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八月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛 再伊勢参?! YJKT」「雨乞其角」

201808     納涼歌舞伎第2部です。弥次喜多第3作、これまでで一番面白い!と評判でしたので、待ち焦がれてました。買い足そうにも、2部は早々に完売していましたから。

幕が上がると、いきなり巨大な喜多さん(猿之助)の葬式写真がバーン、松竹座の女殺油地獄の片づけ中に油で滑って頭を打って喜多さんが死んだことを、皆が悲しんでいます。弥次さん(幸四郎)があまりに泣き続けるので、梵太郎(染五郎)、政之助(團子)は、お伊勢参りをして喜多さんとの思い出を辿るとともに、天照大神さまに復活を願おうといい、3人は再び旅に出ます。まだ成仏できない喜多さん幽霊も3人を追うことに…。

さて、前述のとおり、期待値はかなり上がっていたのですが、それ以上に最高に楽しめました。まず、七之助、獅童、中車の早替りが何度も。タイトルにも「早替り相勤め申し候」とありましたが、こんなにこの3人に無理やらせて、とおかしくて。また、3人の持ち味のバランスがよくて、そろっているだけで面白いんですよね。しかし、3部でも主要なキャストの3人、後半は出番がなくなっていて、配慮してるんだなと思いました。

猿之助の幽霊、最初の場面は待ってました、という感じ。贔屓目ですが、歌舞伎座の広い舞台が、猿之助ひとりに支配されたように見えてゾクゾクしました。いや、ほかの役者ばかりではなくて、ちゃんと自分の見せ場も作ってるじゃありませんか。花道の引っ込みもちょっと長めでうれしかったです。

そして花魁赤尾太夫!貼り眉なんで、アップで見ちゃうとアレですが、やっぱり豪奢な拵えの猿之助の女方を見るとそれだけでありがたい気持ち。幸四郎との絡みは、ああん吉田屋、籠釣瓶…、と夢が膨らみました。花魁で出るのはうわさで知っていましたが、こんなにたっぷり出てくれるとは。さすがに早替わりの本家だけあって、難易度の高そうな花魁・幽霊を驚異の早さで行ったりきたり。

もちろん、野次さんも、あの間抜けな顔とのんきな性格をつらぬいたままながら、軽やかにかっこいい場面もたくさんあって、さすが幸四郎のもともとの華やかさを活かしているなと思いました。

そして若手の舞踊!千之助の藤娘、超かわいいし、鷹之資、玉太郎のSUGATAコンビも「三番叟」を思い出してムネアツだったし、橋之助ほか成駒屋3兄弟も振りがよくて楽しませてもらいました、米吉も最年少花車方か。右近ちゃんがかわいくて、お芝居もしっかり入ってやっているのに感心。右團次さんの親バカぶりも無理ないんですが、それもパロってて最高です(なんで右團次さんが、普通撮れないアングルの写真をブログにアップしているのかがわかりました)。弘太郎・鶴松の犬猫コンビも達者でした。

ハチャメチャではありますが、染團のしっかり坊ちゃんたちがストーリーを押さえてて、あまり脱線しすぎないバランスもよくできているなと思いました。7月は27日まで松竹座だったのに、帰ってきてからお稽古して演出して、と猿之助の頭の中はどうなっているのか(もちろん幸四郎も超人か、ですよね)。

第3部はシネマ歌舞伎にならないそうで、ファンはがっかりしているんですが、これまでのようにシネマ用にがっつり編集しなくていいから、記録映像としてDVD三部作買わせてくださいよ、松竹さん。

さて、2時間弱のやじきたのあとは、「雨乞其角」。其角(扇雀)が雨乞いをする短い舞踊ものです。

ちょっとコテコテした弥次喜多の後で、すっきりとした夏着物の扇雀さんに、船頭 歌昇、とさわやかな夏の風が吹くような舞台。彌十郎が芸者新悟、廣松を船に乗せて行き会います。

最後は若手と其角が踊りますが、評判通り、鷹之資が目を引きます。多数の若手の中からいい役がついて、ファンがつくというのはたいへんなことなんだな、とちょっと思ったりして。

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コメント

第2部、楽しかったですね。上手側の席だったので、早替わりトリオの細かい動きは見にくかったんですが、とにかくまだやるの、と楽しかったですね。

千之助、セリフは頼りないですが、とにかくかわいい。玉様にしっかりお稽古していただきたいですね。

これだけの人数に、見せ場をそれぞれ作ってほんとによくできてると思います。弥次喜多は今年で終わりみたいですが、夏休みの御曹司顔見世興行を猿之助に仕切ってもらいたいというのは、役者さんも観客も願っているんじゃないでしょうかね。来年はどんなかなあ。

見ましたか!第2部!
七之助、獅童、中車の早替わり、1、2、3、4、、、、ええっ何役やるのーって数えながらも大笑い。ご本人達もさることながら裏方さん何人がかりで舞台裏駆け回っているんだろうとア然としつつも話は襲名披露公演の演目を挟みながら進みます。

千之助さんハッとするくらい綺麗で目を引きました。これから本格的にお稽古なさると絶対人気役者さんになられる予感。品があって華もありますね。

それからお酒がぶ飲みの新悟さんと親バカ丸出しで笑いを取っちゃう右團次さん!小ネタ満載で本筋を食っちゃう所も2部ならでは!

銀座の夏の定番になりそうですね。

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