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團菊祭五月大歌舞伎「雷神不動北山櫻」「女伊達」

201805    團菊祭昼の部、一つ目は4時間にわたる通し狂言「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」です。

歌舞伎十八番の、毛抜、鳴神、不動を含んだ演目で、通しでは2世松緑が昭和42年に復活上演したものだそうです。毛抜も鳴神もよく上演されていますが、私は見たことがなく、そこも楽しみでした。

幕が開くと、柿色の裃に鉞髷の海老蔵が、これから演じる5つの役の写真を前に一人座っています。口上の体であらすじを語るのですが、役の扮装までわかったおかげで、5役が混乱なく見られました。

5役は、毛抜の粂寺弾正、鳴神の鳴神上人のほか、敵役・陽成天皇の異母弟早雲王子、陰陽師安倍清行、そして不動明王。

プロローグ的な場の後、まずは「毛抜」粂寺が意外と色好みな人物。錦の前の梅丸がかわいい!海老蔵の粂寺の拵えが似合うのはいうまでもありません。

そして「鳴神」。雲の絶間姫(菊之助)が、堅物の鳴神上人を落とす話、というのは知っていましたが、絶間姫の目的は、鳴神上人が封じ込めている竜神を解放して、世の干ばつを救うためなんですね。命を受ける場面はやらないので、そうした工作員的な雰囲気はなく、ただ美しい姫です。しかも夫に死なれて四十九日って、乙女よりも色っぽいじゃないすか。

絶間姫は突然癪の苦しみを訴え、姫の肌に触れた鳴神上人はその魅力に落ちます。このあたり、菊之助の官能的な表情が舞台で光放つようで、満員の歌舞伎座全体がややきまり悪いくらいに見入ってシン、となったのはなかなか得難い雰囲気でした。

上人と婚礼の誓の杯を交わした絶間姫は、こっそり寝屋から出て、必死に竜神を封じ込めた綱を切ります。絶間姫お手柄!

大詰、早雲王子の立ち回り。かなり長く、見応えのある場面で、蘭平物狂いばりの花道の高いはしごもありました。

そして最後は照明とスモークの効果に凝った不動明王。

毛抜、鳴神は、単独で上演されているだけあって、よくできてて面白いので、その比重が大きい分、普通の通しよりも密度が高く濃い演目のように思いました。海老蔵は、このほかに、若く見えるが100才を越えていてちょっとぼけている安倍清行も演じていて、なかなか楽しかったです。よくぞこんなにというくらい、海老蔵大活躍でした。

最後は舞踊「女伊達」。時蔵の女伊達が、男伊達 種之助、橋之助と踊ります。明るく、楽しく、粋な舞踊で、先のラストのおどろおどろしさを一転すっきり口直しさせてくれた、という感じでした。時蔵さん、先月、今月といい役を楽しそうに演じていて、見ていても気持ちいいです。

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コメント

星に願いをさん、またまたありがとうございます。

歌舞伎は見始めると、あれもこれもとみんな見たくなりますね。

ほんとに菊之助、色っぽかったですね!喜撰の剽軽なお坊さんと、この絶間姫の差よ!絶間姫のお化粧の眉はみんな離れていて、あまりきれいに見えない方もいますが、菊ちゃんはきれいでした。

海老蔵は昼夜大活躍で、また七月はもっとたいへんそうで、ちょっと心配になっちゃいますね。ジムと酵素風呂でがんばってほしいです。

またまた、またまた偶然ですが19日にはコクーン歌舞伎を、そして今日は鳴神見に行きました!行動パターン似過ぎ!何処ですれ違っているかもですね(笑)

菊之助さんが海老様に色仕掛けで迫る場面、歌舞伎でもこんなセクシーな場面があるんだとビックリ!二人だけのやりとりが結構長かったと思うんですが菊之助さんの美しさと演技の上手さに話にのめり込んでました。

それから立ち回りの派手さも堪能しました。ホント、蘭平物狂いを思い出しちゃいました!

舞台がブルーになってこれで終わりかt思いきや、そうだ、不動明王忘れてた!

それにしても毎回思うのは、歌舞伎役者さんて完璧アスリートですね。

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