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吉例顔見世大歌舞伎「鯉つかみ」「奥州安達原」「雪暮夜谷畦道 直侍」

2017112   顔見世大歌舞伎昼の部1つめは、「鯉つかみ」です。あの、ラスベガスで染五郎と米吉がやった演目で、とにかく水かぶるやつでしょ、などと思っててすいません。

名刀竜神丸を探すために姿を消した志賀之助(染五郎)と再会できた小桜姫(児太郎)は喜んで踊ります(この二人ステキ)。元々入り婿となるはずだった志賀之助と祝言をあげた小桜姫、しかし、そこへ竜神丸を取り戻した志賀之助がやってきて、二人で小桜姫を取り合うことに。

鯉の妖怪の化けた志賀乃助は、吹き替えを使っての早替わり、最後は本水での立ち回り。この早替わりが、何度もあって、ええっとわからないところもあり、とっても面白かったです。立ち回りの相手方の皆さんも大活躍。毛谷村でキレキレだった音蔵さんも入っていたようでした。朝一番にこの演目とは、染さんお疲れ様。ほかに高麗蔵、友右衛門、廣太郎。廣太郎気合が入っていました。

2つめは「奥州安達原」。猿之助が三味線を持って子役と映っている写真をよく見ていて、どんな演目かな、と思っておりましたが、事前にあらすじをいくら読んでも頭に入ってこない。よくあらすじを読むより、舞台を見る方がわかりやすいものなんですが、これはなぜか見ていても今一つ納得がいかない感じでした。

まず、娘お君を連れて、切腹を前にした父(歌六)のもとに帰ってきた袖萩(雀右衛門)に対して父も母(東蔵)も冷たすぎてかわいそうすぎ。雪の中、寒そうなんです。宗任(又五郎)、義家(錦之助)もいいんだけど唐突でわかりにくい。そしてラストにやっと出てくる貞任(吉右衛門)。立派だし、セリフも歌っててですね、今吉右衛門さん最盛期か、という勢いですが、ちょっと出るのが遅すぎ!そしてやっぱり袖萩捨てたのかわいそうじゃないか、と思うですよ。葵太夫さんの義太夫は聞きものでしたI(袖萩祭文なのに、袖萩は三味線弾くだけで祭文自体は義太夫なんですよ)。

3つ目は「直侍」。これも寒い季節。雪の中、そば屋にやってきた、罪を犯して追われている直侍(菊五郎)、火鉢であったまり、酒とそばを頼みます。常連の按摩丈賀(東蔵)。東蔵さん、前の演目のような老母役が多いですが、この丈賀のよいこと。そば屋夫妻も実直で優しい人たちなんですが、家橘、齋入さんでした。知り合いの丈賀に気取られまいとする直侍の様子。菊五郎さんの所作の一つ一つが絶品です。

表で丈賀に馴染みの花魁三千歳(時蔵)への手紙を託して行き会ったのは昔なじみの悪党、丑松(團蔵)。このやりとりもいいです。そして直侍と会えなくなって気うつになっていた三千歳との再会。二人の呼吸もいつもながら絶妙です。丑松の通報で追手に踏み込まれた直侍、意を決して花道を逃げていきます。ああ、かっこよかった菊五郎さん。

夜の部と合わせ、大幹部による名作ばかりの充実した顔見世大歌舞伎でございました。

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