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「Prince of Broadway(プリンス オブ ブロードウェイ)」ジャパンプレミア@シアターオーブ

Pobブロードウェイのレジェンド演出家であるハロルド・プリンスの偉大な業績であるミュージカルの名シーンで構成される「プリンス・オブ・ブロードウェイ」が、NYに先駆けてジャパンプレミアをやるということで見てまいりました。名前のプリンスにひっかけた、なかなかしゃれたタイトルですね。私のお目当ては何と言ってもラミン・カリムル―です。

ハロルド氏は今年87歳(!)、60年もブロードウェイの第1線で活躍してきて、トニー賞を21回も受賞しているという人ですから、大ヒット作も多数で、それをつなぐだけでも盛り上がるわけですが、このショーは名演出家・振付家のスーザン・ストローマンとの共同演出で、新しくシーンを作るということで、キャストに合ったシーンが丁寧に作られている感じがしました。衣装もセットも演目ごとに(2、3曲ごとに)ちゃんと変えていて、しかもさほど安っぽくないという贅沢さ。よくぞ日本まで持ってきましたね。

演目の間のプリンス氏の語りは、市村正親さんが吹き替えているので、見やすかったです。市村さんは「オペラ座の怪人」、「蜘蛛女のキス」で、プリンスの演出を受けているそうで、パンフレットの二人の対談でも仲良さそうでした(このパンフレット、ものすごく情報量が多いので、お薦めです。というか、普通はパンフレット買うものですかね?いっぱい行ってるとたまってしまうので、私買わない方が多いんです)。

プリンス氏はただ歌って踊って楽しいミュージカルだけではなくて、社会問題を反映させたり、殺人鬼や心の闇まで迫るドラマを扱ったりと、ミュージカルの表現を追求してきたと回想しています。昔はミュージカルの製作費も安く、新しい脚本家をさがしていたと。だから、「ウェストサイドストーリー」、「屋根の上のバイオリン弾き」、「スウィニートッド」等のさまざまなミュージカルが生まれたんですね。

プリンス氏はあまりにも作品がたくさんあるので、未見のものの方が多く、1幕の「Follies」のシーンは、現在と過去のカップルが出てきたのが混乱したりしましたが、選ばれた名曲を、ブロードウェイのスターたちが楽し気に歌い踊るんですから、贅沢なミュージカルの時間で、何度も鳥肌立っちゃいました。

まずラミン。華やかな力強い歌声。ルックスもエネルギーにあふれていてかっこいいです。人気者なので、あまり歌わないシーンでもたくさん出番があって(「スーパーマン」も!)楽しませてくれました。「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2014」でも聞いていますが、もちろん「オペラ座の怪人」も素敵でした。

その怪人をデュエットしたのはケイリ―・アン・ヴォーヒーズ、まだ22才くらいですが、恐ろしいまでの歌のうまさと大きな目の美貌で、ウエスト・サイド・ストーリーのマリアもよかったです。

前半、もう一つ盛り上がったのが、トニー・ヤズベックの「Follies」のタップダンス。「TOP HAT」のアラン・バーキットは軽やかな体重を感じさせないタップでしたが、トニーのは力強い、表現力にあふれたダンスで魅了されました。

「キャバレー」は見たいと思っている演目のひとつ。ジョシュ・グリセッティが美しいMC。ハロルドも思い入れのある役だそうですが、アダムもMCをやっていて、よく思い出を話している役です。ジョシュのMCを見ると、アダムのはちょっといかついのではという気がしますが。ジョシュ、2幕では「蜘蛛女のキス」のモレーナもよかったです。

ベテランのナンシー・オペルと、シュラ―・ヘンズリーの「スウィニー・トッド」の出会いの場面もうれしかったです。映画のヘレンも、日本版の大竹しのぶも、演技力はともかく、歌はもうちょっとうまい人で聞いてみたいと思っていたので、この難曲を生で聞けて感激。その後のアンサンブルのコーラスも、このキャストで歌うんですから、人数比でみて音の厚いこと。シュラ―の「屋根の上のバイオリン弾き」は、演技に引き込まれて、本当にこの演目を見に来たみたいな気持ちになりました。

唯一日本人キャストの柚希礼音。背が高くてとっても可愛いお顔。上半身ムキムキなくらい鍛えていて、バレエ的なすごいダンスを踊ってくれました。歌もがんばっていましたが、ちょっとこのキャストの中では気の毒でした。でも1幕のヤンキースの歌はダンスしながらでなかなかアピールしてくれました。彼女、パンフレットで、NYでのレッスンのことをとても率直に、きっとそんな感じだったんだろうなということを語ってくれていて、その素直なお人柄に好感が持てました。退団後すぐの舞台だったそうで、宝塚ファンの中では、10年に一人の逸材とされている方だとか。これから頑張ってほしいですね。

ということで、ミュージカルファンには楽しめること請け合いなんですけど、一方で、1本のミュージカルでストーリーとキャラクターをとことん味わう方が、やっぱり自分は好きなんだなと思いました。素晴らしいパフォーマンスに、何度も鳥肌立ちながらも、2時間、そのお話に浸って、泣いたり笑ったりしたうえで、主役の渾身のショーストッピングナンバーを聞くときの醍醐味とはまたちがうものだなあと。

そして、経歴をみると、必ずしも新作や大作の主演を演じている俳優さんばかりではないのに(もちろんハロルドの目にかなった俳優ですが)、歌のうまさ、舞台での表現力、私が主役よというオーラは見事です。比べると、日本のミュージカル俳優たちはおとなしいというか、もっと自分をアピールしてもいいんじゃないかなあ、と思いました。

(おまけ)

Fw212月のフランク・ワイルドホーンのコンサート、アダムの入ったチラシができていました。フランクさんのすぐ右、一番上のいい場所に、RENTの最後のツアーのときのかっこいい写真で。Fw

ちなみに変更前は右のチラシで、来なくなったダグラスさん、かっこよかったのに、ファンの方残念でしたね。

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