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「増補忠臣蔵―本蔵下屋敷」「梅雨小袖昔八丈―髪結新三」@国立劇場

201803    国立劇場の歌舞伎、珍しく二本立てです。一つ目は「増補忠臣蔵―本蔵下屋敷」。「仮名手本忠臣蔵」の増補版、加古川本蔵と桃井若狭之助の追加エピソードです。2016年の通し を見たおかげで、この二人の関係がよく頭に入っていて、すんなりお話に入っていけました。このときは若狭之助を錦之助、本蔵を團蔵が好演していました。

賄賂で高師直を懐柔し、また塩治判官の刃傷を止めた本蔵(片岡亀蔵)は、忠義からしたこととはいえ、主君若狭之助(鴈治郎)への世間の非難の原因を作ったことで蟄居しています。この件で判官の弟との縁談も延期となった三千歳(梅枝)もこの屋敷に預けられています。若狭之助が本蔵を成敗しにやってくるときいた伴左衛門(橘太郎)は、この機会に若狭之助を亡き者にして、三千歳をわがものにしようとしますが…。

亀蔵さんが、こんな忠義の武張った役をやるのは珍しい気がしますが、さすが、立派な家老で、出の瞬間から雰囲気があります。梅枝の三千歳姫は、義太夫に乗って、祝言の行方がわからなくなった嘆きを見せますが、歌舞伎座でもっと歌舞伎が見たかった、と思ったばかりでしたので、ああ、なんていいんだろう、とうっとりしました(義太夫は蔵太夫さんと愛太夫さん)。

鴈治郎さん、殿様としてはちょっとふっくらしすぎな感はありますが、一転して本蔵への愛惜を告げる若狭之助を熱演。忠臣蔵の九段目につながる虚無僧姿の本蔵、情感こもった別れの場面となりました。

さて、2つめは、お目当ての「髪結新三」。よくかかる演目ですが、これまで見たことがなく、楽しみにしていました。

未亡人お常(萬次郎)は、材木問屋白子屋を立て直すため、器量よしと評判の娘お熊(梅丸)に持参金付きの婿をとることにしますが、お熊は使用人忠七(梅枝)と恋仲。小悪党髪結の新三(菊之助)は、忠七をけしかけてお熊と出奔させることにしたうえでお熊を連れ出し、身代金をせしめようとします。忠七は侠客弥太五郎(團蔵)を頼りますが、新三に一蹴されます。そして家主(亀蔵)が出てきて…。

菊之助、チラシでもすっきりとしたいい男ですが、舞台ではこんなものではありません。長いまつ毛にキラキラした目、もう千穐楽も近く、菊之助の新三はこれだ、という自信にあふれているように見えました。

とくに、家主にやりこめられて、家に帰るお熊を見る場面。手前ではお熊と善八(菊市郎、好演)がいろいろやっているんですが、柱によりかかって、うまくいかなかった悔しさに拗ねているのがちょっとかわいげがあり、胸元を直す仕草が、水も滴るといういい男。1月の優等生ヒーローもいいですが、町の小悪党もいいなあ。

團蔵さんの悔しさの表現がほんとに悔しそうでよかったですし、梅丸はほんとにかわいかったし、萬太郎もがんばってたし、亀蔵はこっちが本役という感じ。亀蔵さんって、二月も博多座で昼夜大活躍だったようですが、今月の国立もすごいです。

菊之助と座組みがいいので、じゅふたん(和史くん)も出てたんですが、そういえばって感じでした。

この、髪結新三だけ、1等A席を半額で見られるという特別チケットがあるそうです。席は選べないそうですが、ちょっといいかも。

今日は国立劇場の広い敷地の桜の満開の木がけっこうあって、きれいでした。国立劇場の桜はピンクが濃くていいですねえ。

201803sakura

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