」、1985年の映画版は見ているんですが、オリジナルのミュージカルは見たことがなく、この公演があることを知ってから、楽しみにしていました。オリジナルは1975年から1990年までロングランの大ヒット作、2006年以降、たびたびリバイバルもされています。今回は、1月からアメリカ国内を回った、オリジナル・キャストのバーヨーク・リーによる演出版のツアー(http://achoruslineontour.com/)。

そういえば、3月に、「A Class Act」という、コーラスラインの作詞家エド・クりーバンを描いたミュージカルを見たのでした。今年は縁があるんですね。

お話は、コーラスラインに出演するアンサンブルのオーディション。ダンスの後、演出家ザック(アーロン・パトリック・クレイブン)は、残った候補者に、自分の人生を語らせます。なぜダンスを始めたのか、何を目指しているのか。

という、あらすじは知っていたので、残った候補者の数がけっこう多くて、誰も知らないのにどうなるんだろうと思っていたら、その描き方がうまいです。ただ語るだけで単調になってしまいそうなところ、セリフの長さや歌や数人同時に、と変化があってお芝居として引き込まれるようにできています。セットもときどき鏡が出てくるだけ、衣装もほとんどなく、いかにもオフからきた作品ですが、その分台本がよくできているというか。

このカンパニーもRENT同様、さほどキャリアのない若い俳優が多く、いかにもアンサンブルのオーディションという感じがリアル。でも歌はうまいし、ダンスも達者です。振付を覚えていくところ、ずれなど、ただ上手に踊ればいいだけではないのが難しそう。

盛り上がるのは、ザックの元恋人キャシー(マディソン・ティンダー)が、スターのプライドを捨てて、コーラスラインからやり直そうとするところなんですが、この方、元スターという雰囲気がなく、ダンスもそこまで飛び抜けた感がないので、若干物足りない感じがしました(でも、この役ができる日本の女優っているかな、と思うとここまで踊れて歌えて華があるというのは難しいですよね)。

曲は、At the Ballet、What I Did for Love 、One ほか名曲ぞろいで、とくにWhat I Did for Love は感動でした。

新作歌舞伎「NARUTO」@新橋演舞場

201808naruto      ワンピースに続いて、少年ジャンプの人気コミックの歌舞伎化ということで話題の新作歌舞伎NARUTOです。ワンピースで活躍した巳之助、隼人をナルト、サスケに据え、G2さん脚本・演出、脇は澤瀉屋やワンピース歌舞伎の嘉島・市瀬で固め、ラスボスのマダラは愛之助・猿之助のダブルキャストで集客力アップ、セットにはお金かけすぎずという、採算をきっちり考えたと思われるプロダクション。

NARUTOのコミックは、家にあって途中まで読んだきりでしたが、きちんと説明があるのと、主な人物の関係や九尾の狐の件は記憶にあったので、わかりにくいこともなく見られました。

やっぱり、巳之助、隼人がキラキラしていていいです。巳之助はほんとに主役として安定。化粧も合っててとてもかっこよくて、動きもかわいい。パンフレットの写真はキメているんですが、ほんとは笑顔がナルトらしくて似合ってました。隼人は影のある役なんですが、ほれぼれする美形。こういうのも何ですが、声も多彩になって、うまくなってた感強かったです。二人とも、立ち回りほんとにがんばってましたし、本水場面もちょっと素の感じもよくて見ごたえありました。これを1日2回とは!

