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「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」@新橋演舞場

2    ワンピース歌舞伎再演、2カ月間のちょうど真ん中くらいでと思ってとったチケットでしたが、猿之助の事故で右近ルフィを見ることになりました。2年前の初演時は、見る前は大丈夫かと案じていたものの、予想外のハマり具合に大興奮でした。

まず再演の感想。ストーリーは同じなんですが、いい場面はそのまま残しつつも、お話やセットはすっきりさせてメリハリをきかせ、ダンスや戦闘シーンの迫力が増した、という感じ。印象的だったルフィの早変わり、ボンちゃん・イナズマの本水立ち回り、青雉との氷の戦い、白ひげの最後等はそのまま、アマゾンリリーやニューカマーのダンスはよりレベルアップ、赤犬とエースの戦いの迫力は倍増です。

右近ルフィは、さすがに若くはつらつとしていて、無邪気に思ったままをまっすぐぶつけるセリフが、猿之助より合っているんじゃないか、と思えました。踊りのうまい人でそこも見どころですし、動き全体にキレがあります。ハンコックもきれい。

新悟のナミは春猿よりもサバサバしていてこうみると合ってますし、サディちゃんも長身のスタイルがステキで熱演でした。チョッパーは右近ちゃん。長いセリフをしっかりと。

平岳大エースは文句なしにかっこいいですし、シャンクスも歌舞伎役者の早変わりとちがって長くエースを演じた後だけに難しいと思うんですが、しっかり演じていました。

巳之助のゾロとボン・クレー、スクアード、隼人のサンジ・イナズマそしてマルコは、もはや安定。初演時は、こんなにがんばって大丈夫かと心配になったものですが、今回はむしろ舞台をしっかり支えていて頼もしい感じさえしました。アンコール、この二人と右近、新悟が四人並ぶ場面はジーンとしました。

全体がすっきりしているせいか、ルフィが仲間を信じる気持ちや、イワンコフ(浅野和之)、白ひげ(右團次)、ジンベエ(猿弥)のいいセリフがぐっと迫ってきて感動的でした。出てくるキャラは自由過ぎていても、こういういいセリフがあるから、ワンピースに普遍的な魅力があるんですよね。

そして今回は、猿三郎さんのブログを知り、出演者のエピソードをいろいろ読んでいたので、大病から復活してフランキーやダズを熱演していた石橋直也さんや、ダンスシーンで一際鮮やかに踊っていた穴井豪さんのことがわかったのも楽しめました。ディスコやクロコダイルをやっていた猿三郎さんもしっかり認識できました(ほんとこの方、いい人なんですよね)。

Photo     もちろん、2幕最後のファーファ―タイムは、タンバリン振って楽しみましたが、ここのルフィの宙乗り、初日に猿之助は、客席を見回しながら、一瞬ルフィじゃなくて四代目猿之助の顔になったと、複数のファンがTwitterでつぶやいていました。その、客席の私たちが盛り上がっている様子を見て、満足げにドヤ顔している猿之助がみたかった!

ああ、猿之助さん、再演できたこと、初演そのままじゃなくて納得のいくまでブラッシュアップできて満足のいく作品になったこと、若手バージョンさえ実現したこと、あらゆるメディアでときに右近込みで宣伝しまくったこと――とにかく、彼は満を持して10月6日の初日を迎えたと思うんですよ。そしてたった4日後、あの、10月9日は、NHKの「LIFE」で歌舞伎コントをウッチャンとやるということも宣伝されていました。その日の夕方、事故のニュースを知り、しかも「開放骨折」という、聞いたことのない症状が伝えられたんです。

あんなにせっかちで、常に動いていないと落ち着かないような人が(ワンピース直前に新国劇の劇団若獅子でヒロインを演じたり、ワンピース直後に地方を回る舞踊公演を予定していたり)、病室でやきもきしていると思うだけでもつらいです。

しかもその後まもなく、大好きな染五郎の幸四郎襲名をはじめ高麗屋3代同時襲名の来年1,2月歌舞伎座の演目が発表となり、1月は1作で主演、寺子屋の涎くりまで3役ついているじゃありませんか。でも、ほんとに無理をしないで、ゆっくり直して、リハビリも十分時間をとって、完全に治してほしいです。

その「LIFE」、短いコントに歌舞伎の型をふんだんに入れ、しかも面白いという傑作でした。どうか後遺症なく、順調に完治されますように。

(追 記)

と、余韻に浸っていたら、なんと今日、10月公演の千穐楽ということで、夜の部のアンコールに、猿之助がサプライズ登場というニュースが!それもあのすっぽんからですよ!私なんか役者が出入りするたびに怖いなと思ってみていたのに、そんなこと吹き飛ばすようなさわやかな笑顔。やっぱり舞台にいてこそ輝く人なんですね。このスタイルも、シャンクスを思わせるところがにくい!

Twitterでも驚きでにぎわっていますが、即座に歌舞伎美人できちんとレポートされています。http://www.kabuki-bito.jp/news/4371 でもやっぱりちゃんと養生してくださいませ。

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