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草刈民代×古典芸能のトップランナーたち「舞うひと」

201803     草刈民代さんが、舞踊をテーマに、古典芸能のスターたちと対談する和の文化雑誌「なごみ」の連載の単行本化、2017年9月発行の本です。実はこの本、先日行った国立能楽堂のロビーで売られていまして、誰が出てるのかな、あ、宗家(藤間勘十郎さん)だ、歌舞伎は菊之助ね、やっぱり萬斎さんもか、あーー!猿之助出てる、って買いました。

ほかに、日本舞踊は藤間勘十郎さん、花柳寿楽さん、井上八千代さん、能楽は観世清和さん、梅若玄祥さん、人形遣いの桐竹勘十郎さん、琉球舞踊の志田真木さん、雅楽の多忠輝さん、そして舞踏の麿赤児さん。

各々の舞踊の特徴や、踊るときの気持ち、体の使い方について、草刈さんがバレエと比較しながらいろいろなお話を引き出すのが面白いです。しかし、印象に残ったのは、踊りには心が一番大事だという趣旨のことをおっしゃる方が多いこと。技術や華を身に着けて輝いているからこその言葉なのでしょう。

さほど見ていない文楽でも好きな桐竹勘十郎さん、足遣い時代の話が面白かったです。雅楽の多(おおの)さん、なんと神武天皇の末裔、バイオリンから和楽器、舞踊までをなさる宮内庁雅楽師、という謎の世界。そして神事につながる能楽。

大御所というよりは、今才能と努力が花開いている油の乗った盛りの方々ばかりで、それが浅井佳代子さんのモノクロの写真にくっきりと映し出されています。草刈さんと並んだ写真も堂々と立派ですが、何枚か、その場の素踊りで見せる体の形の美しさ。

見たことのない方もいるのになぜそうはっきり言えるかというと、見慣れた猿之助丈の、自信に満ちたその表情の美しいこと。歌舞伎座の稽古場で、紋の浴衣に薄物の羽織を羽織った姿がまたちょうどいい感じにリラックスしていて。踊っている写真も完璧です。この写真だけでもこの本、価値があります(オレを美しく撮れ、というオーラがあふれ出てます)。

ただ、猿之助丈との対談は、歌舞伎役者たちがワンピース歌舞伎での洋舞にどう戸惑ったかといった話が中心で、興味深い話ではあるんですが、ワンピース歌舞伎の本で読んでいたので、ご本人の舞踊の話をもっとしてほしかったな、と思いました―― ああ、でもあの大怪我のことを思うと胸がつぶれるんですが。

最後は、あの麿赤児さんですよ。舞台の怪物のような迫力あるたたずまいでした。

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