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関容子「勘三郎伝説」

Photo  エッセイストで歌舞伎関係の仕事も多い関容子さんの、勘三郎さんをしのぶ本です。関さんは、勘三郎さんより(たぶん)20歳くらい年上で、幼い勘三郎の天才ぶりから、最も脂の乗り切った時期の勘三郎をしっかり見つめていた方です。

  先代の勘三郎さんについての本もある著者ならでは、中村家の温かい家族の様子がうかがわれて、ほのぼのとします。先代は、18代目の天才ぶりを見ながら、厳しく指導することが、ご自身の務めと思っていたのでしょう。

  18代目の人間的な魅力はもちろんのこと、丸谷才一、ピエール・カルダン、ロバート・デニーロたちとの交流も興味深いですし、仁左衛門、團十郎、海老蔵、獅童との意外と濃い関係も面白く読みました。勘三郎さん、舞踊と世話物が絶品なのはもちろんですが、盛綱陣屋や実盛物語などの義太夫狂言でも、評価されていたんですね。また、傾城反魂香のおとくなどは、行き届いた女房ぶりに吃又役の役者から絶賛されるなど、いかに演ずる役の幅が広かったかということがうかがわれます。

  こうした、役者関係の本は、読んでいて自分の鑑賞体験と照らし合わせて面白いのもあるのですが、自分が感じとることのできなかった芝居の見方を教えられるというのも大きいです。舞踊に関しては、まだまだだな、と思いました。

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