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「クレシダ」@シアタートラムー平幹二朗さん最後の舞台

Cressida  平幹二朗さん、あの迫力ある容姿と声、いつか舞台で見たいと思ってからずいぶんたちますが、やっと見ることができました。

演目は、イギリスの劇作家ニコラス・ライトが2000年に上演した「クレシダ」。1630年代のイギリスのグローブ座、女優はおらず、少年俳優が女性を演じています。年をとって女性が演じられなくなった俳優シャンク(平)は、少年たちを教えています。ある日浮浪児のような少年スティーブン(浅利陽介)がやってきて舞台に立ちたいといいます。シャンクは彼をシェイクスピアの「トロイアとクレシダ」に抜擢することに…。

平さん、何と82歳だそうですが、180cmという大柄で、彫の深いお顔だち、とにかく迫力ある容姿と声、シェイクスピアの名台詞や立ち回りもあって、こういう平さんが見たかったと思っていた姿そのままで、こういうのもへんですが、こういう演目でよかったーと、ちょっとお得な気持ちになりました。

相対する浅利さん、なまったセリフから、繰り返しシャンクの指導を受けての微妙なせりふ回しのちがいや、少年なのか女性なのか微妙な雰囲気を素敵に演じています(このチラシも舞台とは違いますが美しい!)。今の「真田丸」の小早川秀秋は容姿までそっくりと言われていますが、今私ドはまり中の「新選組!」でも、近藤勇の養子周助を若干17歳で熱演しています。ああ、「山本さんが俳優としても理想です」とか言ってたあの周助がこんなにも立派な俳優さんに(いや、そういえば今日もらったチラシでもいい芝居にいろいろキャスティングされていました)。

出演はほかに、支配人(高橋洋)、人気少年俳優ハニー(橋本淳)、グーフィ(碓井将大)、トリッジ(藤木修)、衣装係ジョン(花王おさむ)。花王さんって、私、今年だけでジキルハイド、月こうこうとこれで3本目ですよ。いろいろなお芝居でご活躍で、これでも、ひょうひょうとしたいい味のジョンでした。少年俳優たちも動きが軽快で、出演者たちが口々に演出の森新太郎さんは、稽古が細かくて多い、と言っていたのが表れていたように思いました。

高橋洋はどこかで見たなと思ったら、「赤めだか」のいやみなプロデューサーだった人ですね。明るい雰囲気のイケメンで、これからも活躍しそう

お芝居は最後に向けて盛り上がり、ネタバレになるので詳細は書けませんが、ふっと泣いちゃいましたよ。イギリス人ってほんとに観念的になりすぎず、でも必ず陰影があるというか、心に突き刺さるような芝居を生み出すのがうまいなとうなります。

シアタートラムはこれもまた見やすい小ぢんまりとしたいい劇場でした。

(追記)

その後、高橋洋さん、「ゆとりですがなにか」で、岡田将生のお兄ちゃんという、けっこう目立つ役で出ていたことを思い出しました。高橋さん、ごめんなさい。彼のブログ、きめ細やかな文章がつづられていて面白いんですが、このお芝居に入るにあたって、平さんについても書いています。http://blog.livedoor.jp/yotakahashi31/archives/47529235.html

なんでも体力維持のために芝居の帰りにも電車を使う平さんは、主演俳優のオーラダダ漏れの革ジャン革パンツブーツサングラス姿で…って想像するとすごすぎる。

(追記その2)

なんと、このわずか1か月後の10月23日、平幹二朗さんは、自宅で急死されました。ほんとうに舞台では、82歳というお年をまったく感じさせない、力強い生命力に溢れたお姿で、ああ、初めて見るのは今頃になってしまったけれど、まだ何度も平さんの舞台を見たい、と思っていたのに。

しかし、最後まで現役で、主役を演じられていた人生に、悔いはないことでしょう。ご冥福をお祈りします。

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