猿弥さんの自来也がいいのは当たり前として、意外性が評判な笑三郎さんの大蛇丸が初めて見る中性的な悪役で、前半ほぼ主役ではという大活躍。綱手の笑也もきれいでした。ワンピース組の、嘉島典俊のカカシ先生もよかったし、市瀬秀和のイタチはビジュアルも立ち回りのスピードもかっこよかった!梅丸のサクラもかわいかった。

猿四郎さんの3代目火影、國矢さんのカブト、段之さんのうたたねコハル、安田桃太郎さんの鬼鮫。

そして猿之助マダラ、最初その仮面の人物がマダラだとは思っていなくて(1幕<弥次喜多やってる時間>から出てたので)、仮面をとる動きに入るところでやっとわかって、驚いてしまったんですが、禍々しく、迫力半端なかったです。そのゆっくりとした動作、舞台の空気の持って行き方を知っているなあと感動。

納涼歌舞伎を見たばかりだけに、さっきまでチャラチャラ喜多さんと花魁の早替わりをやっていたはずなのに、見得の迫力、同じ人とはまったく信じられません。久しぶりに見るカーテンコールでは、上の階まで目線を配り、最後まで役のまま素に戻らないのもいつもの通り。しかしあくまで主役に敬意を払い、必要以上に目立たないのもこの人のあざといまでの賢さ(←好き)。

さて、作品というと、うまくまとめてはいるものの、コミックが長編で設定が複雑になっているナルトとサスケの生い立ちについて、舞台であんなに詳しく説明しなくてもいいのでは、という感じがしました。とくに2幕の説明は冗長で見せ場が少ない。九尾が入っててたいへんだ、というのでいいじゃないかと思うんですよ。役者さんたちを見るほうに忙しくて、ある程度わかっている説明がちっとも頭に入ってこなくて(すみません)。その意味でも、三忍が出ている場面のほうがおもしろかったです。大蝦蟇とかもっと出せばよかったのに。

そしてやっぱり音楽問題。立ち回り時や芝居のところでのバックの音楽がちょっと気になるんですよね。せっかく六太夫さんの語りもよかったし、歌舞伎の下座というのか黒御簾音楽もあるのに、録音エレキギターの音楽が逆に安っぽく感じます。

いろんな意味で、ワンピース歌舞伎の遺産でひとつ作り上げたって感じですかね。でも巳之助、隼人、梅丸はこれで自信をつけて、これからの活躍を見せてほしいと思いました。

(おまけ)

Reserve_2018_08_bento_naruto_ ギリギリに駆け込んだので、お弁当がお寿司しか残ってなくてどうしようと思っていたら、ナルト弁当とサスケ弁当は、予約販売できたんですよ。代金払ってチケットをもらうと、次の幕間で受け取るしくみ。殆ど時間のロスはないうえに、ご飯がほんのりあったかくて出来立て感。ナルト弁当はご飯少なめ、おかず多めでヘルシーで美味でした。

八月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛 再伊勢参?! YJKT」「雨乞其角」

201808     納涼歌舞伎第2部です。弥次喜多第3作、これまでで一番面白い!と評判でしたので、待ち焦がれてました。買い足そうにも、2部は早々に完売していましたから。

幕が上がると、いきなり巨大な喜多さん(猿之助)の葬式写真がバーン、松竹座の女殺油地獄の片づけ中に油で滑って頭を打って喜多さんが死んだことを、皆が悲しんでいます。弥次さん(幸四郎)があまりに泣き続けるので、梵太郎(染五郎)、政之助(團子)は、お伊勢参りをして喜多さんとの思い出を辿るとともに、天照大神さまに復活を願おうといい、3人は再び旅に出ます。まだ成仏できない喜多さん幽霊も3人を追うことに…。

さて、前述のとおり、期待値はかなり上がっていたのですが、それ以上に最高に楽しめました。まず、七之助、獅童、中車の早替りが何度も。タイトルにも「早替り相勤め申し候」とありましたが、こんなにこの3人に無理やらせて、とおかしくて。また、3人の持ち味のバランスがよくて、そろっているだけで面白いんですよね。しかし、3部でも主要なキャストの3人、後半は出番がなくなっていて、配慮してるんだなと思いました。

猿之助の幽霊、最初の場面は待ってました、という感じ。贔屓目ですが、歌舞伎座の広い舞台が、猿之助ひとりに支配されたように見えてゾクゾクしました。いや、ほかの役者ばかりではなくて、ちゃんと自分の見せ場も作ってるじゃありませんか。花道の引っ込みもちょっと長めでうれしかったです。

