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三谷幸喜「酒と涙とジキルとハイド」@天王洲銀河劇場

Jikiru_2いまだに歌舞伎では見たことのない愛之助、三谷幸喜の芝居に主演するというので、ダメかもと思いながらとったチケット、東京では珍しく芸術劇場プレイハウスと銀河劇場の2か所での上演ですが、銀河劇場の方に行ってみました。きれいなビルの中にあるのに、クラシックな雰囲気の小ぶりの劇場なので、温かみのあるセットととっても合っていました。

入口にお花がたくさんありましたが、優香への志村けんの豪華なお花をチェック。新聞の三谷さんのエッセーにも、優香の好演について志村けんとのやりとりが書かれていましたね。

さて、物語は、人格を善悪に分ける薬の研究をしているジキル博士(愛之助)、助手のプール(迫田孝也)、売れない俳優ビクター(藤井隆)、そしてジキル博士の婚約者、伯爵令嬢イブ(優香)の4人だけで、博士の研究室の場のみで進みます。

「おのれナポレオン」 では、おしい、説明の分、全体がちょっとだけ長いと感じましたが、こちらは1時間45分と短めでテンポよく、快適に楽しい気持ちのまま一気に最後まで行きました。シーンのバリエーションの入れ方がちょうどいいというか。それと、もっと下品にもなりかねないシーンの表現が、せりふも演出もさすがうまいなあと思いました。

藤井隆は、もともと器用な才人というイメージだったのですが、軽快で的確な演技。この人、私の中では、山口智充と並んでもっと派手に売れてもいい人の箱の中に入ってます。

プールの迫田孝也、初めて認識しましたが、とってもよかった。最初から最後まで、突っ込み役、進行役として舞台を回していました。これまでそんなに目立つ役はやっていない方のようですが、実力ある役者さんっていっぱいいるんだなあと感心。

愛之助さんは期待どおり、声もいいしロン毛の立ち姿も似合ってましたが、この人の振れ幅ってもっと大きい気がします。三谷さんがすこーしだけ歌舞伎の彼に遠慮したのかな、という感じもありました。

そして、今回の舞台では初舞台ながらあちこちで絶賛の優香。最初は、まあこんな感じね、と思ったのですが、後半はもうラブリンと藤井隆を振り回して大熱演。

台詞もきれいに聞こえていましたし、ナチュラルな素の彼女からのギャップの大きさや、シーン毎のキレや、終盤までも息切れ感がまったくないところ、そして何よりちゃんと笑わせてくれるところが、予想をはるかに超えていました。志村けんとのコントは、あまり真面目に見たことはないんですが、コメディセンスはそこで磨かれたにせよ、2時間弱の舞台を演じきるのはまた別で、さぞ努力したでしょうし、もともとの才能もそれだけのものがあったのでしょう。

ほんというと、1幕物のストレートプレイなら、もう少し手ごろな価格だとありがたいし、もしかしたら有名な俳優でなくても、例えば劇団でこのレベルの脚本なら十分面白いのかもしれないとも思いますが、有名な人には出てきたときに見る側に情報量が多いということはあるんですね。このお芝居では、優香ならではの面白さというのがあったと思います。ここまでできるとわかってたのかと思うと三谷幸喜えらい。

今回3階席(あったんだ!)だったのですが、思ったよりも見やすく(いちおうS席)、セットの高い部分にも見どころがありました。また、そこにいる、2人のミュージシャンが奏でる、温かみのある音楽や効果音が、丁寧に作りこんだ室内のセットともとても合っていました。
(追記2016.1.16)
大河ドラマ「真田丸」、信繁の親族で家臣という役どころで見慣れない俳優が出てると思ったら、プール役の迫田孝也だったんですね。髪型がまったくちがってわからなかった。上記のとおり、いい俳優さんだなあって思ってたから、これを機にメジャーになりそうでうれしいな。

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