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「I LOVE MUSICALS(アイ・ラブ・ミュージカルズ)」@武道館

Ilm21日だけのミュージカルコンサート、「アイ・ラブ・ミュージカルズ」に行ってまいりました。

出演は、おなじみラミン・カリムルーとシエラ・ボーゲスの、ロンドン「オペラ座の怪人」25周年公演コンビ、2年前に「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」でもラミンと共演していたピーター・ジョーバック、そしてロンドン「レ・ミゼラブル」25周年記念コンサートのジャベール、ノーム・ルイス、日本から新妻聖子、と、すごいメンバー。期待にたがわぬ、豪華なコンサートになりました。

1日昼夜の2回のみということで、武道館は端を除きほぼ満員。せっかくの東京フィルでもあり、1曲聞いて、本当は普通のホールの音響のいいところでもっと近くで(2階席だった)見たかったなあと思いましたが、出演者たちの力強い歌声に、すぐ忘れてしまいました。セットはないものの、バックの映像と照明で、うまく雰囲気も出していました。司会と通訳がいないということで、脚本があったようなのは(スクリーンに字幕が出ます)仕方がないですね。Pj_3

ピーター・ジョーバックはスウェーデン生まれで、母国で活躍した後、ウエストエンドで「ミス・サイゴン」のクリスやファントムを演じ、ブロードウェイでもファントムをやっている人。この中では一番声が高く、明るい雰囲気で、幅広い役柄ができそうな俳優です。この人がこの、I Love Musicals コンサートの発案者なんですね。どうりで彼も出た「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」(2014)と曲の構成が少し似てたんだ。

ラミン・カリムルーはそのミュージカル・ミーツ・シンフォニー、昨年の「PRINCE OF BROADWAY」以来Rk3回目。あの目をまんまるく見開いて力強い声を響かせるオーラは追随を許さない雰囲気。気さくな人柄もうかがえて、見るたびに好きになります。この方、テヘラン生まれで革命のときにカナダに移住したというイラン人。うわあ、世界中に歌のうまい人っているんだなあと。「Love Never Dies」のオリジナルキャストでファントムをやっていますが、あのどうかと思う続編よりは、本編のファントムの方がずっといいですよね。

シエラ・ボーゲスはデンバー生まれのアメリカ人。2007年のリトルマーメイドSbオリジナルキャストのアリエルだったとは初めて知りました。「Love Never Dies」のクリスティーナをやってから25周年記念公演でもクリスティーヌだったのはラミンといっしょ(私のクリスティーナって言ってました)。ファルセットも美しく、堂々としたたたずまいでかっこよかったです。この人に合わせて作ったからあんなに歌の難しいミュージカルになっちゃったんでしょうかね。

ノーム・ルイスも楽しみにしていました。フロリダ生まれのアメリカ人。ロンドンレミゼ25周年記念コンサートでジャベNormlewisールを演じた時は美しく、ほんとにかっこよかった。今回、大きな体から出るよく響く低めの声が、後の二人と対照的で素敵でした。後半のトニー賞ノミネートの「ポギーとベス」のユーモアあふれる歌もよかったです。

新妻聖子、このキャストの中で歌うのはたいへんなプレッシャーと喜びだったと思いますが、やっぱり日本のミュージカルスターの中でも歌唱力がある彼女、終始すばらしいパフォーマンスでした。

前半まずよかったのが「リトル・マーメイド」から、シエラの「Part of the World」。Niitumaseikoアニメが大好きで、ディズニーCDでも繰り返し聞いていた歌ですが、シエラの声質にも合ってて、素敵でした。シエラもあの空中ひらひらやったのかしら。

そしてそのときトリトン王だったノーム・ルイスの「ノートルダムの鐘」の「Out There」。これもおなじみ。スケール感のある歌なので、ノームの豊かな声でとってもよかったです。

ここからは、「ガイズ&ドールズ」、ガーシュイン・メドレー、「秘密の花園」、ソンドハイムの「ザ・カンパニー」と、なじみのない曲が続きます。ガーシュインの曲はそれでも聞き覚えはありますが、こういうとき、なるべく名作は見ておきたいと思いますね。1部ラストはウェストサイド・ストーリー。初めの方で、ミス・サイゴンをピーター、ラミンと聞かせてくれた新妻聖子が、シエラと堂々とデュエット。

休憩後は、まず、キャバレーとシカゴ。ピーターはMCも演じていて、赤いスーツで濃いMC。キャバレーも必須科目ですね。シカゴは女性二人だけで「All I Care」の雰囲気をうまく盛り上げていました。

そしてお待ちかねの「オペラ座の怪人」メドレー。前述のとおり、25周年記念公演の主役二人の歌を生で聞けるなんて。この後もラミン、ロイド・ウェバーに指名されたんだと自慢してました。シエラの「Phantom of  the Opera」 の超絶高音には、武道館全体の拍手がしばらく止まりませんでした。さらに、ブロードウェイでファントムを演じた3人の声色の違うスターの「The Music of the Night」 の豪華なこと!(ピーターはコーラスも入れてた!)

ここで当然大盛り上がりなんですが、さらに、私の愛するChessの「I Know Him So Well」の女性デュエット、Sweeny Toddの「Nothing's Gonna Harm You」(新妻聖子)、そしてなんとノームの(途中歌詞が飛んじゃいましたがご愛敬)「Joanna」と続いて感動。Nothing's...は、映画や舞台版のCDの方より美しくて感動的でした。

この後もけっこう知っている曲が続き、いよいよプログラムラストは「レ・ミゼラブル」のメドレー。ノームのジャベールはいうまでもなく、ラミンも25周年記念コンサートでアンジョルラス、新妻聖子は日本でエポニーヌとファンテーヌということで、5人なのに厚みのある、素晴らしいメドレーでした。

通しで振り返ると、大ヒットまでしていないものも含めて、みんなソンドハイムがすきなんだなあ、ということと、やっぱりファントムとレミゼの曲はいいな、盛り上がるなと思いました。

しかし、このファントム、日本では劇団四季の独占で、四季に入らない限り、どんなに素晴らしいミュージカル俳優でもファントムをやる機会は(例外はあるのかもしれませんが)ないでしょう。こんなに個性のちがう3人の俳優ががいずれもファントムを一つの目標としてがんばって、そして実際に演じたというのをみると、ちょっと残念な気がします。もちろん、ファントムも含めたくさんの人気作品を持っているから、四季があれだけの規模で毎日ミュージカルをやって、たくさんの人が楽しんでいることはいいことなんですけどね、ちょっとね。

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