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ミュージカル「ラブ ネバー ダイ」@日生劇場

Lnd「オペラ座の怪人」の作者アンドリュー・ロイド・ウェバーが、怪人とクリスティーナのの10年後を描く続編のミュージカル、日本初演です。主なキャストはWなんですが、市村さんファントム、濱田めぐみクリスティーヌ、万里夫ラウル、彩吹真央メグ、香寿たつきマダム・ジリ、山田瑛瑠グスタフというみなさんです。

これを見てもわかるように、主な登場人物は「オペラ座の怪人」と同じ。舞台をニューヨークのコニーアイランドのステージに移し、舞台や道化も交えて、再会したクリスティーナと怪人を中心に話が進みます。

舞台装置がいいです。怪人をモチーフにした輪の形のセットに幕が入ったり、バックにコニーアイランドの遊具のイルミネーションが見えたりして、黄味がかった照明とあいまって、小説や映画でいつもある種の胡散臭さとノスタルジックを感じさせるコニー・アイランドという場所の雰囲気を出しています。

多くはないキャストに重量感があるのと、オケも含めてウェバーの音楽が美しく、ちょうどいいくらいに「オペラ座の怪人」のモチーフが流れたりして、とっても見応えのあるミュージカルになっていました。

市村さんは、いつもの軽さとユーモアを封印してかっちりした演技。濱田めぐみは、私は最も好きなミュージカル女優の一人なんですが、ちょっぴり、曲に負けてました。劇団四季のアイーダのときにあんなに感動したのに。それだけ難曲が多い印象でした。声域が合ってなかったのかもしれません。あるいは、最近ファントムといえば昨年12月の 「華麗なるミュージカルクリスマスコンサート」のヤン・ジュンモと木村花代、「オペラ座の怪人25周年記念公演」のラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスが耳に焼き付いていたからでしょうか。普通ならセリフとなる部分も歌で綴られていくので、オペラ歌手の方がキャスティングされてもよかったかもしれません。ラウルの万里夫くんは髭生やしたりしてやさぐれて見せていますが、やっぱりかわいくてちょっと若すぎる感じ。まだまだ王子役な人ですね。

さて、ここからネタバレです(いつもなるべく肝となるところのネタばれはしないようにしているんですけど、この舞台に関しては、ネタバレしないと感想が書けない!)

ええーっと声を上げそうになったところが何度もありました。要は、怪人とクリスティーヌの愛の物語なんですね。

怪人はジリー親子の協力でアメリカに逃げ、コニーアイランドで才能を生かしてショーを運営し、ジリー親子も雇われています。そこへパリのプリマドンナとなっているクリスティーヌがラウル、息子グスタフとともに、ハマースタインの招きで歌うためにやってきます。ラウルは酒と博打に溺れて借金があり、怪人はもっと金を出すからクリスティーナに歌ってほしいと申し出…。

オペラ座の地下深く、魔力のような音楽を操ってちょっと魔法使いめいた雰囲気だった怪人が、なんか俗世に普通に暮らしている。そして10年ぶりに再会したクリスティーヌとは…

特に2場は、かわいい(歌もうまい)グスタフ君がどうかなっちゃうのではというサスペンスの魅力もあって、目が離せず、クリスティーヌの歌も素晴らしいんですが、ラストはもう叫びそうになってしまい。

ロンドン公演のオリジナルキャストは25周年公演と同じラミンとシエラですので、この二人が結ばれる物語が見たいという向きの気持ちもわからないではありません。でもですよ、ファントムって、怪人と音楽を通じて魂のつながりはあるものの、生身の愛としてラウルを選んだクリスティーヌ、苦しみながらもクリスティーヌの幸せを願う怪人、ていうお話じゃありませんでしたっけ。

これ、ウェバー自身の作じゃなかったら、座布団飛んだ(?!)のでは、と思いました。とにかく、ミュージカルとしての完成度は高いけど、舞台としては好みは分かれるところだと思います。

(追記)

オーストラリア俳優のキャストによる、メルボルン公演のDVD「ラブ ネヴァー ダイズ」を見てみました。作りは同じですが、よかったです。

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