そして花魁赤尾太夫!貼り眉なんで、アップで見ちゃうとアレですが、やっぱり豪奢な拵えの猿之助の女方を見るとそれだけでありがたい気持ち。幸四郎との絡みは、ああん吉田屋、籠釣瓶…、と夢が膨らみました。花魁で出るのはうわさで知っていましたが、こんなにたっぷり出てくれるとは。さすがに早替わりの本家だけあって、難易度の高そうな花魁・幽霊を驚異の早さで行ったりきたり。

もちろん、野次さんも、あの間抜けな顔とのんきな性格をつらぬいたままながら、軽やかにかっこいい場面もたくさんあって、さすが幸四郎のもともとの華やかさを活かしているなと思いました。

そして若手の舞踊!千之助の藤娘、超かわいいし、鷹之資、玉太郎のSUGATAコンビも「三番叟」を思い出してムネアツだったし、橋之助ほか成駒屋3兄弟も振りがよくて楽しませてもらいました、米吉も最年少花車方か。右近ちゃんがかわいくて、お芝居もしっかり入ってやっているのに感心。右團次さんの親バカぶりも無理ないんですが、それもパロってて最高です(なんで右團次さんが、普通撮れないアングルの写真をブログにアップしているのかがわかりました)。弘太郎・鶴松の犬猫コンビも達者でした。

ハチャメチャではありますが、染團のしっかり坊ちゃんたちがストーリーを押さえてて、あまり脱線しすぎないバランスもよくできているなと思いました。7月は27日まで松竹座だったのに、帰ってきてからお稽古して演出して、と猿之助の頭の中はどうなっているのか(もちろん幸四郎も超人か、ですよね)。

第3部はシネマ歌舞伎にならないそうで、ファンはがっかりしているんですが、これまでのようにシネマ用にがっつり編集しなくていいから、記録映像としてDVD三部作買わせてくださいよ、松竹さん。

さて、2時間弱のやじきたのあとは、「雨乞其角」。其角(扇雀)が雨乞いをする短い舞踊ものです。

ちょっとコテコテした弥次喜多の後で、すっきりとした夏着物の扇雀さんに、船頭 歌昇、とさわやかな夏の風が吹くような舞台。彌十郎が芸者新悟、廣松を船に乗せて行き会います。

最後は若手と其角が踊りますが、評判通り、鷹之資が目を引きます。多数の若手の中からいい役がついて、ファンがつくというのはたいへんなことなんだな、とちょっと思ったりして。

東小雪・増原裕子「同性婚のリアル」

201808     LGBTへの理解を求める活動をしている東小雪さんと増原裕子さんが、同性婚に焦点を当てて対談形式で書いた新書「同性婚のリアル」です。

2016年2月発行の時点では、お二人は2013年に結婚式を挙げ、渋谷区にパートナーシップ証明書を発行してもらった、同性婚者で、自分たちの恋愛の歴史を振り返りながら、同性婚とは何か、ということについて、わかりやすく描いていきます。

当然ながら、女性の同性婚の話が中心ですが、最後の方には、男性同士で結婚式を挙げたカップルも出てきて、またちがった面を説明してくれています。

話は前後しますが、LGBTは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった言葉で、最近急速に知られるようになりましたが、この分野の問題は、「性自認(生まれた性にかかわらず自分の性をどう認識しているか)」と、「性志向(異性と同性とどちらに恋愛志向があるか)」のパターンの掛け算なので、トランスジェンダーの人が異性愛か同性愛かということによって、この4つとは違うパターンも出てきます。

