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「義経千本桜(渡海屋・大物浦)」国立劇場歌舞伎鑑賞教室

Kikuyoshitune_223x320「義経千本桜」といえば歌舞伎の演目でも重要な地位を占めていると思うのですが、これまで見たことがありませんでした。秀太郎さんの静御前とか、猿之助の狐も義経千本桜だったけど、チラシ見ると違うのみたいだし、??でも菊之助さんだし、と今回は予習もしなかったので慌ただしく社会人歌舞伎鑑賞教室へ。でも3列目正面という、生まれて初めてのかぶりつきのお席です。

はじめはおなじみの歌舞伎教室で、今回はシンプルに、萬太郎さんの実演をまじえながらの説明。かわいらしいお顔ながら、声がよく、所作もきりっとしていて期待の若手だなあと思いました。本編での義経もお人形のように気品がありました。

さて、いよいよ2幕休憩なしでの義経千本桜。萬太郎さんの詳しい説明があったので状況はよくわかりました。

渡海屋は海鮮問屋(はじめ耳で聞いてそう思った(恥)じゃなくて廻船問屋。義経をかくまう主人銀平の菊之助、いつものすっきり色男ではない旦那のお顔のこしらえが、菊五郎さんそっくりで、今も化粧映えする菊五郎さんですけど、若いころはさぞや美しかっただろうと想像させてくれました。

お柳の梅枝は最近いい役をしているなあと思っていましたが、若さに似合わぬ貫禄があり、これまた父の時蔵さんそっくり。この二人も親同士と同じようにこれからいろいろな相手役を演じていくのだろうなあと、楽しみに思いました。

相模五郎がひいきの亀三郎でいつもながら面白く気持ちよく、丹造もイキがよくてかわいいと思ったら尾上右近。

しかし、やっぱり金曜夜の歌舞伎は、義太夫の心地よさもあって集中力がとぎれるなあと思っていたらばですよ、「大物浦の場」はすごかった!

まずは典侍の局(梅枝)の力いっぱいの語りに感動した後、五郎、丹造にも見せ場がしっかりあります。右近、若者のお顔が繊細で美しく、動きもキレがあって見惚れました。

そして、満身創痍の菊之助知盛の登場。まず、化粧と衣装にどきっとしました。夢に出てきそうな壮絶なお顔ですよ。目の下も真っ赤で、きれいなお顔の方がこういう扮装をするともうすごい迫力。

クライマックスに至る渾身の知盛。最後になって、やっと、愛読の「あらすじで読む歌舞伎名作50」で出ていた「碇知盛」だったんだー、これ、碇をかつぐ仁左衛門さんの写真がかっこよくて、いつか見たいと思ってたんでした。

身を投げる知盛が持つ碇と縄は、実際にはどのくらいの重さなんでしょうか、ずっしりとした重さが感じられ、悲劇的ながら、一種カタルシスを感じます。さすが、吉右衛門さんの指導の賜物ともいえましょう。

弁慶の団蔵さんが休演で残念でしたが、義太夫の谷太夫さん、葵太夫さんもところどころそちらを見てしまうくらいの迫力で、たいへんお得な鑑賞教室でした。

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