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「NINAGAWAマクベス」@コクーン

Macbeth見る機会があったらなるべく見たい蜷川演出の舞台、蜷川さんの代名詞ともいえる「NINAGAWAマクベス」をコクーンで(彩の国じゃなくて)やるというので行ってまいりました。

マクベスの台詞はそのままに(領地や人名も一緒)、戦国時代風の衣装と殺陣、妹尾河童氏による舞台装置は仏壇風。この演出は、芝居を見ていない時期の私も知っていたくらい、有名でした。まずこの作品を生で見られたということに感激。

舞台装置、さすがです。欄間の飾りが少しも安っぽくないし、外扉、中扉を使った演出も舞台転換にも生かされてて効果的。これが1980年に出現したというのだから、それは斬新だったでしょう。

マクベスに市村正親、マクベス夫人田中裕子、マクダフ吉田鋼太郎、バンクォー橋本さとし、ダンカン王瑳川 哲朗(キャー「大江戸捜査網」で渋い侍やってた方だわ)、マルカム柳楽優弥、がメインキャストです。

これらの個性的なキャストが、蜷川さんの世界観に乗って厖大な台詞をあやつります。この世界に外れたキャストは一人もいないところはさすが。市村さん、大河「江」の光秀を思わせる苦悩の演技、吉田剛太郎は、先日もドラマ「経世済民の男」で熱演していましたが、舞台でこそ光る人。ちょっと声がかすれているかな、と思ったのは、2幕での絶叫のためだったのでしょうか。

強いて言うと、田中裕子は、かろうじて合格点という感じ。特に独白シーンはとっても平凡な気がしました。そして、柳楽優弥はやや残念。せっかくこれだけの重厚なキャストの中に一人若くいるのに、必死さだけが印象に残りました。まあ、若くしてカンヌをとってその後悩んでしまったということだったので、こんな立派な舞台で重要な役を務めているのはよかったと思いましたが。橋本さとしは声も姿もかっこいい。メイン以外は、選りすぐられていて、門番の沢竜二、老人青山建三など、印象的でした。

しかし、今の私がこの芝居を見ると、どうしても歌舞伎と比べてしまうんですね。マクベスといえば3人の魔女、この舞台では女形の赤姫姿の3人ですが、一人はまさに中村京蔵さん(勘定奉行の方)で、もう一人は大衆演劇出身の神山大和。武士たちが重々しい台詞を語るところは、歌舞伎に見えて仕方がありません。

そうなると、殺陣もちょっとゆるい気がするし(時代劇俳優ではない市村、吉田のお二人はがんばってたとは思いますけど)、、じゃあ歌舞伎でもいいのでは?というより歌舞伎役者がやればよかったのでは?という気持ちがぐるぐる。でもすべて歌舞伎役者でやった「NINAGAWA 十二夜」などもありましたしね。衣装も辻村寿三郎さんなんですけど、そんなに奇をてらわない和装なので、先日の秀山祭とか、新春大歌舞伎に比べると地味に感じました。衣装って実はとっても進歩しているんですね。

そうそう、歌舞伎を連想しながら見るせいか、録音で大音量のクラシックの音楽がちょっと違和感。初演のときは新しかったのかもしれませんが、邦楽でなくてもいいから、小編成でもいいから、生演奏の方がよかったし、例えば、せっかくのマクベスの独白シーンに感動的な音楽はかえって邪魔な感じがしました。

蜷川さんの代表作なのに、歴代キャストを調べようと思っても、一覧できるサイトはなかったんですが、平幹二郎、北大路欣也、唐沢寿明(別演出)等がマクベスを演じているようです。やっぱり世間の度肝を抜いたころに平さんで見たかったかも。

「NINAGAWA 十二夜」見ました。うん、こっちの方がしっくりくる、というか傑作です。

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