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「海をゆく者」@パルコ劇場

Umioyukumono朝ドラ「花子とアン」の伝助役ですっかり有名になった吉田鋼太郎さん、大好きな浅野和之さん、小日向文世さん、平田満さんが男性5人だけの翻訳劇をやるというので、見てみました。

原作はアイルランドの脚本家コナー・マクファーソンの「The Seafarer」。ロンドン、ブロードウェイをはじめ世界各国で上演されていて、2007年のブロードウェイでは、シャーキーをデヴィッド・モース(映画「インディアン・ランナー」と吉田茂のNHKドラマ「負けて、勝つ」に出ていた人でこのブログではおなじみ)が演じています。初演時マクファーソンはまだ30代半ばだったようですが、ものすごく才能ある人だと思いました。

舞台はリチャード(吉田鋼太郎)の家のリビング、クリスマスイブ。彼は最近目が見えなくなり、弟のシャーキー(平田満)が彼の世話をするために戻ってきています。友人のアイヴァン(浅野和之)が、酔っぱらって泊まっています。シャーキーの元妻と暮らしているリッキー(大谷亮介)が男(小日向文世)を連れてやってきて、みんなでポーカーをやることになります、実は男とシャーキーの間には秘密が…。

照明がいいなと思いました。カーテンを開けた時の窓からの光とか、部屋の明かりのつき方とか、夜明けとかを、うまく表現していたと思います。

キャストでは、なんといっても吉田鋼太郎が圧巻です。はじめはいかにも飲んだくれのこ汚い感じで、臭ってきそう。がなりたてる様子もどうしようもないんですが、徐々に愛着がわいてきて憎めない気持ちになっていきます。この方、カーテンコールではすらりとダンディな様子で頭を下げ、演技力を見せつけてくれました。噂の安蘭けいさんは先日「アリス」で見たばかりですが、とてもお似合いな二人。

浅野和之がまたいつもながらの軽妙な身のこなし、いつ何をやるのか目の離せないキャラクターを造形していました。小日向文世は、ひょうひょうとした紳士。大谷亮介は初めてですが、調子のいいあんちゃんのリッキーを熱演していたんですけど、カーテンコールの時に、思ったよりいいご年配だったので驚きました。

私的には、やや残念だったのが平田満。困った兄の世話を細々とやく、寡黙な弟なんですが(しかし実は、がある)、ただ静かなだけにみえるシーンが多く、ちょっと全体のテンポを間延びさせていたような気がしました。平田満さんって、失礼ながらどこにでもいそうな平凡な容貌で、どんな役でも的確に演じる実力派だと思うんですが、ウィンドブレーカーを着た姿がほんとに普通のおじさん過ぎてしまって。好みもあるでしょうが、このシャーキーって、もうちょっと主役の華のあるタイプの俳優さんの方が合ってるんじゃないかと思いましたですよ。海外でいったらヴィゴ・モーテンセンとか、ヒュー・ジャックマンとか、そうでなくてもショーン・ペンとかの役柄では。

ともあれ、休憩はさんで約3時間はちょっと長いかなと思うところもありましたが、実力派俳優の熱い舞台、楽しませていただきました。

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