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「百鬼オペラ羅生門」@シアターコクーン

Photo   主演は柄本佑と満島ひかり、羅生門ほか芥川龍之介原作、イスラエルの鬼才インバル・ビント&アブシャロム・ポラック演出・振付・美術・衣装という、かなり異色の舞台、「百鬼オペラ 羅生門」でございます。

ビント&ポラックさん、かなり美術的な感覚の優れた方たちのようで、舞台の枠に描かれたイラストがすてき。グッズも、マスキングテープ、ハンカチ、タイツ、豆皿と、そのままおしゃれ雑貨屋に並んでいそうないいモノでした。もちろん、舞台背景、不思議な植物なども効果的。

お話は、芥川の羅生門、藪の中、鼻、蜘蛛の糸をモチーフに、羅生門の男&山賊多襄丸(柄本佑)、女(満島ひかり)、夫(吉沢亮)、羅生門で死人の髪を集める女&男の母(銀粉蝶)、鼻の内供(田口浩正)、内供の弟子(小松和重)ら主要キャストと、鳥や死人やいろんなものに扮するアンサンブルのダンスで進んでいきます。

芥川は大好きだったので、これらの短編がどう分解されても大丈夫、自在な表現自体を楽しむという舞台で、特にアンサンブルは、モダンバレエというか、昔体育でやった創作ダンスが高度になるとこうなるのかという豊かな表現で、ほんとに素晴らしかったです。

柄本佑、ちゃんと見たのは「あさが来た」だけですが、この方、背が高くて、顔が小さくてとってもステキ。いやー、この舞台第一の収穫でした。満島ひかり、舞台では初めてですが独特の雰囲気、華奢ながら力強い演技、若干絶叫するとセリフが聞きづらいところはありましたが、惹き付けられるものがありました。銀粉蝶さん、見るたびにまったくちがう雰囲気はさすが。

満員の客席、立ち見も多数で、評判もよいのでしょうが、今の私としてはですよ、心を動かされるまでには至らなかったというか、それは、やはり演奏はともかく(楽器も凝っていていい音が鳴っていました)、歌が弱いんですよ。ただ歌っているだけで歌う意味が感じられない使い方なんですよね。ああ残念。

そして、キャストの無国籍な衣装が、凝った舞台や照明と比較するとやや底が浅い感じがしました。前述のとおり、芥川の作品世界がわかっていれば理解はできますが、羅生門の死と生が隣り合わせであるという状況は、やっぱりちょっと歴史的な背景があってこそなので、時と場所がなくなると、説得力に欠けるんですよね。もちろん、モチーフとして使ったうえで表現したいものをしたいように実現した舞台なんだと思いますが、感心はしますが感動はしなかった、ということかな。

「百鬼オペラ」というタイトルから、ミュージカル的なものを期待しすぎたのかもしれませんね。笑いもほとんどなかったしね。

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