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芸術祭十月大歌舞伎「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」

2910     歌舞伎座で「マハーバーラタ戦記」をやると聞いたときは本当に驚きました。世界史でその名前だけ「ラーマーヤナ」と一緒に覚えたインドの長大な叙事詩。「NINAGAWA十二夜」という傑作を生んだ菊之助・菊五郎の音羽屋さんとはいえ、大丈夫か、と思いましたが評判がよいので楽しみにしていました。

松竹さんも力が入っていて、特設サイトを開設してますよ。

序幕は黄金の衣装をまとった神々の場面から。神々は、人間界の争いを鎮めるため、神の子を遣わすことになり、太陽神(左團次)は、汲手姫(くんてひめ、梅枝)にカルナを産ませます(マリアみたい)。恋を知らないのに、と汲手姫はカルナを川に流してしまいます。汲手姫は国王の妃となり、5人の王子を産みますが(息子たちが成長してからはくんて姫は時蔵)、3番目のアルジュナ(松也)は、戦いの神帝釈天(鴈治郎)の子でした。国王亡き後、王子たちのいとこヅルヨーダ姫(七之助)と弟(片岡亀蔵)がやってきて、王位争いが始まるのでした…。

チラシに細かく人間関係が書いてあったので少々不安でしたが、お話は明快で、人物の性格もしっかり造形されているので、まったくわかりにくいところはなく、神々と背景以外は普通の歌舞伎。よくあるお家騒動の物語としても見られます。一方で人々の争いとか欲を正面から描いている面もあって、長い物語に一本筋が通っているのがよかったです。

神々の衣装が超豪華。今の宝塚の豪華な衣装(とっくに紅白は超えてます)のさらにナナメ上をいっているのではというレベルです。そしてインド音楽が効果的。ドラマチックでもあるし、音そのものが気持ちよくもあるし。三味線や大太鼓との意外な相性のよさもあって、新作によくある録音の音楽よりずっといいと思いました。

役者さんたちもあて書きのようで皆さんはまっていて熱演。菊之助が、争いを避けるまっすぐな美青年。対立する松也もまた美しく、2人の戦いは両花道を使い大迫力でした。ヅルヨーダは原作では男だそうですが、七之助が貫禄ある美しさ、業の深さ、が最後は切なく、また戦闘シーンが見事。夜の部も大活躍なのにすごかったです。

アルジュナの兄弟たちが、彦三郎、亀蔵、と、双子の萬太郎、種之助。彦三亀蔵兄弟がよく似たよい兄弟なのは言うまでもないですが、双子の設定に大拍手、前からこの二人、小柄で元気がよくて愛嬌のあるところがよく似ているなあと思っていたんですよ。4人にもそれぞれたっぷり見せ場があって、楽しかったです。

スーパー歌舞伎や歌舞伎セカンドじゃなくて、インドが舞台の歌舞伎、って感じでした。うん、見逃さなくてよかったー。

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