正直、以前は、日本には、歌舞伎も宝塚もあるし、TVではオネエタレントが人気だし、映画「ブロークバック・マウンテン」にみられるような、キリスト教社会における同性愛に対する激しい嫌悪感はないし、などと呑気に思っていたのですが、その後同性愛者であることを知られたのを苦に学生が自殺した事件があったり、職場でカミングアウトできなくて苦しんでいる例は多いという話を聞いたりしていたところだったので、具体的に書かれたこの本は、たいへん勉強になりました。

同成婚は、愛情のうえに成り立つ結婚生活が送れるという面だけでなく、相続や子どもを育てること、保険など、当然異性婚に認められる制度を享受できないなど、当事者でなければなかなかわからない悩みがよくわかりました。

最近、RENTを見たところで、読み進めるうちに、アンソニー・ラップの「Without You」が思い出されてきました。この本には、アンソニーの幼い頃からの同性愛について克明に描かれていて、とくに最愛の母へのカミングアウトについては、どうしてこんなに苦しみながらも母に理解してもらいたいんだろう、と切なくなります。

抽象的にというか、集合的に、ゲイは、トランスジェンダーは、と語るより、こうした真摯に生きている顔の見える人たちが、不当な差別や偏見を受けないような社会でありたいと思う気持ちを強くしてくれる本でした。著者のお二人は、その後離婚していますが、この本自体の価値はそのままだと思います。    

八月納涼歌舞伎第1部「花魁草」「龍虎」「心中月夜星野屋」幕見

201808    八月納涼歌舞伎、1部は幕見通しで見ました。今回ちょっとネタバレ的な感想です。

1つめは「花魁草」。安政大地震から避難する途中で出会った、吉原のお蝶(扇雀)と大部屋役者の幸太郎(獅童)。百姓米之助(幸四郎)に助けられ、栃木で一緒に暮らし始めますが、幸太郎の元の座元勘左衛門(彌十郎)や芝居茶屋のお栄(萬次郎)と再会すると、幸太郎は役者に戻って引き立てられることに…。

扇雀さん、過去があり、幸太郎にまっすぐ飛び込んで行けない(叔母として暮らしています)、切ない年上の女を熱演。幸太郎に近づく若い女に嫉妬するかわいさもあり、泣けました。獅童がまたかわいげのあるまっすぐないい男。ちょっと不器用なせりふ回しが合っています。

座元の彌十郎が、「これからは若い者にもっと役をつけて、新しい芝居をしなくては」ということを熱弁するのですが、納涼歌舞伎に合っていて、ちょっとじーんとしてしまいましたよ。

次は幸四郎・染五郎親子の舞踊「龍虎」。銅鑼の鳴り響く勇壮な舞踊で、染五郎くんは必死についていきますが、二人並ぶと幸四郎の芯のぶれなさ、動きの余裕がわかります。豪華な衣装もとても重いのだそうですが、とにかくこれでもか、と体を使う迫力の一幕でした。

最後は落語をもとにした「心中月夜星野屋」。相場でしくじった星野屋の旦那照蔵(中車)は、妾おたか(七之助)に心中をもちかけますが、おたかの母お熊(獅童)は、死ぬふりだけすればいいとけしかけます。

この3人のかけあいが面白い!中車のがむしゃらな感じ、七之助の「まだ死にたかない」という生命力にあふれたおたか(こういうちゃっかりした女の役、かわいげもあって、ほんとにうまい)、調子のいいお熊、それに口ききの藤助(片岡亀蔵)と、ユーモアのある役者がそろっていて、場内も大笑い。獅童の女方は、長身ですが、鼻筋が通って昔は美人といっても通用しそうでなかなかよかったです。

ただ、見終わった後、旦那とおたかがよりを戻さないのかな、って思っちゃったんですよね。照蔵は正妻を7年前に亡くしていて、おたかを家に入れるつもりは十分あったんです。最初の場面の息の合った様子をみると、いかにもお似合いで、おたかがちょっとくらい不実だったからって、別れる必要ないじゃないって。この後、照蔵は「しょうがねえ女だな」と言って、またおたかの家に行き始めるって、思いたいです。

