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ナイロン100℃「ちょっと、まってください」@本多劇場

Photo  ケラリーノ・サンドロヴィッチのナイロン100℃公演、「ちょっと、まってください」です。本多劇場、久しぶりに行ったら椅子が座りやすくなってました。2015年に椅子を更新したそうで、ロビーに33年間使っていたという以前の椅子がおいてありました。これはありがたい。

(以下、ストーリーにはさほど触れませんがちょっとネタバレ含みます)

さて、「グッド・バイ」のようなウエルメイド、「ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~」のようなナンセンス、「ワーニャ伯父さん」のような古典と、最近ケラを見始めた私でも驚く幅広い作品を生み出している鬼才ケラさん、今回はどんな芝居だろうと思っていましたが、なんと不条理喜劇。

見始めてすぐ、いかにも「演劇」というリビングのセットと言葉の意味のずれで展開していく流れで、あれ、別役実みたいだなあと思っていたら、劇場でもらったチラシ(文章だけ!)にケラさん自身が、「劇団で初めてで『不条理喜劇』を目指したもの」であり、「御名前を挙げ、深い謝意を称せねばならぬのは、他ならぬ、劇作家の別役実さんであります。」と書いてあって、幕間に読んで感動しました。

そうはいっても、電信柱以外の(多数ちりばめてあった)オマージュはわからなかったんですが、とにかく作品世界は別役さんの不条理劇の世界ながら、それがちゃんと今の、ケラさんとケラさんの信頼するキャストたちの表現になっていて、また一つ、ケラさんの才能に感嘆いたしました。

たとえば、セットは廻り舞台で2パターンなんですが、高度なプロジェクション・マッピングや照明が効果的に使われています。いつもケラさんの舞台映像は高度なのに使い方のほどがよくてすごいなと思うのですが、ワンピース歌舞伎の本「ワンピース偉大なる世界」で、映像の上田大樹さん、ケラさんの舞台を手掛けていると知って、感動しました。いや、素晴らしいですよ。

セリフが本当におもしろい。膨大なセリフをやつる役者さんたちの声と滑舌のよさ、不思議なキャラクター、小さなどんでん返しの繰り返し。ゾンビのようなメイクが、歌舞伎で化粧がその役を現すのを連想させます。

よく見る方としては、何といっても三宅弘城(父親)、犬山イヌ子(母親)、峯村リエ(ラーラ)、大倉孝二(乞食の兄)、水野美紀(エミリー)、マギー(使用人)、みのすけ(乞食の父親―歌がうまかった!)。ほかに遠藤雄弥(ピンカートン)、村岡希美(乞食の母親)、藤田秀世(乞食の祖母)、小園茉奈(ユードラ)。皆さんのチームワークというか、コンビネーションがとってもよかったです。

(大倉孝二さんって、長身でとってもかっこいいんですね。「新選組!」の勘定方や面白い役が多くて気づきませんでした、ごめんなさい)

15分の休憩をはさんで3時間15分。まったく長いとは思いませんでした。ああ、この舞台、見られてよかった。

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