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ドラマ「黒井戸殺し」「アンナチュラル」

2804kuroido  最近のテレビは面白くなくなったとか、よく言われますが、きちんと作られたドラマは昔のものよりも面白い、と思います。

その思いを新たにしたのが、4月14日に3時間半という長尺の枠で放送されたフジ「黒井戸殺し」三谷幸喜がアガサ・クリスティの「ロジャー・アクロイドの殺人」を原作に、昭和27年の日本の地方を舞台にドラマ化したものです。長時間なのでちょっとたってから見て、結末を知ってまた見ました。

地方の富裕な紳士黒井戸氏(遠藤賢一)が自宅で殺されました。親族(草刈民代、向井理、松岡茉優)、使用人(寺脇康文、藤井隆、余貴美子秋元才加)、客の作家(今井朋彦)がみんな容疑者。黒井戸氏と親交のあった医者柴(大泉洋)は、この村に滞在していた名探偵勝呂氏(野村萬斎)とともに、謎を追いますが…。

癖のあるせりふ回しの萬斎さんに振り回される大泉洋って、それだけで面白く、ほんわかしたおしゃべりの柴の姉斎藤由貴は不倫の件で大河ドラマを降板したんですが、三谷さんのたっての希望でキャスティングされたのが納得の雰囲気。

しかし、ラストでびっくりします。クリスティはけっこう読んでいたはずですが、全然覚えていなかった私は、大泉洋の表情の変化に仰天。語り手かつ探偵の相棒が犯人というのは、クリスティの原作発表当初物議を呼んだそうですが、さもあらん。それにしても、視聴者が一番心を寄せやすく、しかもその時間が長かっただけに、効果的でした。

とくに派手な場面はないものの、日本的な豪邸といい、きれいな自然といい、三谷さんの念入りなキャスティングで、ほんとに見ごたえのあるドラマでした。ほかに吉田羊、浅野和之も。春海四方も僧役で出てましたね。

(秋元才加は、山本耕史と「モーツァルト!」で共演していて、慎吾ちゃんが山本耕史の結婚祝いとして芸能人をいきなり電話して呼ぶという番組にも出ていたのでそこで三谷さんと会ったのかしら)

三谷さん、今年だけでお正月の「風雲児たち」、演舞場の「江戸は燃えているか」に続きこれですよ。その仕事の密度と質の高さ、ほんとにすごいです。

2804_2 さらに今頃ですが、前クールの一番人気ドラマ「アンナチュラル」をまとめて見ました。ほんっとうに面白かった!

遺体の死因を解明する法医学者たちのUDIラボを舞台に、毎回新しい事件が起き、どんでん返ししながら解決されるとともに、登場人物の過去が明らかになっていく見事な展開。

各回の話も予想外の展開にハラハラするし、かわいいのにきりっと信念を貫く主人公ミコトの石原さとみがすかっとしていいし、井浦新はあの繊細で体格のいいところがかっこいいし、市川実日子、窪田正孝、松重豊飯尾、のレギュラー陣はほのぼの、ゲストも隅々まで好演。北村有起哉もサイコーだったし、池田鉄洋は初めて認識しましたがそのうさん臭さ。

脚本は、「逃げ恥」の野木亜希子さん。複雑だけど破綻のないプロット、平易な言葉で新鮮に感じるセリフ、人間性や善悪についての深い洞察、この方天才です。

いや、ためてた録画、見てよかった。好評なドラマはそれだけのことはありますね。

 

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