さて、幕見で全幕通しは初めてでした。9:42頃並んで、40番。10:30発売後すぐに入場して前列中央に席をとってから、お昼を調達してすぐに開演。係員の方は、番号も正確でしたし、列がなるべく日陰になるようにして、定式幕模様のうちわを貸してくれました。1部は全幕立ち見が出る盛況で、役者の皆さんも、やりがいがあったと思います。

映画「カメラを止めるな!」

201808     製作費300万円、たった2館の上映から、口コミで人気が沸騰し、現在135館での上演と大ヒットの映画、「カメラを止めるな!」を、なんとTOHOシネマズで見てきました。

いやー、面白かった!前半37分は、ゾンビ映画を撮っていたら、本物のゾンビが出てきて、という、スプラッタ映画です。カメラワークも揺れて酔いそうだし(実際、この時点でリタイヤする人もあるらしいです)、もともとスプラッタなんか嫌いで見たことないので(唯一見たのは、マイケル・ジャクソンのスリラーのPVですよ)、かなりきつかったんですが、とにかくそこを我慢しろ、というSNSの言葉を信じて、しっかり見ました。

そしたらば!その後はとにかく、こういうことだったのか、とすべてが明らかになって、最高!いや、こんなにまで見事に種明かしをしてくれる映画は、めったにありません。最初のスプラッタで引っかかったところが、鮮やかに解き明かされます。

これを見た皆さん、ほんとに良心的。この程度のネタバレしかありません。おかげで楽しんで見られました。映画館は満員です。ダテに話題にはなりません。とにかく見てください。

あ、スプラッタの悲鳴が重要なんで、家でビデオで見ようとか、思わないほうがいいですよ。

監督、スタッフ、キャスト、全員に拍手です。どうもありがとう!

(2回目追記)

約1カ月半後、2回目を見てきました。登場人物の最初のワンシーンから、この後どうなるかわかっているので、細かく見られて、2回目ならではの面白さがありました。編集のテンポがよいので、ええ、もう終わり、とあっという間。やっぱりすごい映画です。

大ヒットとはいっても、「シン・ゴジラ」より見ている人はずっと少ないような感じがしますが、見ていない人に限って「盗作なんでしょ」とか言うんですよ。盗作だと主張している芝居(しかも言ってるのは脚本家じゃないらしい)は、芝居をやってからその舞台裏を描く、というもので、そのアイディアは同じかもしれませんが、この映画のキャラクターのディテイルや、ゾンビ映画ならではの演出、映像表現が、著作権侵害というほどのパクリとはとても思えないのですが。

アイディア個々をみると、そんなに斬新で見たことがないものとまでは言えないと思います。実際「予想の範囲内だった」といった感想をのべる人もいます。しかし、だからといってこの映画の価値は少しも減殺されません。全体の緻密な構成や、出演者の魅力をめいっぱい引き出す演出、本当に笑えるタイミング、全てを詰め込んだ映像表現。そこを素直に評価できないって、(感想はひとそれぞれとはわかっちゃいるけど)寂しいなあ。

再度見ると、役者としてメイクのしゅはまはるみさん(ポンの人!)と、映画主演の秋山ゆずきちゃんがすっごくいいですね。しゅはまさん、ちょっと鈴木京香に似た美人だし、ゆずきちゃんはあの落差がよかった。

丸山伸彦監修「演目別 歌舞伎の衣装ー鑑賞入門」

201808           歌舞伎でイヤホンガイドを使うべきか、という話を友人としていた時に、「ガイドは衣装の説明とかしてくれるけど、そんなの本読んで勉強すればいいんだし」というのを聞いて、そうだ、衣装の本を読んでみよう、と、とりあえず買ってみたのがこの「歌舞伎の衣装」です(イヤホンガイドはやっぱり舞台を楽しむには邪魔になるんですよねえ)。

