2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

« 黒柳徹子の「レティスとラベッジ」@EXシアター | トップページ | 映画「ズートピア」 »

「仮名手本忠臣蔵第1部 大序~四段目」@国立劇場

Photo_2       国立劇場開場50周年記念の、仮名手本忠臣蔵、3か月連続完全通し狂言ということで、まだ1場も見たことない私、行ってまいりました。口上含めるとのべ5時間半の長丁場、ああ面白かった。

1場も見たことのない私の忠臣蔵の認識、名前が変えられてる(塩治判官と高師直くらいは知っている)、仇討ちは一緒だが、参加しなかった藩士のサイドストーリーの方が多い、長いからみどりで見ても忠臣蔵っぽくない(義経千本桜みたいに)、勘平おかるの場面等を除けば、義太夫狂言で重い、だったんですが、1部は本筋に近いところが多く、わかりやすかったです。

完全通し上演と謳っているだけに、通常上演されないという場面も多いそうなのですが、おかげで初心者にはお話がすーっと入ってきました。「歌舞伎見物のお供」さんに普通上演されない場面も含めて詳しいあらすじがあるので、とても参考になりました。

まず、開演15分前に、お人形の配役説明があります。特別感満載(今日まで知らなくて見損なわなくてよかった!)。幕があくと、大序兜改めの場。お人形のように並ぶ登場人物。うわあ高師直は左團次さんですよ。直義の松江のきれいな声、若々しく師直に翻弄されてイライラする桃井若狭之助は錦之助秀太郎さんの顔世御前、50年前から演じていらっしゃるそうで、でも貞淑な凛とした奥方で素敵。梅玉さんの塩治判官は、もちろん気品と落ち着きが似合っています。

2段目、力弥使者の場米吉の小浪が客席から「かわいい!」という声が上がるほどかわいらしく、力弥(隼人)といいカップルです。松切りの場、加古川本蔵(団蔵)が、いかにも忠義の家臣で、すばらしい。この場面は、上演されないんだそうですが、師直を討つと息巻く若狭之助といったん受け入れて見せる本蔵の主従の関係を描いていていいいのにな。

3段目、本蔵は急ぎ師直に贈り物を献上します。取り次ぐ伴内(橘太郎)。ここはほっとするコメディ場面ですが、こういう場面があること自体がいいです。しかも橘太郎さん、最高。
そしてこの贈り物がきいて、若狭之助には刀も投げ出してへこへこする師直。陰で見守る本蔵。

しかし、若狭之助にへつらったことでイライラして、さらに顔世御前にふられたために、後からやってきた判官をいじめて、ついには切り付けられてしまう、刃傷の場になります。こんなことで切っちゃまずいでしょ、という気がするのは否めませんが、たしかに師直憎たらしい。

さて、刃傷の場に判官についていなければいけなかったのに腰元おかる(高麗蔵)と逢引していた平野勘平(扇雀)、後悔しますが、とりあえず切腹は止められて、二人で旅立ちます。この二人が勘平おかるかあ。扇雀さん、ちょっと落ち着いてますが、立ち役もいい感じ。

そして4段目は第1部のクライマックス、判官切腹の場。申しつけに来る二人のうち、判官に同情的なのは石堂で、これが左團次さん二役、アンタが原因で、と思いますが、憎たらしい薬師寺(彦三郎)に比べて立派な武士です。

白装束で覚悟は決めているものの、一目城代家老の大星由良之助に会いたいと待つ判官。そして、もうだめかと刃を突き立てたところに、由良之助(幸四郎)がようやく登場。観ているこちらにも待ちかねた判官の気持ちがうつり、二人の、言葉少ない最後の対面に、判官の言葉にならない遺言にぐっときて泣けました。

その後はお家のいろいろ(顔世御前の焼香の香はそのお役の方が用意するそうでいい香りでした)があり、この場も役者さんたちの動きが面白いのですが、最後はいかにも続きが気になる由良之助の館への別れ。いつか必ず無念を晴らすと誓う由良之助。

完全上演すばらしい、来月も楽しみです。

« 黒柳徹子の「レティスとラベッジ」@EXシアター | トップページ | 映画「ズートピア」 »

歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「仮名手本忠臣蔵第1部 大序~四段目」@国立劇場:

« 黒柳徹子の「レティスとラベッジ」@EXシアター | トップページ | 映画「ズートピア」 »