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「テルマエ・ロマエ」

516wr233fcl__sl500_aa300_ 「ローマ人の浴場技師が日本のお風呂に現れるシチュエーション限定タイムスリップもので面白い」と聞いても、なかなか面白さを想像できないでいたのですが、やっぱり、手塚治虫賞をもらっているようなマンガがつまらないはずはなく(←人気のあるものはたいてい好き)、寝酒ならぬ寝マンガがひとつ増えました。

(ちょっと話はそれますが、寝マンガって、本当にお勧めです。仕事や家庭やいやなニュースのストレスを忘れて、心がニュートラルになってぐっすり眠れます。繰り返し読んでも飽きない、先が気になるストーリーでないものがお勧め)。

ローマの浴場技師ルシウスは、「平たい顔族」(=日本人)が清潔でお風呂でのくつろぎを何よりも愛することに親しみを感じ、うまくそのエッセンスをローマで実現して大ヒットします。

読んでいると、あたりまえだと思っていた温泉の気持ちよさや、風呂上がりの冷たいフルーツ牛乳(私はコーヒー牛乳の方が好きですが)やラムネ、温泉玉子の美味しさが、すごい人類の知恵なんだ、という感じがしてきてある種感動します。快楽の客観的把握っていうんでしょうかね。

それから、ルシウスが出会う日本のおじいさんたちがみんな元気で親切でお風呂を愛しているのが、ほのぼのしていていいです。お風呂を愛する者同士の友情がそこに成立するんですよね。

友情といえば、「テルマエ・ロマエ」の先輩のようなとっぴな設定の「聖おにいさん」。世話焼きで倹約家なブッダとちょっとワガママな愛すべきキリストの不思議な友情。この二人を取り巻くのも、(立川なんだけど)下町風の飾らない人たちで、温かい51yyi8oknol__ss500__2です。

こうしてみると日本のマンガの描く世界は、本当に自由自在ですね。でも、私がいちばん好きなところは、このほのぼの感なんです。

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