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来日ミュージカル「PIPPIN」@シアターオーブ

Pipin今年の1月にブロードウェイでクローズしたPIPPINが全米ツアーの途中で東京公演をやるということで、昨夏にNYに行った時にはけっこう人気で見ようか迷ったものだったので、行ってきました。もとは1972年初演ですが、2013年春に新演出で上演され、トニー賞のリバイバル作品賞ほか何部門かで受賞しています。

舞台はサーカス小屋。リーディングプレーヤーの紹介で、ピピン王子の物語が劇中劇として上演されます。ピピン王子は学校を出て父カール王の元に戻り、自分をささげるものを探して、異教徒との戦いに出たり、自分で国を統治しようとしたり迷走しますが、未亡人キャサリンと出会い愛するものの、彼女との平凡な生活は自分の求めるものではないと飛び出し…。

ピピンとカール皇帝は8世紀に実在して西ゴート族を攻めたりしていますが、歴史ものというよりはおとぎ話のような感じでコスチュームは自由、笑わせながらお話は進みます。自分探しという誰にでもちょっとあるテーマを、大マジメではなく、ちょっと斜めから見るというのは、最近の流行りなのかな、という気がしますが、愛を歌い上げるというよりやっぱり今の時代に合っているんでしょう。

アンサンブルシーンにはシルクドソレイユ風のおしゃれな、本格的なアクロバットやマジックがふんだんに出てきて、楽しませてくれます。ロープアクロバットなど、こういうの見たことある、と思っていたら、以前見たことのある7 Fingers のメンバー、ジプシー・シュナイダーがサーカス部分を振付けていたんですね。

でも、アクロバットや手品の入り方がうまくて、サーカスの合間におざなりな話が進んでいくとかではなく、ミュージカルとして十分な完成度があるところがこの作品のいいところだと思いました。

前述のように、クローズ直後のツアーのせいか、ブロードウェイキャストも含んだキャストのレベルが高くてすごくいいカンパニー。これまでオーブの来日ミュージカルがキャスト名をサイトで告知してくれないのを、不親切すぎるとさんざん文句言っていたんですが、今回は、公式サイトの翻訳のみとはいえ、キャスト紹介のページ がちゃんとあります(劇場でも俳優名のアルファベット順だけじゃなくて、ちゃんとキャスト表を表示してほしいですが)。

主演のリーディング・プレーヤーのガブリエル・マクリントンは、ブロードウェイキャストでもあり、抜群のスタイルにのびのびとした演技で、ボブ・フォッシーのスタイリッシュなダンスもはまっていてとってもよかったです。ピピン役は新人のブライアン・フローレス、長身の甘いイケメンで、歌がうまく、応援したくなる雰囲気でした。

カール王のジョン・ルービンシュタインはなんと1972年のピピン役のオリジナルキャストで、軽くて面白くて最高。ルイスのエリック・アルテミスもハンサムなおバカキャラが最高でしたが、彼は本作品のオリジナルキャストのルイスでした。

そしてACT1でひときわ歓声を浴びていた祖母バーサ役のプリシラ・ロペス。なんとあのコーラス・ラインのダイアナ役のオリジナルキャストで、「Nothing」や「What I did for Love」をオリジナルキャストアルバムに残している方ですよ!観客へのアピールやオーラがすごくて最後はびっくりする演出もありました。

ほかのキャストも一人一人個性的で、肉体美とスキルに感動でした。

さて、最初の方で強烈な最後10分間のフィナーレがあります、と告知され、楽しみにしていたのですが、こうきたか、という感じ。ありかもしれませんが、うーんちょっと。私はやっぱりもうちょっと違う方が好きだったな。

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