この本は、題名通り、演目毎の衣装の写真と解説で、歌舞伎十八番、時代物、世話物、所作事、松羽目物と、それぞれ代表的な作品を4、5本ずつ取り上げています。最近の舞台の写真だけでなく、坂東三津江(1809-1907、長命ですね。幕末に、芝居小屋に行けない大奥の女性たち向けに歌舞伎を披露した方です)の使った豪華な衣装がふんだんに掲載されています。また、三越伊勢丹が、貴重な衣装を保存しているそうで、その写真も掲載されていました。

今の歌舞伎の衣装は本当に鮮やかで美しいと思うのですが、(若手役者の自主会でも、松竹さんが立派な衣装を使わせてくれるのはいいですね。小さな公演だから衣装がシャビーということがないです)、この、幕末の三津江さんの衣装も素晴らしい。ずいぶんたくさんのお役を演じていて、どんなにうまい役者だったのだろうと思います。

2014年3月発行の本ですが、舞台写真の時代はいろいろで、17世勘三郎の人を食ったような河内山とか、七世梅幸の春興鏡獅子とか7世芝翫の娘道成寺等、話にはきく名優のくっきりした写真が多く、興味深いです。あとはとにかく玉三郎さんと十二世團十郎さん。吉右衛門濡髪と又五郎長吉の角力場なんてのもあります。

演目は、見たこともあるものも多いので、裾にこんな柄があったのかとか、背中にこんなに大胆なモチーフが描かれていたのかとか、弁慶格子や童子格子の違いなど、眺めていて楽しいです。女方の役割のちがいによる鬘、衣装の違い等も解説されていますし、浮世絵に描かれた、江戸時代の衣装等もたくさん。文様、格子、色(團十郎茶や芝翫茶など)、歌舞伎役者が流行の発信源だった、という解説ページも楽しかったです。

B4サイズ、オールカラーの110pほどの本なんですが、もっとページ数があればいいのに、全ての演目の衣装を解説してほしい、と思ってしまう本でした。

来日ミュージカル「RENT」@シアターオーブ

Rent201808    RENTの20周年ワールドツアーによる来日公演です。RENTは5年ぶり、前回はオフブロードウェイの新演出版でしたが、今回のツアーはまたオリジナル演出に戻ったRENTでした。

ほんとのRENTHeadには到底及ばない(というかレベルがちがう)ですが、私としては8回見ている最多ミュージカル、映画版RENTが、ミュージカルにはまった原点の作品ですから(このブログだってRENTアダム・パスカル中心だったですしカテゴリもある)、やっぱりロジャーが登場して、RENTが始まったときは、ここからだーと鳥肌と涙が出そうになりました。

とにかく、映画DVDをこれほど見て、サントラCDをこれほど聞いた作品はないので、曲すべてが愛おしく、時間が過ぎるのがあっという間でした。

20年前の作品ですが、作者のジョナサン・ラーソンが自分や友人たちの姿を映しているので、同性カップルが本当に自然なかたちで描かれていて、さまざまな人々が愛でつながっているというテーマが、今でも普遍的なものとして伝わってきます。オリジナルキャストのジェシーだったか、ブロードウェイでは「黒人役」のような扱いが多いけど、この作品はそういう属性とは関係なく人間として描かれているんだ、と語ってましたっけ。

カンパニーとしては若くて、粗削りなところも多く、何となく学生の演劇部みたいな感じがして、それもRENTの初期みたいで新鮮だなあと思ってみていたんですが、実際に、ミミ(デリアンドラ・タッカー)とエンジェル(ジャボン・キング)は、大学在学中なんだそうです。ほかのキャストもあまり情報がない若い俳優さんばかりという感じでした。

ロジャー(ローガン・ファリン)、今まで見た中で、声が、アダム・パスカルに一番似てて、ロックな高音。本人もファンなのか、ツアー的な要請なのか、歌い方も相当似てました。コリンズ(デヴィンレ・アダムス)もジェシーにかなり似てました。エンジェルのセレモニーの歌はとってもよかった。エンジェル(ジャボン)は、大柄ですが動きのキレがよく、キュート。ジョアン(レンシア・ケベテ)もすっごくうまかった。モリーン(リンディ・モエ)も個性的でなかなかいいモリーン。マーク(ローガン・マークス)は明晰なセリフがよかったです。

