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葛西聖司「僕らの歌舞伎」坂東三津五郎「踊りの愉しみ」

Photo_2     NHKの古典芸能番組でお馴染みの葛西聖司アナウンサーが20代の若い歌舞伎役者15人にインタビューした「僕らの歌舞伎」です。2016年11月発行と、まさに伸び盛りの彼らの、今が切り取られた本で、楽しく読みました。新書サイズですが、最初に舞台のカラー写真があるところもうれしいです。

15人の中から、私の注目は、松也、尾上右近、巳之助、壱太郎、梅枝、児太郎、米吉。萬太郎、歌昇・種之助兄弟も好感度大。彼らのここ数年の成長ぶりは、頼もしい限りです。

このうち松也は、浅草歌舞伎に出ているとはいえ、この中ではお兄さん格で、歌舞伎座でも主役や重要な役を務めていますし、ミュージカルでも活躍。大柄ですっきりした男前は、これからも期待大です。

同世代が競っている彼ら、若いのにほんとにまじめに歌舞伎に取り組んでいる様子がよく伝わってきます。同時に、役を十分務め切れなくて葛藤するのもまた若さならでは。

歌舞伎らしく、彼らを教える先輩たちの姿も興味深いです。知的で段階を追ってきちんと教える三津五郎、印象的な言葉をかける福助、温かく若手を応援する勘三郎。猿之助や染五郎、愛之助の話も出てきて、彼らも教える立場なんだなあと思います。聞き手葛西さんの各人へのコメントが、ホントは彼ら(の実力)をどう思っているのかな、とつい、細かく読んでしまいますが、そこはさすが、微妙な言い回しで、葛西さんの推しはわかりません。

Photo  踊りの名手、故10代目三津五郎さんの「踊りの愉しみ」。長谷川浩さんの聞き書きスタイルは、「歌舞伎の愉しみ」 の続編です。

猿之助のおかげで、舞踊が前より好きになって、今だからこそ、三津五郎さんの踊りについての見識を、興味深く読みました。ほんとにご自身の個性とか、家の持ち味とか、長年その世界にいなければわからないことをまさに的確に言葉にできる方。「僕らの歌舞伎」で、巳之助が、具体的で、相手ができることを教える名手だったと述懐する通りです。

「踊りの神様」と言われた7代目。その三津五郎家を引き受け、さまざまな上の世代の芸を学んできた三津五郎さん。最後の個別の舞踊の演目の解説は、見ていないものについてはぴんとこないのですが、これからすべて見たい、と思わせるものでした。

 

  
   

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