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「オーランドー」@KAAT

Photo    KAATの芸術監督、白井晃さん演出の「オーランドー」です。
イギリスの作家バージニア・ウルフの小説をアメリカの気鋭の脚本家サラ・ルールが2003年舞台化したものですが、この方、当時30歳前、なんと才能のある人なのか、その後トニー賞にもノミネートされています。という作品の背景は全く知らなかったんですが、このチラシと白井さん演出ということで、期待していました。白井さん、先日歌舞伎座の「桜の森の満開の下」の幕間で至近距離でお見掛けしたんですが、すらりとした目の鋭いお洒落な方で素敵でした!

オーランドー(多部未華子)は、16世紀、エリザベス1世(小日向文世)に寵愛された青年貴族、ロシアから来た美女(小芝風花)と恋仲になり、そしてコンスタンチノーブルに公使として赴任します。ある日、目覚めたオーランドーは女性になっていることに気づき…。

シンプルで映像をうまく使った舞台装置(松井るみ)、オーランドー以外のキャストは、語り手であり、次々に役割を変えて、長い年月を越えて生きるオーランドーの生涯を描いていきます。小日向さんの持ち味もあって、舞台は寓話的で面白いんですが、妙に深いというか、男と女の境目って何だろうと、ぐぐっと考えさせられる芝居です。手練れの演出家が、いい俳優を使って挑戦的な素材を扱うとこうなるんだなあと思いました。

多部未華子って、テレビドラマでも好きな女優さん。こういう舞台だと、若い女優はドラマより叫んでしまうのはしょうがないと思いますが、それはそれとして、彼女のバランスの取れた美しさが魅力的で、光っていました。とくに女性になるシーンは見もの。

小日向さんは前述のとおり、どこにいても面白くてすごすぎます。年齢も不詳な若さ。「神奈川芸術プレス」の小日向さんのインタビューによれば、前から一緒に仕事をしたいと言っていた白井さんと、偶然新幹線で会い、その場で白井さんがパソコンを開いて温めている企画を見せ、小日向さんがその中から「オーランド―」を選んだそうです。ああ、想像するとわくわくするような光景ですね。

語り手たちは戸次重幸、池田鉄洋、野間口徹と、いずれも活舌よくて心地よい3人。ロシアの美女と語り手で活躍の小芝風花(「あさが来た」であさの娘でした)も新鮮で、よかったです。

そして、ピアノ、管楽器、パーカッションの3人の生演奏が効果的でした。白井さん、次回作も楽しみにしています。

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