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黒柳徹子の「レティスとラベッジ」@EXシアター

Lettice  黒柳徹子さんが、しゃれた海外のコメディの舞台を長い間続けているのは前から知っていて、一度見たいと思っていましたが、ようやく念願かなって見てまいりました。

  演目は「レティスとラベッジ」、イギリスの人気脚本家ピーター・シェーファーが、ハリー・ポッターのマクゴナガル先生役、マギー・スミスのために書いたコメディです。1987年ロンドン初演、1990年NYで上演、トニー賞作品賞にノミネートされたほか、マギー・スミスが主演女優賞を受賞しているそうです。

黒柳さんは、1989年(NYより前ですね!)に海外コメディシリーズの第1弾として初演、相手役ロッテ(「ラベッジ」じゃないんですよ。ラベッジは人の名前じゃないんです)は山岡久乃、2度目は2000年に高畑淳子で、そして今年は麻美れいがロッテ役を務めました。

舞台はロンドン、古い貴族の屋敷を案内するレティス(黒柳徹子)。見学者のために、つい話を面白くしてしまう彼女。あるとき歴史保存協会のロッテが見学者に紛れていて、ロッテを糾弾し、やめさせてしまいます。しかしいろいろあって二人には友情が生まれ…。

徹子さん、子どもの頃からテレビの人でしたが、80歳を越えた近年は、往年の歯切れのよいおしゃべりも若干聞きづらくなり、「徹子の部屋」のマイペースな司会もあって、さてどんな感じかしらとの不安もないではなかったのですが、いやーびっくり。休憩挟んで2時間半の舞台、7割は彼女のセリフ。たしかに聞き取りにくいところはあるんですけど、セリフの勢いや力強さにはまったく感心しました。冒頭など、数回の案内の場面がちょっとずつちがっていてほんとにおもしろく引き込まれるんですが、話す方はたいへんなエネルギーでしょう。

レティスはこよなく歴史と女優だった母を愛し、人々を楽しませることが好きな、風変わりでおしゃべりな女性なんですが、強烈な黒柳さんの個性と相まって、ほんとにチャーミングな、素敵なキャラクターになっています。かんだり、セリフがかぶったりしているのが、むしろ彼女らしさに感じられたりするくらい。

2幕の団時朗さん(「べっぴんさん」にも出てますね)とのシーンは、まるっきりコントで、すばらしいツッコミぶりでした。

対する麻美れいのロッテ、ほっそりとした長身で(それも年配の方のやせてるのとは違う、女優のスタイル!)、生真面目な雰囲気がレティスと対照的。小気味よいキレのあるセリフ、場面によっては優しく温かく、ものすごくこの役に合っていました。

こうなると、あとは、ピーターと徹子さんと麻美さんの思うがまま、観客は笑ったりハラハラしたり、対照的だけれどともに寂しい二人の友情にホロリとして。

かなり前の方の席だったんですが、近くで見ても徹子さんおきれいで、先日の平幹二朗さんといい、歌舞伎の藤十郎さんといい、野村万作さんといい、この世界の80代はどうなっているんだろう、としみじみ思いましたです。

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