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松竹大歌舞伎(巡業)「義経千本桜すし屋」「釣女」@やまと芸術文化ホール

201711  地方でも気軽に歌舞伎を、ということで巡業公演というのがあるわけですが、横浜市のすぐ隣の大和市に、獅童の「すし屋」が来る、というので行ってきました。松竹サイトでは売り切れていたチケットをホールに電話してとったんですが、左の端の方かと思ってたらば、通路から4列目、そう、花道替わりの通路のすぐ後ろで花横気分でございました。

義経千本桜の三段目後半の「すし屋」、通常は前半の「木の実・小金吾討死」というのもやるそうですが、今回はなし。

田舎のすし屋の使用人弥助(萬太郎)は、店の娘お里(米吉)と一緒になることになっており、お里は夫らしくおい女房と呼んでくれ、と弥助に練習させたりしています。お里の兄はならず者のいがみの権太(獅童)です。店の主人弥左衛門(片岡亀蔵)が戻ってきて、弥助実は平維盛である弥助に、梶原景時(亀鶴)の詮議があるので、明日は逃げろといいます。弥左衛門は昔維盛の父重盛の家来で恩があったことから維盛をかくまい、今は身代わりの首を景時に差し出して何とか維盛を救おうとしていますが、維盛を救ったのは弥左衛門でなく権太でした…。

萬太郎、年より若く見えますが整った面立ちが叔父の錦之助さんにも似ていて、口跡もよく、品のある弥助ー維盛。十月歌舞伎座のマハーバーラタとこの巡業の間に結婚式を挙げたんですよね。米吉のお里もかわいらしく(巡業なので、普段歌舞伎をあまり見ないお客さんに、「よねこかわいいでしょ、ねっ」と言いたくなりました)。母の梅花さんも好きなので、前段はほのぼのと楽しく。

いよいよ目の前の通路を通って獅童登場で盛り上がります。すらりとかっこいいんですよね。それでもって、母からお金を巻き上げるワルな権太。

いよいよ夫婦となれるという夜、早く寝ようとかわいらしいお里。そこへ維盛の妻若葉の内侍と若君がやってきます。事情をやっと知ったお里は3人を逃がし、詮議をしに景時(亀鶴)一行がやってきます。亀鶴さん、迫力ある声と姿でこの座組みの中で貫禄。

弥左衛門の用意した維盛のニセ首の桶が取り違えられていたことで、観客がハラハラしていると、権太が戻ってきて維盛の首、奥方と若君を差し出します。景時から褒美をもらったものの、弥左衛門は権太を刺してしまいます。しかし苦しい息の下で権太が語ったのは、自分の妻子とニセ首で維盛を守ったことでした…。

ちょっとここまでで満足してしまって、権太のもどりを十分味わったとはいえなかったのが残念(それまで生き生きとしていた舞台の動きが少し止まってしまった感もあり)ですが、いろいろな場面を義太夫とともに楽しめる、面白い芝居でした。

休憩のあと、松羽目ものの「釣女」。

大名(萬太郎)と太郎冠者(亀鶴)は、妻を求めて恵比寿さまにお参りに来ます。夢のお告げがあって、釣りをしたところ、大名は美女(米吉)を釣り上げ、喜びます。太郎冠者が釣をすると、釣れたのは醜女(亀蔵)でした。

2組の対照的なカップルに、踊りも楽しい面白い演目です。萬太郎、米吉がお似合いで、亀鶴が軽快に、そして何といっても怪優亀蔵さんの醜女が、そんなに強烈な化粧じゃないのにおかしみあふれていて、とっても楽しかったです。

11月にのべ22日間、2回公演の日もあったりして、1か所での連続公演よりも役者さんやスタッフの皆さんはたいへんかもしれませんが、好きな役者さんばかりで2つとも面白い演目、義太夫、常磐津もあってチケットもお安く、いいですね。

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