やや残念だったのは、ミミが若干力不足で、とくに「Out Tonight」は聞いててつらかったのと、髪があ!ナチス協力のために坊主頭にされたみたいな短髪って…歌詞にもmoonlight out of your hair ってあるじゃないですか。チラシのビジュアルともちがうし~。ベニーもいまいちでしたね。

2幕最初の「Seasons of love」、やっぱりよかったです。ソロも最高でした。歌舞伎だと休憩後の最初はちょっと遅れても大丈夫なような始まりが多いんですが、これは本当に見逃しちゃいけない2幕冒頭です。

(おまけ)

ところで、アダム・パスカルは今どうしているかと思ったら、今年の5月に「Something Rotten」のシェイクスピア役を離れたそうです。2016年11月からですから、1年半もツアーに出ていたということですよね。お疲れ様でした。

今は、ミュージカル指導なども行っているようです。そして、12月には、アンソニー・ラップとのジョイントライブもあるみたいです。二人の「What You Own」は最高ですからね!

「メタルマクベス disc1」@ステージアラウンド

201808    ステージアラウンドでの新感線公演、髑髏城シリーズのあとの「メタルマクベス」disc1です。クドカン、濱田めぐみ、ときたら、やっぱり見るしかありません。花髑髏以来なのは、花髑髏よかったんですけど、ステアラ遠いし長いしもう山本耕史出ないので(笑)、あまり行こうと思わなかったんですよね。今回は16列目と前回(先行なのに30列目だった)よりだいぶよい席です。

ストーリーは基本的には「マクベス」。ちがうのは、舞台が2218年、廃墟と化した世界で鋼鉄の城に住むレスポール王(=ダンカン王、西岡徳馬)の国であることと、マクベスたちは1980年代のメタルバンドを組んでいたという設定がフラッシュバックすること、その関係で原作と異なる名前を持つ登場人物がいることくらいです。それから、ハードロックを中心とするミュージカル(曲は新感線の作曲家 岡崎司)。リプリーズの入れ方もうまくて、曲にすっと入っていきやすかったです。

やはりシェイクスピアの原作の魅力が大きいです。王になりたいという野心を焚きつける妻、裏切られる王、忠臣、友。クドカンの脚本は、マクベスの名セリフを随所に使い、物語の枠組みを守りつつも、挿入したバンドの場面の緩さが、こんなに大仕掛けの舞台なのに本多劇場と同じノリで面白い。しかもラストにはちょっとぐっときました。

思っていたよりもずっとミュージカルで、とにかく橋本さとし、濱田めぐみが(当然ながら)うまいんですよ!橋さとさんは、たぶん「アダムス・ファミリー」以来だと思うんですが、長身に彫りの深いお顔がバタ臭いメイクと衣装に合い、ヘヴィメタからロックまで歌いまくり、バイクも立ち回りもすごい迫力。あの「ブラック・ペアン」で佐伯教授の腰巾着として、あくまでカッコ悪く、黒メガネでルックスまで封印していたのが本領発揮。

濱めぐさんもですね、これまでの豊富な舞台経験を注ぎ込んだような快演ぶり。細くてきれいなのに迫力満点で歌も最高という、女優として一段あがったような感じさえしました。「メアリー・ポピンズ」でも思ったんですが、動きがさらにキレキレになって、いいトレーニングをされているのでは。

ほかにもエクスプローラー(バンコー、もしかして阿弖流為の蛮甲はここからとっている?)の橋本じゅん、グレコ(マクダフ、山口馬木也)、グレコ夫人と魔女(猫背椿)、レスポール王の息子(松下優也)、パール王(粟根まこと)、門番(村木仁)、バンコーの息子マーシャル(富川一人)、伝令ヤマハ(吉田メタル)、魔女二人(山本カナコ、植本純米)と皆さんきっちり役割を果たしてます。役としては大きくはないですが、ソロが3曲、素晴らしい歌声を聞かせてくれたのは、冠徹弥ですね。

