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七月大歌舞伎「河内山」「勧進帳」@松竹座

2018062           松竹座での高麗屋襲名興行、昼夜通しの昼の部です。といっても、新幹線が遅れて開演に間に合わず(事前には、大雨は通り過ぎた後だと思っていたので、こんなに恐ろしい被害をもたらすことになるとは)、3演目目の「河内山」からになってしまいました。

白鸚さんの河内山は、2013年に見てます。その時は質屋から出ていたので、浪路の実家の愁嘆が描かれていてわかりやすかったのですが、今回はいきなり松江出雲守(歌六)の屋敷から。歌六さんの白塗りは珍しいですが、なかなかかっこいい、ワルな殿さまです。家臣に高麗蔵、錦吾、彌十郎。浪路はこの一座で若女方を一手に引き受けていた壱太郎

いよいよ河内山(白鸚)の登場です。最初から人を食ったような、大きな河内山。赤い袈裟がよく似合って、かっこいいです。北村大膳(錦吾)に正体を見現されて、開き直る痛快さ。「ぶぁぁぁかめ!」いただきました。

201806_3 ロビーには、七代目幸四郎(十一代目團十郎、八代目幸四郎、二代目松緑の三兄弟の父ですね)から現染五郎までの舞台写真が。七代目はさほど大きくないのですが、まあ、高麗屋の美貌の系譜ですよ。特に、七代目から三代連続で演じているオセローの、八代目の迫力ある彫りの深い容貌がステキ。初代吉右衛門の娘さんが(婿取りを望まれながら)、どうしても結婚したいといった所以がわかります。しかし現幸四郎は、オセローよりは、ハムレットだなあと思ったりして。

次はいよいよ「勧進帳」です。いきなり仁左衛門丈の、それはそれは美しく立派な富樫登場。弁慶一行は、義経(孝太郎)、四天王(高麗蔵、歌昇、種之助、錦吾)、弁慶(幸四郎)。

幸四郎の勧進帳は今年1月の歌舞伎座以来ですが、4月に富樫も演じている幸四郎、なんだか落ち着いてみていられるというか、今の幸四郎丈として、背伸びしたり焦ったりすることのない、立派な弁慶に見えました。1月は富樫が吉右衛門さんで、声の太さの差を感じたのですが、ニザ様とだとそこは気にならなかったというか。

やはり好きなのは、従卒から「義経に似ている」と富樫が聞いてからの緊迫したやりとり。そこで今は通してよい、といくまでの富樫の表情です。そこまでやる弁慶に心うたれ、すべて引き受けて通す富樫。

「判官御手を取り給い」、孝太郎の義経もよかったです。

お酒と延年の舞のくだりは、楽しく見られます。ここの踊りは、弁慶が踊るのだから、舞踊が得意な役者は舞踊として(あまりに上手には)踊ってはいけないのだ、と三津五郎さんは教えられたと書いていました。

そして、今だ、疾く立ち去らん、と怒涛のように立つ一行、花道で富樫の方に向かって一礼するところから、飛び六法、泣けましたですよ。

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