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酒井順子「女を観る歌舞伎」、山川静夫「歌舞伎の愉しみ」、鎌倉恵子監修「一冊でわかる歌舞伎名作ガイド50選」

Photo最近読んだ歌舞伎の本3冊のご紹介です。

最初は人気エッセイスト酒井順子さんの「女を観る歌舞伎」男性より女性が好き、歌舞伎も女形に目が行き、嫉妬する女、身を落とす女、無理する女‥と、歌舞伎の人気演目の女性の描かれ方に注目して語っていきます。

単なるあらすじじゃないだけに、ふむふむ、そんな見方もあるか、とより興味がひかれます。男女の仲については、江戸も明治も現代とそう変わらないところも多く、一見古めかしい設定の中に、生の女の魅力があふれている歌舞伎の面白さをうまく伝えていて、これから見ようという方にもおすすめです。酒井さんとは年齢はそう変わらないのですが、20代からみているということで、往年の人気役者の舞台もたくさん見ているのがうらやましいです。

Photo_2歌舞伎通の元NHKアナウンサー山川静夫さんの「歌舞伎の愉しみ方」は、歌舞伎の約束事や演目の種類の説明など、基本知識が読みやすく、コンパクトに整理されています。ふーん、もっと早くこれを読んでいたら、いろいろわかったのに、と思うこともありますが、まあ何回か見ていればわかることも多く、でも何回か見て歌舞伎が好きになった人には、同じ歌舞伎ファンの気持ちが伝わってくるというよさもある本です。

山川さんは、NHKに入る前から歌舞伎に親しみ、名物アナウンサーとして歌舞伎に関する仕事をしながら、大好きな歌舞伎の伝道師に。なんて恵まれた人生でしょう(と思わせるものが歌舞伎にはありますね)。ときどき歌舞伎座でお見掛けするのですが、お元気でいらっしゃってる、とうれしくなります。

 

50最後は「一冊でわかる歌舞伎名作ガイド50選」。私、歌舞伎を見始める前から「あらすじで読む名作歌舞伎50」を読んでいて、今も繰り返し見ているとしつこく書いていますが、ほとんどコンセプトは似ているものの、2012年11月発行と新しいのに(あらすじで読む‥の方は、2004年発行)、写真はなぜか古く、藤十郎さんや菊五郎さんはお若いし、團十郎さんがたくさん出ているし、芝翫さんや富十郎さん、そして福助さんなども出ているので、写真を見ているだけでも楽しいです。先代萩で八汐を團十郎がやっているとか、国姓爺合戦で和藤内を猿翁、錦祥女を玉三郎とか。
Arasujikabuki

発行時期から見て、この本は、2013年4月の新歌舞伎座開場に向けて、人気演目を人気役者で紹介するというコンセプトだったのでしょうが、富十郎、芝翫、雀右衛門、猿翁はともかく、團十郎、勘三郎、三津五郎、福助といった役者の写真の多さを見ると、残念な気持ちがまたもいや増すのでした。

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