ステージアラウンドという客席が回転する劇場の使い方も、ずいぶんこなれてきたような気がしました。回転の際に使われる幕に映じたプロジェクションマッピングの質感と動きがよくて、左右だけでなく上下の動きも体感できます。そして、広い舞台を走り回るバイク。スピード感が快感でした。

舞台美術は堀尾幸男、照明は原田保、映像は上田大樹、ヘアメイクは宮内宏明って、ワンピース歌舞伎と同じですよ(宮内さんはワンピはヘアデザインのみ)。これだけ長くお金のかかった大作で、芝居を生かしながら少しも遠慮なく力を発揮するプロのみなさん(ワンピース歌舞伎本でいろいろ語っているのでよけい親しみがわきます)。すごいものだと思いました。

宝塚雪組「 凱旋門」「Gato Bonito!」

201807    轟悠さま主演「凱旋門」@雪組です。原作は、ドイツ人作家レマルク(「西部戦線異状なし」でも有名な作家ですね)の同名小説。レマルクはマレーネ・ディートリッヒと同棲していて、映画化したら、彼女を主人公にしようとしていたんだそうです。

お話は、第2次世界大戦、ドイツに宣戦布告する前のパリ、ドイツから亡命してきた外科医ラヴィック(轟悠)は、旅券も身分証明書もなく、闇手術をしながら、亡命者ばかりのホテルに住んでいます。ある日恋人が死んで途方にくれているジョアン(真彩希帆)と知り合い、恋に落ちます。ラヴィックの友人ボリス(望海風斗)がドアマンをする店で働くジョアン。しかし、ラヴィックが国外追放されている間にジョアンには新たな恋人が…。

轟悠さま、さすが渋く美しい。異国で先の希望もなく、ひっそりと生きる中で再び心に火を灯したジョアン。いつも心に悲しみや諦観を抱えているような雰囲気がたまりません。ま、若干ジョアンが若く健康的で単純に見えてしまうのは(そういう造形なのかもしれませんが)仕方ないですね。私の好みとしては、素朴に幸せを求める女だとしても、もう少し陰影があった方が好き。

望海風斗は、語り手的な役割で、主役を立てながらも、歌の場面は聞かせてくれるし、すうっとかっこよかったです。誠実な人柄、ラヴィックの理解者で、別れの場面、ものすごくジーンと感動しちゃいました。

2018072  この作品、宝塚としては2000年に轟悠が現役トップ時代に上演されているそうで、昔の作品だからなのか、この3人以外にはあまり見せ場がなく、さほど詳しくない私には、誰が誰だか。後からチェックしたら、ジョアンの恋人アンリが二番手彩風咲奈、ラヴィックに手術を頼む病院のヴェーヴェルが彩凪翔。普通の脇役です。

この人かわいい、と目を引いたのが亡命者ハイネ。なんだ、「ひかりふる路」のサン・ジュスト朝美絢じゃないですか。そのあとのショーでも目で追っちゃいました。

休憩後のショーは「Gato Bnito!」。美しい雄猫という意味だそうです。猫をモチーフにラテンで踊り歌いまくるという華やかなショーで、それまでの地味なお芝居のうっ憤をはらすかのような生き生きとした雪組の皆さん。手拍子も多くて盛り上がりました。

せっかくトップになったばかりで、理事の主演の相手役とは、と望海さんファンは複雑なんだそうですが、轟悠ならではの深い演技あり、地味とはいっても、亡命者たちの雰囲気をよく出していた雪組の皆さんの好演あり、たまにはいいなと思いました。轟さん好きだけど、理事主演のときにはいつもショーがないんじゃさみしいですしね。

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